1.1.2 コマンドの記述形式
コマンドの記述形式を次に示します。
コマンド名 オプション コマンド引数
- 〈この項の構成〉
(1) コマンド名
コマンド名は,実行するコマンドのファイル名称です。
ファイル名称をコマンドとして使用するため,コマンド実行者の環境の環境変数PDDIRに,HiRDB運用ディレクトリを絶対パス名で指定する必要があります。
HiRDBのコマンドを実行するために,実行者は自分の環境に次の環境変数を指定します。
(2) オプション
オプションで指定するのは,コマンドの操作そのものを修飾するか,又は操作の対象物を特定するために,対象物を修飾するかのどちらかです。
次の説明中で使用するcmdは,コマンド名称を示します。
-
オプションはマイナス記号(−)で始まる文字列で,フラグ引数を指定しないか,又は1種類のフラグ引数を指定します。
オプションの記述形式を次に示します。
−オプションフラグ
又は
−オプションフラグ フラグ引数
(凡例)
- オプションフラグ:
-
1文字の英数字(英大文字と英小文字は区別されます)。
- フラグ引数:
-
オプションフラグに対する引数(コンマ(,)で区切って複数指定できます)。
-
フラグ引数のないオプションフラグは,一つのマイナス記号の後ろにまとめて指定できます。
- (例)次の二つは同じ意味です。
-
cmd -a -b -c
cmd -abc
-
フラグ引数を必要とするオプションフラグのフラグ引数は,省略できません。
-
フラグ引数中に空白を含める場合で,シェルから入力するときには,前後を引用符(")で囲まなければなりません。
- (例)1 2を引数に持つオプションfは,次のように記述します。
-
cmd -f "1 2"
-
同じオプションフラグを2回以上指定すると,最後に指定したものが有効になります。
- (例)次のように入力すると,-a 2が有効となります。
-
cmd -a 1 -a 2
-
オプションは,コマンド引数より前に指定しなければなりません。
- (例)オプションフラグaが,フラグ引数をとらない場合,次のように入力すると,fileと-bはコマンド引数とみなされます。
-
cmd -a file -b
-
二つのマイナス記号(−−)は,オプションの終わりを示します。
- (例)次のように入力すると,-bはコマンド引数とみなされます。
-
cmd -a -- -b
-
マイナス記号だけのオプションは,入力できません。
- (例)次のように入力すると,−はコマンド引数とみなされます。
-
cmd -