pdstsinitコマンドで初期設定したステータスファイル，又はpdstsclsコマンドでクローズしたステータスファイルをオープンします。オープンできるステータスファイルは，HiRDBシステム定義で定義したステータスファイルだけで，HiRDBが稼働中のときだけ有効です。

HiRDB管理者が実行できます。

(a)　HiRDB/シングルサーバの場合

ユニット用ステータスファイル

pdstsopen 〔｛-x ホスト名｜-u ユニット識別子｝〕 　　　　　　　｛-n 論理ファイル名｜-f 物理ファイル名｝

サーバ用ステータスファイル

pdstsopen -s サーバ名 　　　　　　｛-n 論理ファイル名｜-f 物理ファイル名｝

　

(b)　HiRDB/パラレルサーバの場合

ユニット用ステータスファイル

pdstsopen ｛-x ホスト名｜-u ユニット識別子｝ 　　　　　　　｛-n 論理ファイル名｜-f 物理ファイル名｝

サーバ用ステータスファイル

pdstsopen -s サーバ名 　　　　　　｛-n 論理ファイル名｜-f 物理ファイル名｝

(a)　｛-x ホスト名｜-u ユニット識別子｝

ユニット用ステータスファイルをオープンする場合，ユニット用ステータスファイルに対応するホストのホスト名，又はユニットのユニット識別子を指定します。HiRDB/シングルサーバの場合，自ホスト又は自ユニットに固定されているので省略できます。

-x ホスト名　〜＜識別子＞((1〜32))

ユニット用ステータスファイルに対応するホストのホスト名を指定します。

-u ユニット識別子　〜＜識別子＞((4文字))

ユニット用ステータスファイルに対応するユニットのユニット識別子を指定します。

(b)　-s サーバ名　〜＜識別子＞((1〜8))

サーバ用ステータスファイルをオープンする場合，サーバ用ステータスファイルに対応するサーバの名称を指定します。

(c)　-n 論理ファイル名　〜＜識別子＞((1〜8))

論理ファイルごとにステータスファイルをオープンする場合，オープンする論理ファイルの名称を指定します。指定した論理ファイルを構成するA系及びB系のファイルを両方同時にオープンします。ただし，A系及びB系のファイルが，次の状態でないとオープンできません。

• A系ファイル，B系ファイルのどちらかがCLOSE，NONE，又はBLOCKADE
• A系ファイル，B系ファイルの両方ともCLOSE，NONE，又はBLOCKADE

(d)　-f 物理ファイル名　〜＜パス名＞((167文字以内))

物理ファイルごとにステータスファイルをオープンする場合，オープンする物理ファイルの名称を絶対パス名で指定します。物理ファイル名は，HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名で指定してください。ステータスファイルに障害が発生して閉塞状態になったステータスファイル，及び容量を拡張するためにpdstsinitコマンドで初期設定した物理ファイルをオープンする場合に指定します。

ログ適用サイトでコマンドを実行する場合，物理ファイル名に正ステータスファイルは指定できません。また，業務サイトでコマンドを実行する場合，物理ファイル名に副ステータスファイルは指定できません。

1. pdstsopenコマンドは，HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
2. pdstsopenコマンドは，シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
3. 現用のステータスファイルが片系運転の場合，閉塞状態の系の物理ファイルをpdstsinitコマンドで初期設定した後，pdstsopenコマンドを実行すると，現用のステータスファイルとして使用できます。

1. pdstsopenコマンドのリターンコードを次に示します。
   0：正常終了
   8：異常終了（オプション指定不正，rsh失敗など）
   
2. pdstsopenコマンドの結果は，pdlsコマンド（-d sts指定）で確認できます。
3. ログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションを適用している場合，コマンドを実行したサイトによってオープン対象のステータスファイルが異なります。
   
   • 業務サイトの場合
     正ステータスファイルをオープン対象とします。副ステータスファイルに対してはオープンできません。
     
   • ログ適用サイトの場合
     副ステータスファイルをオープン対象とします。正ステータスファイルに対してはオープンできません。