ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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2.92 pdprfedPRFトレース情報の編集出力

<この節の構成>
(1) 機能
(2) 実行者
(3) 形式
(4) オプション
(5) コマンド引数
(6) 規則
(7) 注意事項
(8) 出力形式

(1) 機能

PRFトレース情報ファイル(バイナリ形式)をCSV形式に変換して標準出力に出力します。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

 
 pdprfed 〔-T 開始時刻,終了時刻〕
     〔-p プロセスID〔,プロセスID〕…〕 〔-e イベントID〔,イベントID〕…〕
     〔-H〕
      PRFトレース情報ファイル名
 

(4) オプション

(a) -T 開始時刻,終了時刻

指定された時刻内に取得されたトレース情報だけをCSV出力します。時刻は,YYYYMMDDHHMMSS形式で指定します。

(b) -p プロセスID〔,プロセスID〕…

指定されたプロセスIDの情報だけをCSV出力します。複数のプロセスIDを指定した場合は,すべてに当てはまるトレース情報だけ出力します。

(c) -e イベントID〔,イベントID〕…

指定されたイベントIDの情報だけをCSV出力します。複数のイベントIDを指定した場合は,すべてに当てはまるトレース情報だけ出力します。

(d) -H

PRFトレース情報を,ヘッダを付けないでCSV出力します。

(5) コマンド引数

(a) PRFトレース情報ファイル名

PRFトレース情報が格納されているファイル名を指定します。

(6) 規則

  1. pdprfedコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。
  2. pdprfedコマンドは,任意のサーバマシンで実行できます。

(7) 注意事項

  1. pdprfedコマンドのリターンコードを次に示します。
    0:正常終了
    8:異常終了
    12:異常終了(内部矛盾)
  2. このコマンドを指定すると,時刻順ではなく,PRFトレース情報ファイル(バイナリ形式)に格納された順番にPRFトレースがCSV出力されます。PRFトレースファイルの内容を時刻順にソートしたり,複数ファイルの内容をマージしたりする必要がある場合は,このコマンドで出力したCSVデータを編集してください。
  3. PRFトレース情報ファイル(バイナリ形式)内の情報が一部出力されていなかったり,不正な情報だったりした場合も,そのままCSV出力されます。その場合,リターンコードは正常終了(0)となります。
  4. PRFトレース情報ファイル(バイナリ形式)の一部の項目だけが破損していた場合は,「(8) 出力形式」とは異なる形式で結果が出力されることがあります。
  5. PRFトレース情報ファイルには,同じプラットフォームで取得したファイルを指定してください。異なるプラットフォームで取得したファイルを指定した場合,不当な結果が出力されます。

(8) 出力形式

出力例を次に示します。

time,svname,pid,tid,eid,no,ip,len,c_ip,c_pid,c_port,c_conn,c_no,r_id,r_user,binary,text
2012/12/04 12:13:06.902202,f001,9974,1,0x10022002,13,10.197.12.141,104,10.197.12.141,12862,,2,,unt100000002,,02004F50 4E320000,..OPN2..
2012/12/04 12:13:06.902684,f001,9974,1,0x13012503,14,10.197.12.141,124,10.197.12.141,12862,,2,,unt100000002,,64000000 62303131 00202020 00000000 E42E0000 01000000 00000000,d...b011.   ................
2012/12/04 12:13:06.902769,f001,9974,1,0x11019101,15,10.197.12.141,92,,,,,,unt100000002,,0AC50C8D 0200E42E 00000000 AA2A0000,.............*..
2012/12/04 12:13:06.902797,f001,9974,1,0x11019100,16,10.197.12.141,72,,,,,,unt100000002,,,
2012/12/04 12:13:06.903019,b011,10064,1,0x11029101,1,10.197.12.141,60,,,,,,,,,
2012/12/04 12:13:06.903476,b011,10064,1,0x11009600,2,10.197.12.141,168,,,,,,unt100000002,,2F350E00 20000000 30000000 05000000 F6260000 48524442 756E7431 02010100 00000000 00000000 02000000 03000000 05000000 04000000 90000000 48524442 756E7431 66303031 00000000 00000000 F6260000 02000000 05000000,/5.. ...0........&..HRDBunt1................................HRDBunt1f001.........&..........
2012/12/04 12:13:06.903503,b011,10064,1,0x13022003,3,10.197.12.141,112,0.0.0.0,0,,2,,unt100000002,,64000000 0000A03A 00000000 01000000,d......:........
2012/12/04 12:13:06.904324,f001,9974,1,0x10012002,17,10.197.12.141,108,10.197.12.141,12862,,2,,unt100000002,,02004F50 4E320000 00000000,..OPN2......

〔説明〕
出力される情報について次の表に示します。
ヘッダ 内容 出力形式との対応
time トレース取得時刻 2010/02/10 13:40:36.201194
svname サーバ名,プロセス名 fes1
pid プロセスID 30089
tid スレッドID 1
eid イベントID 0x10012002
no PRFトレース通番 125
ip IPアドレス 10.208.175.34
len 保守情報 100
c_ip クライアントのIPアドレス 10.208.175.35
c_pid クライアントのプロセスID 31884
c_port クライアントのポート番号 30142
c_conn クライアントのコネクト通番 3
c_no 保守情報  
r_id PRFくくり付けID unt10000043E
r_user Hitachi Application Serverと連携した場合:
ルートアプリケーション情報
上記以外:
保守情報
41424300 4AE40000 012E0000
binary 保守情報 02004155 49320000 00000000
text 保守情報 ..AUI2......

(凡例)
空欄:出力されません。

注※
PRFトレース情報ファイル(バイナリ形式)の欠損によって,文字データが不正なバイトは「.」で表示されます。