ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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2.47 pdlogatul自動ログアンロード機能の制御

<この節の構成>
(1) 機能
(2) 実行者
(3) 形式
(4) オプション
(5) 規則
(6) 注意事項
(7) 出力形式

(1) 機能

自動ログアンロード機能を制御します。次の制御ができます。

自動ログアンロード機能については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

(a) HiRDB/シングルサーバの場合
 
 pdlogatul -d sys 〔-s サーバ名〕 〔{-i|-b|-t〔-w〕}〕
 
(b) HiRDB/パラレルサーバの場合
 
 pdlogatul -d sys -s サーバ名 〔{-i|-b|-t〔-w〕}〕
 

(4) オプション

(a) -d sys

システムログファイルに対して操作することを示します。

(b) -s サーバ名 〜<識別子>((1〜8))

操作するサーバの名称を指定します。

(c) -i

自動ログアンロード機能の動作状態を表示する場合に指定します。

(d) -b

自動ログアンロード機能を再開始する場合に指定します。

再開始直後のアンロードログファイル作成ディレクトリは,前回動作時の情報が引き継がれます。

(e) -t

自動ログアンロード機能を中断する場合に指定します。

アンロード処理中の場合は,処理が中断されます。

(f) -w

-tオプションを指定して自動ログアンロード機能を中断する場合に,現在自動アンロード実行中のログ世代に対するアンロード処理が完了するまで,コマンドの終了を遅延させるときに指定します。このオプションは,-tオプションを指定したときだけ有効となります。なお,-tオプションを指定し,-wオプションを省略した場合は,pdlogatulコマンドを実行した時点で自動ログアンロード機能を中断し,実行中のアンロード処理を強制的に終了します。

このオプションを指定すると,アンロード処理完了の待ち時間は約9時間(32768秒)となります。この時間を経過してもアンロード処理が完了しない場合は,その時点で自動ログアンロード機能を中断し,実行中のアンロード処理を強制終了します。

このオプションを指定すると,不完全な状態のアンロードログファイル(通常自動ログアンロード機能を中断した場合に残ることがある)がなくなるため,pdrstrでその時点のアンロードログファイルをすべて入力できます。

(5) 規則

  1. pdlogatulコマンドは,HiRDBが稼働中の場合に実行できます。なお,-i又は-tオプションを指定した場合は,HiRDBの停止処理中(pdstopコマンド実行中)でも実行できます。ただし,pdstart -rコマンドでHiRDBが稼働している場合(HiRDBの開始処理中及び終了処理中を含む)は,-i又は-tオプションの指定に関係なく,pdlogatulコマンドを実行できません。
    -b,-t又は-t -wオプションを指定できる,HiRDBの稼働状態と自動ログアンロード機能の動作状態の組み合わせを次に示します。
    項番 HiRDBの稼働状態 自動ログアンロード機能の動作状態 オプション
    -b -t -t -w
    1 稼働中 ACTIVE ×
    2 STOP × ×
    3 STOP(E)
    4 STOPPING ×
    5 × × ×
    6 停止処理中 ACTIVE ×
    7 STOP × × ×
    8 STOP(E) ×
    9 STOPPING × ×
    10 × × ×
    11 その他 すべての状態 × × ×
    (凡例)
    ○:指定できます。
    ×:指定できません。
    −:自動ログアンロード機能を使用できない状態です。
  2. pdlogatulコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
  3. 現用世代のログファイルグループ情報は,現用ログ世代がある場合に出力されます。
  4. pdlogatul -t -wコマンド実行時にリターンコードが4になった場合は,不完全な状態のアンロードログファイルが残っている可能性があります。この場合,出力されたエラーメッセージからエラー要因を調査し対策した後,再度pdlogatul -bコマンドを実行してください。その後,pdlogatul -t -wコマンドを実行してください。

(6) 注意事項

  1. pdlogatulコマンドのリターンコードを次に示します。
    0:正常終了
    4:次のどちらかの状態です。
    • -t及び-wオプションを指定して実行した場合,アンロード処理完了の待ち時間(32768秒)が経過してもアンロード処理が完了しなかったため,アンロード処理を強制終了し,自動ログアンロード機能を中断しました。
    • -t及び-wオプションを指定して実行した場合,アンロード処理完了監視中に次のどれかの要因で自動ログアンロード機能が中断しました。
      ・すべてのアンロードログ作成先ディレクトリが使用できません。
      ・アンロードログファイルの名称が重複しています。
      ・資源不足です(メモリ,最大起動プロセス数超過など)。
    8:コマンドエラー

(7) 出力形式

 
 HOSTNAME : aa...a(bb...b)
 SERVER_NAME : cc...c
 AUTO_LOG_UNLOAD  NOW_UNLOAD_LOG_GROUP  CREATE_DIR
               d                ee...e  ff...f
 CURRENT LOG GENERATION INFO.
 LOG_GROUP  GEN_NO.  SERVER_RUN_ID  RUN_ID  UNLOAD_FILE_NAME
 gg...g     hh...h   ii...i         jj...j  kk...k
 

[説明]

aa...a
ホスト名

bb...b
pdlogatulを実行した時刻(時:分:秒)

cc...c
サーバ名

d
自動ログアンロード機能の動作状態
ACTIVE:動作中
STOP:停止中
STOP(E):障害停止中
STOPPING:停止時のアンロード処理待ち監視中
:自動ログアンロード機能を使用できない状態

ee...e
現在アンロード中のシステムログファイルのファイルグループ名
自動ログアンロード機能が動作中でない場合,****が表示されます。

ff...f
使用中のアンロードログファイル作成ディレクトリ名

gg...g
現用世代のシステムログファイルのファイルグループ名

hh...h:
現用世代のシステムログ世代番号

ii...i
現用世代のサーバのランID

jj...j
現用世代のシステムログのランID

kk...k
現用世代を自動ログアンロードしたときの生成ファイル名称