ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
HiRDBファイルシステム領域の整合性を検証して,不整合があれば修復します。また,不整合を検知した場合は,検知したファイル又は領域を表示します。
pdffsckコマンドは,次のどちらかに該当する場合に実行します。
整合性の検証内容と修復方法を次に示します。
| 対象 | 検証内容 | 原因 | 修復方法 |
|---|---|---|---|
| HiRDBファイル | 使用できないHiRDBファイルの有無 | ファイルの作成,又は削除処理の中断 | 未使用状態として管理します。また,割り当てられていた領域は空き領域として管理します。 |
| HiRDBファイル内の領域 | 空き領域リスト,及びファイル管理テーブルのどちらからも参照されない領域の有無 | ファイルの拡張(自動増分)処理の中断 | 孤立している領域を空き領域として管理します。 |
| HiRDBファイルシステム領域の管理情報 | HiRDBファイルシステム領域の管理領域に格納されている統計情報の矛盾 | ファイルの作成,又は削除処理の中断 | 各検証が終了した状態で,ファイル数の統計情報などを修正します。 |
スーパユーザ又はHiRDB管理者が実行できます。
pdffsck 〔-c〕 HiRDBファイルシステム領域名 |
HiRDBファイルシステム領域の検証だけをするときに指定します。-cオプションを指定した場合,HiRDBファイルシステム領域の修復はしません。
HiRDBファイルシステム領域の名称を指定します。
領域の不整合が検知されてKFPI21559-Wメッセージが表示された場合だけ,検知した不整合の状態によって,次のどれかの情報が出力されます。なお,不整合が検知されないで,KFPI21558-Iメッセージが表示された場合には,次の情報は出力されません。
利用できないHiRDBファイルは,ファイルに割り当てられていた領域が利用できる状態とできない状態で区別します。領域が利用できない状態のファイルについては,すべてのファイルのファイル名,ファイル開始位置,及びファイルサイズが表示されます。利用できないファイルのすべてが,領域を利用できない状態とは限らないため,出力されるファイルカウントとファイルリストの数が一致しないこともあります。
unusable file count aa...a
file list
FILE NAME OFFSET[kB] SIZE[kB]
bb...b cc...c dd...d
: : :
total unusable area size[kB] ee...e
|
利用できない領域の開始位置とサイズが表示されます。該当するすべての領域が出力されます。出力される領域カウントと領域リストの数は常に一致します。
unusable area count aa...a
area list
OFFSET[kB] SIZE[kB]
bb...b cc...c
: :
total unusable area size[kB] dd...d
|
unusable file count aa...a
file list
FILE NAME OFFSET[kB] SIZE[kB]
bb...b cc...c dd...d
: : :
unusable area count ff...f
area list
OFFSET[kB] SIZE[kB]
gg...g hh...h
: :
total unusable area size[kB] ee...e
|
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