ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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1.2 運用コマンド一覧

HiRDBの運用コマンド一覧を次の表に示します。なお,運用コマンドによっては,「運用コマンドの実行者」「HiRDB稼働中での実行」「実行するサーバマシン」に,さらに条件が付くことがあります。詳細は,各運用コマンドの説明を参照してください。

表1-1 運用コマンド一覧

運用コマンド 内容 運用コマンドの実行者 HiRDB稼働中での実行 実行するサーバマシン
pdacunlck 連続認証失敗アカウントロック状態を解除します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdadmvr HiRDBの製品情報を表示します。 HiRDB管理者 各サーバマシン
pdaudatld 監査証跡表の自動データロード機能を制御します。 HiRDB管理者及び監査人※1 SDS又はMGR
pdaudbegin 監査証跡の取得を開始します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdaudend 監査証跡の取得を停止します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdaudrm 監査証跡ファイルを削除します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdaudswap 監査証跡ファイルをスワップします。 HiRDB管理者及び監査人※1 SDS又はMGR
pdbkupls pdcopyで取得したバックアップファイルの情報を表示します。 HiRDB管理者 バックアップファイルがあるホストのサーバマシン
pdbufls グローバルバッファの状態を表示します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdbufmod HiRDB稼働中にグローバルバッファの追加,削除,又は変更をします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdcancel UAP又はユティリティの処理をするHiRDB側の処理プロセスを,UAP又はユティリティから強制的に切り離し,終了します。 HiRDB管理者 任意のサーバマシン
pdcat ステータスファイルの内容を表示します。 一般ユーザ 任意のサーバマシン
メッセージログファイルの内容を表示します。 一般ユーザ 任意のサーバマシン
pdcbl COBOL言語で記述したUAPのプリプロセスをします※2 一般ユーザ 任意のサーバマシン
pdchgconf HiRDBの稼働中に,システム定義を変更します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdchprc サーバプロセスの常駐プロセス数と最大起動プロセス数を変更します。また,サーバプロセスの情報も表示します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdclibsync Cライブラリファイルを操作します。 HiRDB管理者 任意のサーバマシン
pdclose RDエリアをクローズします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdclttrc SQL実行中のクライアントの,SQLトレースを取得します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdcmt グローバルトランザクションを構成しているトランザクションブランチが,トランザクションを決着できないときに,トランザクションをコミットします。 HiRDB管理者 各サーバマシン
pdconfchk HiRDBシステム定義の整合性をチェックします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdcpp C言語で記述したUAPのプリプロセスをします※2 一般ユーザ 任意のサーバマシン
pdcspool トラブルシュート情報及び作業用一時ファイルを削除します。 HiRDB管理者 各サーバマシン
pddbchg レプリカRDエリアのレプリカステータスを切り替えます。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pddbfrz ユーザLOB用RDエリアを構成するHiRDBファイルで,データが満杯となったHiRDBファイルを,更新凍結状態にします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pddbls RDエリアの状態を表示します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pddefrev 定義系SQLを生成します。 DBA権限保持者,又は表の所有者 SDS又はMGR
pddivinfgt 表の分割条件の取得及び出力をします。 DBA権限保持者,又は表の所有者 任意のサーバマシン
pdextfunc 拡張システム定義スカラ関数の定義又は削除をします。 HiRDB管理者 HiRDBサーバ
pdfbkup HiRDBファイルシステム領域のバックアップを取得します。 HiRDB管理者 HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン
pdfchfs HiRDBファイルシステム領域の管理情報を変更します。 HiRDB管理者 HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン
pdffsck HiRDBファイルシステム領域の整合性の検証及び修復をします。 スーパユーザ又はHiRDB管理者 HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン
pdfgt グローバルトランザクションを構成している各トランザクションブランチが何らかの要因でトランザクションを終了できない場合,強制的にトランザクションを終了します。 HiRDB管理者 各サーバマシン
pdfls HiRDBファイルシステム領域内のHiRDBファイルの内容を表示します。 一般ユーザ HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン
pdfmkfs ファイルをHiRDBファイルシステム領域用に初期設定します。 HiRDB管理者 HiRDBファイルシステム領域を初期設定するサーバマシン
pdfrm HiRDBファイルシステム領域からHiRDBファイルを削除します。 HiRDB管理者 HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン
pdfrstr pdfbkupコマンドで取得したバックアップをHiRDBファイルシステム領域にリストアします。 HiRDB管理者 × HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン
pdfstatfs HiRDBファイルシステム領域の状態を表示します。 一般ユーザ HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン
pdfzeroinit 指定したHiRDBファイルシステム領域内にある使用済み領域を初期化します。 HiRDB管理者 HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシン
pdgeter HiRDBシステムの障害情報を取得します。 HiRDB管理者 任意のサーバマシン
pdhold RDエリアを閉塞します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdinfoget HiRDBシステムで障害が発生した場合,障害の原因を調査するために障害情報を取得します。また,取得する情報の容量見積もりをします。 HiRDB管理者 任意のサーバマシン
pditvstop pditvtrcコマンドで起動したコマンドを停止します。 一般ユーザ 任意のサーバマシン
pditvtrc 指定したコマンドを,指定した秒間隔ごとに実行して,実行結果をファイルに出力します。 一般ユーザ 任意のサーバマシン
pdjarsync JARファイルの登録,再登録,削除,又は一覧表示をします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdlistls リスト定義情報を表示します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdlogadpf HiRDBシステム定義で指定したファイルグループに物理ファイルを割り当てます。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdlogatul 自動ログアンロード機能の再開始,中断,又は動作状態の表示をします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdlogchg ファイルグループのステータスを変更します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdlogcls ファイルグループを構成するオープン中の物理ファイルをクローズし,稼働中のHiRDBで使用しないようにします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdloginit HiRDBファイルシステム領域にログ関係の物理ファイルを作成し,稼働中のHiRDBで使用できるように初期設定します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdlogls シンクポイントダンプファイルの情報を表示します。 一般ユーザ SDS又はMGR
システムログファイルの情報を表示します。 一般ユーザ SDS又はMGR
pdlogopen ファイルグループを構成するクローズ中の物理ファイルをオープンし,稼働中のHiRDBで使用できるようにします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdlogrm HiRDBファイルシステム領域にあるログ関係のファイル※3を削除します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdlogswap ログ関係のファイル※3をスワップします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdlogsync シンクポイントダンプを取得します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdlogucat アンロードログファイルの情報を表示します。 HiRDB管理者 アンロードログファイルがあるホストのサーバマシン
pdlogunld アンロードログファイルを作成し,ファイルグループをアンロード済み状態にします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdls 次に示す状態を表示します。
  • ユーザの状態
  • 監査証跡ファイルの状態
  • 系切り替え機能を使用しているときの系の状態
  • サーバの排他の状態
  • サーバの共用メモリの情報
  • オンライン再編成の追い付き反映処理の経過情報
  • サーバのプロセスの状態
  • ログ適用処理の実行状況
  • コネクションが確立しているサーバの通信制御情報
  • HiRDB Datareplicator連携の状態
  • サーバのスケジュールの状態
  • ユニット及びサーバごとの統計情報出力種別の指定有無
  • ステータスファイルの状態
  • ユニット及びサーバの状態
  • サーバのトランザクションの状態
  • ユニットの稼働状態
-dオプションの指定によって異なります。 -dオプションの指定によって異なります。 -dオプションの指定によって異なります。
pdmemdb インメモリデータ処理に関する操作をします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdmemsv マルチHiRDB運用時に,メモリを削減できるようにします。 スーパユーザ × SDS又はMGR
pdobils SQLオブジェクト用バッファに格納されているSQLオブジェクトの利用状況を表示します。 HiRDB管理者 任意のサーバマシン
pdobjconv 64ビットモードのHiRDBへSQLオブジェクトを移行します。 DBA権限保持者 SDS又はMGR
pdocb OOCOBOL言語で記述したUAPのプリプロセスをします※2 一般ユーザ 任意のサーバマシン
pdocc C++言語で記述したUAPのプリプロセスをします※2 一般ユーザ 任意のサーバマシン
pdopen RDエリアをオープンします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdopsetup HiRDBの付加PPの組み込み・取り外しをします。 スーパユーザ × 各サーバマシン
pdorbegin オリジナルRDエリアとレプリカRDエリアを,オンライン再編成閉塞にします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdorcheck 更新可能なオンライン再編成の適用条件をチェックします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdorchg カレントRDエリアを,オンライン再編成閉塞のオリジナルRDエリアから,オンライン再編成閉塞のレプリカRDエリアに切り替えます。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdorcreate オンライン再編成の追い付き反映の環境を作成します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdorend オンライン再編成の追い付き反映をします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdparaload パラレルローディングを実行します。 pdloadと同じ SDS又はMGR
pdpfresh 現在稼働中のサーバプロセスを終了させ,代わりに新しいサーバプロセスを開始します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdplgrgst プラグインの登録,削除,又はバージョンアップをします。 DBA権限保持者 任意のサーバマシン
pdplgset プラグインをセットアップします。 HiRDB管理者 × 各サーバマシン
pdprfed PRFトレース情報ファイル(バイナリ形式)をCSV形式に変換して出力します。 HiRDB管理者 任意のサーバマシン
pdprflevel PRFトレース取得レベル(pd_prf_levelオペランドの指定値)を表示又は変更します。 HiRDB管理者 任意のサーバマシン
pdprgcopy 修正版HiRDBを入れ替え用ディレクトリ下にコピーします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdprgrenew 稼働中のHiRDBを,修正版HiRDBに入れ替えます。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdrbk グローバルトランザクションを構成しているトランザクションブランチがトランザクションを決着できないときに,トランザクションをロールバックします。 HiRDB管理者 各サーバマシン
pdrdrefls 関連するRDエリアの情報の表示,又はRDエリアの関連性チェックをします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdrels RDエリアの閉塞状態を解除します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdrisechk リアルタイムSANレプリケーションの構成確認をします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdrisedbto ログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションで,ログ適用サイトを終了して,業務サイトからデータベースを引き継ぎます。 HiRDB管理者 ログ適用サイトのSDS又はMGR
pdriseset ログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションで,コマンド実行側のサイト状態の設定,若しくは解除,又はサイト状態を表示します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdrpause 中断されていたシステムの開始処理又は再開始処理を再開します。 HiRDB管理者 × 各サーバマシン
pdrplstart HiRDB Datareplicator連携を開始します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdrplstop HiRDB Datareplicator連携を終了します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdsetenv HiRDBユニットの環境を設定します。 スーパユーザ × 各サーバマシン
pdsetup HiRDB運用ディレクトリ下のHiRDBシステムをOSに登録・削除します。 スーパユーザ × 各サーバマシン
pdstart HiRDBシステムを開始します。 HiRDB管理者 × SDS又はMGR
ユニット又はサーバを開始します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdstbegin 統計ログファイルへの統計情報の出力を開始します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdstend 統計ログファイルへの統計情報の出力を停止します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdstjswap 統計ログファイルをスワップします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdstjsync 統計ログファイルに統計ログバッファの情報を出力します。 HiRDB管理者 任意のサーバマシン
pdstop HiRDBシステム,ユニット,又はサーバを終了します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdstscls オープン状態のステータスファイルをクローズします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdstsinit ステータスファイル(論理ファイル)を構成する,物理ファイルを初期設定します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdstsopen 初期設定したステータスファイル,又はクローズしたステータスファイルをオープンします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdstsrm ステータスファイルを削除します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdstsswap ステータスファイルをスワップします。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdsvhostname サーバのホスト名をDAT形式で表示します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdtrndec 未決着のトランザクションがある場合,そのトランザクションを強制的に決着します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR
pdtrnqing トランザクションキューイングの開始,又は解除をします。 HiRDB管理者 任意のサーバマシン
pdvrup HiRDBをバージョンアップしたときに,マスタディレクトリ用RDエリア及びデータディクショナリ用RDエリアを保守します。 HiRDB管理者 SDS又はMGR

(凡例)
◎:HiRDBの稼働に関係なく実行できます。
○:HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
×:HiRDBが停止中のときだけ実行できます。
SDS:HiRDB/シングルサーバの場合に,シングルサーバがあるサーバマシンで実行することを示します。
MGR:HiRDB/パラレルサーバの場合に,システムマネジャがあるサーバマシンで実行することを示します。

運用コマンド又はユティリティの実行時に指定したファイルを,ほかの運用コマンド,ユティリティ,又はUAPで同時に使用しないでください。同じファイルを運用コマンド,ユティリティ,又はUAPで同時に使用した場合は,処理結果が不正となったりエラーが発生したりすることがあります。

注※1
HiRDB管理者及び監査人が共同で実行できます。

注※2
詳細は,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」を参照してください。

注※3
システムログファイル及びシンクポイントダンプファイルを示します。