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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


付録D.4 データベースの再編成

インナレプリカ機能を使用することをお勧めします。インナレプリカ機能を使用すると,データベースの再編成中にデータベースを参照及び更新できます。これを更新可能なオンライン再編成といいます。インナレプリカ機能を使用しないと,再編成中のデータベースを参照及び更新できません。また,業務処理をレプリカのデータベースで実行するため,オンライン業務に対する影響を最小限に抑えられます。インナレプリカ機能を使用したデータベースの再編成を次の図に示します。

図D‒2 インナレプリカ機能を使用したデータベースの再編成

[図データ]

〔説明〕

マスタのデータベースに対してデータベース再編成ユティリティ(pdrorgコマンド)でデータベースを再編成し,レプリカのデータベースはオンライン業務に使用します。

再編成を行う前にデータベースの静止化及びカレントデータベースの切り替えを行います。この間はデータベースを参照及び更新できません。カレントデータベースを切り替えた後,マスタのデータベースに対して再編成を実行し,レプリカのデータベースをオンライン業務に使用します。再編成が終了した後に,レプリカのデータベースのシステムログを入力情報にして再編成中に行われた更新処理をマスタのデータベースに反映します。これを追い付き反映処理といいます。

インナレプリカ機能については,マニュアル「インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 9」を参照してください。

●インナレプリカ機能を使用しない場合

インナレプリカ機能を使用しない場合,再編成中の表はEX(排他モード)で排他されるため,UAPが排他待ちとならないように再編成対象表を格納しているRDエリアをpdholdコマンドで閉塞状態にすることをお勧めします。閉塞状態のRDエリアはアクセスできないため,再編成対象表にアクセスしたUAPは排他待ちにならないですぐに終了します。再編成対象表にアクセスできない時間を設定してその間に表を再編成してください。