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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


付録D.2 HiRDBシステム定義の指定

HiRDBシステム定義のオペランドを変更するには,HiRDBを一度終了する必要があります。そのため,次の表に示すオペランドについては先を見越して指定値を決めてください。HiRDBを24時間連続稼働するときに指定値に留意するオペランドを次の表に示します。

なお,HiRDB Advanced High Availabilityを導入した場合はシステム構成変更コマンドを使用できるため,HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更できます。

表D‒1 HiRDBを24時間連続稼働するときに指定値に留意するオペランド

オペランド名

留意事項

pd_max_users

pd_max_server_process

pd_max_bes_process

pd_max_dic_process

同時接続クライアント数が増える見込みがある場合は,これらのオペランドの指定値に余裕を持たせてください。また,pd_process_countオペランドの値を小さくすることで,不要な(接続していない)サーバプロセス数をできるだけ抑えられます。

なお,pd_max_server_processオペランドを省略すると,このオペランドの値をHiRDBが自動計算します。

pd_stj_file_size

取得する統計情報によってファイル容量は異なりますが,省略値より大きい値にすることをお勧めします。

pd_spd_syncpoint_skip_limit

このオペランドを指定する場合は,今後実行する予定のバッチジョブで扱うデータ量を意識してください。

pd_lck_pool_size

業務の形態が変わってコミットまでに排他を掛けるリソース数が増える可能性がある場合,それを含めてこのオペランドの値を決めてください。

pd_lck_until_disconnect_cnt

業務の形態が変わる可能性がある場合,それを含めてこのオペランドの値を決めてください。

pd_sds_shmpool_size

pd_dic_shmpool_size

pd_bes_shmpool_size

これらのオペランドの指定値は,ほかのオペランドの指定値から算出します。したがって,ほかのオペランドの指定値を変更した場合,これらのオペランドの指定値を再計算する必要があります。どのオペランドの指定値に依存するかについては,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」の「シングルサーバが使用する共用メモリの計算式」又は「各サーバが使用する共用メモリの計算式」を参照してください。

なお,これらのオペランドを省略すると,これらのオペランドの値をHiRDBが自動計算します。

pdlogadfg -d sys

pdlogadpf -d sys

システムログファイルの総容量は余裕を持たせるようにしてください。これらのオペランドで予約ファイルを定義しておいて,必要に応じてシステムログファイルの実体を追加できます。

pd_svr_castoff_size

サーバプロセスが常駐したままだと使用メモリ量が増加するため,このオペランドの指定を検討してください。

pd_log_sdinterval

経過時間に0を指定しないでください。