Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


26.9.5 障害発生時のHiRDB管理者の処置

〈この項の構成〉

(1) 障害発生時のシステムの処理とHiRDB管理者の処置

障害発生時のシステムの処理とHiRDB管理者の処置を次の表に示します。

表26‒75 障害発生時のシステムの処理とHiRDB管理者の処置(系切り替え機能使用時)

障害の種類

システムの処理

HiRDB管理者の処置

サーバ障害が発生しました(HiRDBだけが異常終了しました)。

HAモニタ又はHitachi HA Toolkit Extensionのswitchtypeオペランドの指定に従います。

出力されたメッセージを参照して,障害原因を調査します。「障害が発生したときの対処方法」を参照して対策してください。

系障害が発生しました。

系を切り替えて,切り替え先の系でHiRDBを再開始します。ただし,系障害の種類によっては系を切り替えないこともあります。系を切り替えるかどうかはクラスタソフトウェアの仕様に依存します。クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

出力されたメッセージを参照して,障害原因を調査します。「障害が発生したときの対処方法」又は障害原因のマニュアルを参照して対策してください。

HiRDBの再開始処理に失敗しました。

HAモニタ又はHitachi HA Toolkit Extensionのswitchtypeオペランドの指定に従います。

系切り替え処理に失敗しました。

システムを停止します。

系が切り替わったときに引き継ぐ情報は,HiRDBの再開始時に引き継ぐ情報と同じです。HiRDBの再開始時に引き継ぐ情報については,「HiRDBが再開始するときに引き継ぐ情報」を参照してください。

注※

switchtypeオペランドの指定によって処理が異なります。HAモニタのswitchtypeオペランドについては,「HAモニタに関する準備」を参照してください。Hitachi HA Toolkit Extensionのswitchtypeオペランドについては,「Hitachi HA Toolkit Extensionに関する準備」を参照してください。

(2) 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用している場合

障害対策後,計画系切り替えで正規ユニットに系を切り戻してください(待機中から正常状態に戻してください)。計画系切り替えの方法については,「計画系切り替え」を参照してください。