26.6.8 停止中のユニットがあるためシステムマネジャユニットの系切り替えに失敗するときの対処方法
停止中のユニットがある状態でシステムマネジャユニットの系切り替えが発生すると,系の切り替え先でシステムマネジャユニットを開始できません。その結果,システムマネジャユニットの系切り替えが失敗します。
ただし,縮退起動を指定すると,停止中のユニットがある状態でもシステムマネジャユニットの系切り替えが実行できます。
縮退起動を指定する場合の前提条件,及び運用時の制限について,次に説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 縮退起動で対処する方法
停止中のユニットがある場合,次に示すオペランドを指定すると,システムマネジャユニットの系切り替えが実行できます。
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pd_start_level = 1
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pd_start_skip_unit = 停止中のユニット識別子
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pd_reduced_check_time = 縮退起動開始の連絡待ち時間
各オペランドの指定値と系切り替え時のHiRDBの処理を次の表に示します。
条件 |
システムマネジャユニットの系切り替えが 発生したときのHiRDBの処理 |
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---|---|---|
pd_start_level の指定値 |
pd_start_skip_unit の指定※ |
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0(省略値) |
− |
停止中のユニットがある場合,システムマネジャユニットの系切り替えが失敗します。 |
1 |
指定なし |
停止中のユニットがある場合でも,システムマネジャユニットの系切り替えが実行されます。ただし,各ユニットからの開始処理完了の連絡待ち時間が発生します。連絡待ち時間はpd_reduced_check_timeオペランド(省略値は20分)で指定します。 |
指定あり |
停止中のユニットがある場合でも,システムマネジャユニットの系切り替えが実行されます。連絡待ち時間は発生しません。 |
- 参考
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システムマネジャユニットの系切り替えの発生時,切り替え先のシステムマネジャユニットでフロントエンドサーバとバックエンドサーバの起動判定処理が行われます。そのため,各ユニットからの開始処理完了の連絡待ち時間が発生します。このとき,一部のユニットが停止している場合,一部のユニットの稼働状態を認識できないため,システムマネジャユニットの系の切り替えに失敗したり,系の切り替えに時間が掛かったりします。
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次に示す条件を一つでも満たさない場合は,システムマネジャユニットの系切り替えに失敗します。
・フロントエンドサーバが一つ以上稼働している
・バックエンドサーバが一つ以上稼働している
・ディクショナリサーバが稼働している
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