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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


24.10.2 監査証跡ファイル用のHiRDBファイルシステム領域に障害が発生した場合(全監査証跡ファイルが閉塞状態になった場合)

監査証跡ファイル用のHiRDBファイルシステム領域に障害が発生した場合など,全監査証跡ファイルが閉塞状態になったときの対処方法を説明します。

pd_aud_no_standby_file_oprオペランドの指定値によって,HiRDBの処理が異なります。

〈この項の構成〉

(1) downを指定した場合

HiRDBが稼働中の場合は,HiRDB(HiRDB/パラレルサーバの場合はユニット)を強制終了します。

HiRDBが開始処理中の場合は,監査証跡の出力を中止してから,HiRDBの開始処理を完了します。

(2) forcewrite(省略値)を指定した場合

監査証跡の出力を中止します。この場合,HiRDBは稼働したままです。

HiRDB管理者は次に示す手順で対処してください。

〈手順〉
  1. HiRDBが稼働中の場合はpdstopコマンドでHiRDBを正常終了します。正常終了できない場合はpdstop -fコマンドでHiRDBを強制終了してください。

  2. pdfmkfsコマンドで監査証跡ファイル用のHiRDBファイルシステム領域を再作成します。ディスク障害などでこのHiRDBファイルシステム領域が使用できない場合は,ほかのディスクに監査証跡ファイル用のHiRDBファイルシステム領域を作成してください。

  3. 監査証跡ファイル用のHiRDBファイルシステム領域を変更した場合は,pd_aud_file_nameオペランドの指定を変更してください。

  4. 監査証跡ファイル用のHiRDBファイルシステム領域のバックアップがある場合は,pdfrstrコマンドでHiRDBファイルシステム領域を回復してください。

  5. pdstartコマンドでHiRDBを開始します。