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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


24.1.3 監査証跡の取得例

監査証跡の取得例を次に示します。

(例1)表を検索した場合の監査証跡の取得例

表を検索した場合,表のアクセス権限(SELECT権限)を使用するため,監査証跡が取得されます。

表の検索内容

(SQLの指定)

監査証跡の内容

実行者

使用した権限

操作対象の

オブジェクト

種別

操作対象のオブジェクト名

操作種別

ユーザ(USR1)が次のSELECT文を発行した場合

SELECT C1 FROM USR1.T1

権限

USR1

表のアクセス権限(SELECT権限)

USR1.T1

表へのアクセス(SELECT)

終了

USR1

USR1.T1

表へのアクセス(SELECT)

ユーザ(USR2)が次のSELECT文を発行した場合

SELECT T1.C1,T2.C1

FROM USR1.T1 T1,USR2.T2 T2

WHERE T1.C1=T2.C1

権限

USR2

表のアクセス権限(SELECT権限)

USR1.T1

表へのアクセス(SELECT)

USR2

表のアクセス権限(SELECT権限)

USR2.T2

表へのアクセス(SELECT)

終了

USR2

USR1.T1

表へのアクセス(SELECT)

USR2

USR2.T2

表へのアクセス(SELECT)

(凡例)

権限:権限チェック時に取得される監査証跡

終了:イベント終了時に取得される監査証跡

−:該当しません。

(例2)表を定義又は削除した場合の監査証跡の取得例

表を定義又は削除した場合,スキーマ所有者の権限,表の所有者の権限,及びRDエリア利用権限を使用するため,監査証跡が取得されます。

表の検索内容

(SQLの指定)

監査証跡の内容

実行者

使用した権限

操作対象の

オブジェクト種別

操作対象のオブジェクト名

操作種別

ユーザ(USR1)が次のCREATE TABLEを発行した場合

CREATE TABLE

T1(C1 INT) IN RDAREA1

権限

USR1

RDエリア利用権限

RDエリア

RDAREA1

定義作成

USR1

所有者

スキーマ

USR1

定義作成

USR1

所有者

USR1.T1

定義作成

終了

USR1

USR1.T1

定義作成

ユーザ(USR2)が次のDROP TABLEを発行した場合

DROP TABLE T1

権限

USR2

所有者

USR2.T1

定義削除

終了

USR2

USR2.T1

定義削除

(凡例)

権限:権限チェック時に取得される監査証跡

終了:イベント終了時に取得される監査証跡

−:該当しません。