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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


23.8.2 RDエリア単位の論理的解析情報

確認する目的

RDエリア単位の論理的解析情報では,次に示す内容の妥当性を判断するために取得します。

  • RDエリアの容量が見積もった容量と一致しているかどうか

  • データベースを再編成するかどうか

RDエリアごとに表やインデクスの全セグメント,及び全ページの格納状態を解析してください。

解析結果の妥当性を判断する方法
●表に関する状態解析情報
  1. 使用中セグメント比率が高い場合

    該当するRDエリアに未使用セグメントがないときは,これ以上のデータを挿入できないと考えられます。この場合,今後の追加するデータ量,又は更新するデータ量から,空き領域(PCTFREE)の妥当性を検討してください。

  2. 使用中セグメント比率が高く,使用中ページ比率が低い場合

    PCTFREEオペランドで指定したセグメント内の空きページ比率が適切ではないと考えられます。この場合,今後の追加するデータ量,又は更新するデータ量から,空き領域(PCTFREE)の妥当性を検討してください。

  3. 見積もったページ数よりも,使用中ページ数が多い場合

    VARCHAR,NVARCHAR,又はMVARCHARの列を含むときは,これらの列のデータ長が255バイトを超えたことを考慮して,計算したかどうか見直してください。

  4. 満杯セグメント比率が高く,満杯ページ比率も高い場合

    RDエリアの容量が不足しています。又は,次に示す操作を繰り返したため,データの配置が乱れています。

  • ナル値のデータから,ほかの数値又は文字への更新

  • VARCHAR,NVARCHAR,又はMVARCHARの列に対して,列長が長くなる更新

  • 列の値をナル値に更新,又はVARCHAR,NVARCHAR,MVARCHARの列に対して行長が短くなる更新

●インデクスに関する状態解析情報

使用中セグメント数及び使用中ページ数が,机上で計算したページ数よりも多い場合は,キー値を大量に追加したためインデクススプリットが多発し,ページの使用率が増加したと考えられます。

対策方法
  • RDエリアを拡張するか又は該当するRDエリアに複数の表を格納している場合,表を異なるRDエリアに配置してください。

  • データベース再編成ユティリティを使用して表を再編成してください。

  • 表定義時に指定したPCTFREEオペランドのセグメント内の空きページ比率の指定を見直してください。

  • 表定義時に指定したPCTFREEオペランドのページ内の未使用領域比率の指定を見直してください。