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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


20.20.2 pd_db_io_error_action=unitdown(HiRDBの異常終了)を選択するときは

RDエリアの入出力エラーが発生したときにHiRDBを異常終了させると,次に示すような利点があります。

〈この項の構成〉

(1) パス障害の場合は系を切り替えると業務を続行できます

RDエリアの入出力エラーが発生したときにHiRDBが異常終了するため,系を切り替えられます。入出力エラーの要因がパス障害の場合は,系の切り替え後に入出力処理ができるようになるため,業務をそのまま続行できます。なお,ここでいうパス障害とは,HiRDBとファイル間の通信経路が何かの要因で切断されているため,ファイルをアクセスできない状態を意味しています。

(2) RDエリアの回復作業が必要なくなることがあります

RDエリアの入出力エラーが発生したときにRDエリアを障害閉塞しないでHiRDBを異常終了します。したがって,HiRDBを再開始する前に入出力エラーの対策ができます。対策後,HiRDBを再開始すると処理を続行できます。この場合,RDエリアが障害閉塞しないため,RDエリアの回復作業が必要なくなります。ただし,ディスク障害などでディスクを交換した場合などは,データベース回復ユティリティでRDエリアを回復する必要があります。