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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


20.15.8 次回以降のHiRDB開始時も縮退起動になる場合の運用

ユニットの障害が早期に解決できないため,次回以降のHiRDB開始時も縮退起動になる場合は,pd_start_skip_unitオペランドに起動できないユニット名を指定してください。HiRDBを開始するとき,HiRDBは各ユニットからの起動開始の連絡を最大20分待ちます。したがって,縮退起動をするときは最大20分間の起動開始の連絡待ち時間が発生します。pd_start_skip_unitオペランドに起動できないユニット名を指定すると,このユニットの起動開始の連絡待ちをしません。最大20分間の起動開始の連絡待ち時間が解消されるため,縮退起動の時間を短縮できます。

〈運用例〉
  1. pd_start_levelオペランドには1を指定しています。

  2. あるユニットに障害が発生して起動できないため,HiRDBが縮退起動しました。

  3. 業務が終了したため,pdstopコマンドでHiRDBを終了します。このとき,まだ障害が解決されていません。

  4. 次に示すオペランドを指定します。

    pd_start_skip_unit=起動できないユニットの名称

  5. 業務を開始するため,pdstartコマンドでHiRDBを開始します。HiRDBの起動時間が,pd_start_skip_unitオペランドを指定しないときに比べて短縮されます。

    注意事項

    正常運転に戻った場合はpd_start_skip_unitオペランドを削除してください。削除しないと次回のHiRDB開始時も縮退起動となってしまいます。