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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


20.1.4 サーバプロセスで障害が発生したときの対処方法

HiRDBのサーバプロセスで障害が発生した場合,HiRDBはそのサーバプロセスを異常終了します。このとき,HiRDBはトランザクション回復プロセスを起動してサーバごとにロールバックします。その後,該当するサーバプロセスが自動的に再起動されるため,HiRDB管理者は特に対処する必要がありません。

ただし,障害の影響度によっては,HiRDBはそのサーバプロセスを実行しているユニットを異常終了します。このとき,HiRDB管理者は異常終了したユニットを再開始する必要があります。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。

次に,サーバプロセスの異常終了によって,ユニットが異常終了したときのHiRDB管理者の処置について説明します。

〈この項の構成〉

(1) HiRDB/シングルサーバの場合

HiRDB/シングルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置を次の表に示します。

表20‒2 HiRDB/シングルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置

HiRDBの処理

HiRDB管理者の処置

HiRDB/シングルサーバを異常終了します。

障害の原因を取り除いて,HiRDB/シングルサーバを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にHiRDB/シングルサーバが再開始されます。その後,処理中の操作を再実行してください。

(2) HiRDB/パラレルサーバの場合

HiRDB/パラレルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置を次の表に示します。

表20‒3 HiRDB/パラレルサーバが異常終了したときのHiRDB管理者の処置

障害発生状況

HiRDBの処理

HiRDB管理者の処置

ユニットコントローラの処理プロセスで障害が発生したとき

該当するプロセスがあるユニットを異常終了します。

該当するユニットを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。

システムマネジャプロセスで障害が発生したとき

システムマネジャがあるユニットを異常終了します。システムマネジャが停止している間は,運用コマンド及びUAPの実行を受け付けません。また,その間のメッセージログを取得できません。

障害の原因を取り除いて,該当するユニットを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。その後,処理中の操作を再実行してください。

フロントエンドサーバプロセスで障害が発生したとき

フロントエンドサーバがあるユニットを異常終了します。フロントエンドサーバが停止している間は,処理要求を受け付けません。タイムアウトレベルの通信エラーとします。

また,フロントエンドサーバプロセスが異常終了した場合,HiRDBは該当するプロセスの回復処理をします。このとき,ユニットを停止する必要がある障害が発生していれば,該当するプロセスがあるユニットを異常終了します。

障害の原因を取り除いて,該当するユニットを再開始してください。ただし,pd_mode_confオペランドの指定によっては自動的にユニットが再開始されます。その後,処理中の操作を再実行してください。

ディクショナリサーバプロセスで障害が発生したとき

ディクショナリサーバがあるユニットを異常終了します。

バックエンドサーバプロセスで障害が発生したとき

バックエンドサーバがあるユニットを異常終了します。