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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


15.1.1 RDエリアの容量が不足したときの対処

実行者 HiRDB管理者

表に対してデータの追加や削除を繰り返すと,最初に見積もったRDエリアの容量では対応できなくなる場合があります。HiRDBは,データの検索効率や格納効率が低下した表に対して,次に示すメッセージを出力します。

〈この項の構成〉

(1) 次に示す場合はRDエリアの容量を大きくしてください

特に次に示す場合はRDエリアの容量を大きくするか,又はRDエリアを作成する必要があります。

このような場合はデータベース構成変更ユティリティ(pdmodコマンド)でRDエリアの容量を大きくするか,又はRDエリアを作成してください。

(2) pddblsコマンドでRDエリアの未使用セグメント数が分かります

pddblsコマンドで,RDエリアの残容量(未使用セグメント数)が分かります。

例題

RDエリア(RDAREA1)の未使用セグメント数をpddblsコマンドで調べます。

pddbls -r RDAREA1 -a
 
STATE OF RDAREA
    RDAREA        ID       STATUS                 TYPE
                           OPNMODE
    RDAREA1       4        OPEN                   USER
                           INITIAL
    SEGMENT   75 / 700
〔説明〕

未使用セグメント数/全セグメント数がSEGMENTに表示されます。未使用セグメント数がRDエリアの残容量となります。この例では,未使用セグメント数が75で,全セグメント数が700です。未使用セグメント数が残り少なくなったら,RDエリアを拡張します。

(3) リスト用RDエリアの容量が不足した場合

ASSIGN LIST文を実行すると,RDエリアのリスト作成数オーバー(KFPA11812-Eメッセージ)となる場合は,データベース構成変更ユティリティでリスト用RDエリアを追加してください。ASSIGN LIST文を実行すると,RDエリアのページ数不足(KFPA11756-Eメッセージ)となる場合は,次に示すどれかの方法で,RDエリアの容量を大きくしてください。

ただし,RDエリアの再初期化でリスト用RDエリアの容量を拡張すると,リスト用RDエリア内のリストが削除されます。この場合,ASSIGN LIST文でリストを再作成する必要があります。

(4) RDエリアの自動増分機能を利用してください

RDエリアが容量不足になったとき,HiRDBファイルシステム領域内に空き領域があれば,自動的にRDエリアを拡張します。これをRDエリアの自動増分といいます。RDエリアの自動増分については,「RDエリアの自動増分」を参照してください。