11.4.1 HiRDBの稼働中にサーバを追加する場合
HiRDB/パラレルサーバのユニット3にフロントエンドサーバ(FES3)とバックエンドサーバ(BES4)を追加します。このときの手順を説明します。
システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用するため,HiRDBを正常終了する必要がありません。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。
- 〈この項の構成〉
(1) ユニット3のメモリ所要量を確認します
サーバを追加するため,ユニット3のメモリ所要量を見積もり直してください。また,OSのオペレーティングシステムパラメタを必要に応じて変更してください。メモリ所要量,及びオペレーティングシステムパラメタの見積もりについては,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
なお,オペレーティングシステムパラメタの変更を有効にするには,OSをリブートする必要があるため,HiRDBを正常終了する必要があります。ここでは,オペレーティングシステムパラメタの変更はないとします。
(2) 変更後のHiRDBシステム定義を作成します
次に示す手順で,サーバ構成の変更を反映したHiRDBシステム定義を作成してください。また,(6)でRDエリアを追加又は移動する場合はグローバルバッファの定義も修正してください。
- 〈手順〉
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$PDDIR/conf/chgconfディレクトリを作成します。
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使用中のHiRDBシステム定義ファイルを1で作成したディレクトリ下にコピーします。
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$PDDIR/conf/chgconf下のHiRDBシステム定義を変更します。
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(3) pdloginit及びpdstsinitコマンドでFES3及びBES4に必要なシステムファイルを作成します
pdloginit -d sys -s fes3 -f /sysarea/log01 -n 5000 -D 1 : pdloginit -d spd -s fes3 -f /sysarea/sync01 -n 5000 -D 2 : pdstsinit -s fes3 -f /sysarea/ssts01 -c 3000 -D 3 :
- 〔説明〕
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FES3及びBES4のシステムログファイルを作成します。
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FES3及びBES4のシンクポイントダンプファイルを作成します。
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FES3及びBES4のサーバ用ステータスファイルを作成します。
これらのコマンドはユニット1(システムマネジャのユニット)からではなくユニット3から実行するため,pdloginit及びpdstsinitコマンドに-Dオプションを指定してください。
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(4) pdconfchkコマンドで変更後のHiRDBシステム定義をチェックします
pdconfchk -d chgconf
$PDDIR/conf/chgconfディレクトリ下のHiRDBシステム定義のチェックを行います。エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。
(5) pdchgconfコマンドでHiRDBシステム定義を変更します
pdchgconf
HiRDBシステム定義を変更後のHiRDBシステム定義に置き換えます。
(6) pdmodコマンドでRDエリアを追加又は移動します
必要に応じてBES4にRDエリアを追加又は移動してください。RDエリアの追加については,「RDエリアを作成する方法(RDエリアの追加)」を参照してください。RDエリアの移動については,「RDエリアを移動する方法(RDエリアの移動)」を参照してください。
(2)でグローバルバッファの定義を変更しなかった場合は,pdbufmodコマンドでグローバルバッファを動的変更してください。
(7) クライアント環境定義を変更します
クライアント環境定義の次に示すオペランドに,追加したフロントエンドサーバ(FES3)を必要に応じて指定してください。
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PDFESHOST
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PDSERVICEGRP
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PDSERVICEPORT
コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス」を参照してください。