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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


11.2.1 HiRDBの稼働中にユニットを削除する場合

HiRDB/パラレルサーバのユニット3を削除します。このときの手順を説明します。

[図データ]

システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用するため,HiRDBを正常終了する必要がありません。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。

ポイント
  • システムマネジャ又はディクショナリサーバのユニットは削除できません。

  • フロントエンドサーバが0個になるようなユニットの削除はできません。

  • バックエンドサーバが0個になるようなユニットの削除はできません。

〈この項の構成〉

(1) pdmodコマンドでBES3のRDエリアを削除又は移動します

RDエリアの削除については,「RDエリアを削除する方法」を参照してください。RDエリアの移動については,「RDエリアを移動する方法(RDエリアの移動)」を参照してください。

(2) クライアント環境定義を変更します

クライアント環境定義に次に示すオペランドを指定している場合は注意が必要です。これらのオペランドに削除対象のフロントエンドサーバ(FES3)を指定している場合は指定値を変更してください。

(3) 変更後のHiRDBシステム定義を作成します

次に示す手順で,ユニット構成の変更を反映したHiRDBシステム定義を作成してください。

〈手順〉
  1. $PDDIR/conf/chgconfディレクトリを作成します。

  2. 使用中のHiRDBシステム定義ファイルを1で作成したディレクトリ下にコピーします。

  3. $PDDIR/conf/chgconf下のHiRDBシステム定義を変更します。

(4) pdconfchkコマンドで変更後のHiRDBシステム定義をチェックします

pdconfchk -d chgconf

$PDDIR/conf/chgconfディレクトリ下のHiRDBシステム定義のチェックを行います。エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。

(5) pdchgconfコマンドでHiRDBシステム定義を変更します

pdchgconf

HiRDBシステム定義を変更後のHiRDBシステム定義に置き換えます。

(6) pdlogrm及びpdstsrmコマンドでユニット3のシステムファイルを削除します

pdlogrm -d sys -s fes3 -f /sysarea/log01 -D          1
   :
pdlogrm -d spd -s fes3 -f /sysarea/sync01 -D         2
   :
pdstsrm -s fes3 -f /sysarea/ssts01 -D                3
   :
pdstsrm -u UNT3 -f /sysarea/usts01  -D               4
   :
〔説明〕
  1. FES3及びBES3のシステムログファイルを削除します。

  2. FES3及びBES3のシンクポイントダンプファイルを削除します。

  3. FES3及びBES3のサーバ用ステータスファイルを削除します。

  4. ユニット3のユニット用ステータスファイルを削除します。

これらのコマンドはユニット1(システムマネジャのユニット)からではなくユニット3から実行するため,pdlogrm及びpdstsrmコマンドに-Dオプションを指定してください。

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス」を参照してください。