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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


9.11.1 トランザクション回復メッセージキューサイズの適用基準,及び変更方法

トランザクション回復メッセージキューとは,回復対象となるトランザクションを一時的に格納しておくための領域です。HiRDBは,トランザクションの回復処理を行うとき,回復対象となるトランザクションをトランザクション回復メッセージキューに登録します。登録されたトランザクションは,トランザクション回復メッセージキューから取り出され,回復処理が行われます。

トランザクションがトランザクション回復メッセージキューに登録されるときに,多数の回復待ちトランザクションがあると,トランザクション回復メッセージキューへの登録待ちが発生し,トランザクションの回復に時間が掛かります。これを防ぐために,トランザクション回復メッセージキューのサイズを大きくすることができます。

〈この項の構成〉

(1) 適用基準

HiRDBは,トランザクション回復メッセージキューが不足すると,次のようにKFPS00854-Wメッセージを出力します。このメッセージが出力された場合は,トランザクション回復メッセージキューサイズの変更を検討してください。

KFPS00854-W Insufficient memory in message buffer pool. server=_trnrcv

(2) トランザクション回復メッセージキューサイズの変更方法

トランザクション回復メッセージキューサイズは,システム定義のpd_trn_rcvmsg_store_buflenオペランドで指定します。このオペランドの指定値の目安については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム定義」を参照してください。