Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


8.9.5 注意事項

  1. PDCWAITTIMEWRNPNT,pd_cwaittime_wrn_pntオペランドともに「秒数sec,auto」を指定しないでSQL実行時間警告出力機能を使用すると,警告情報を出力しない場合でもSQLの開始時間と実行時間を取得するため,システムコールを発行する処理が余計に発生します。性能への影響を最小限にしたい場合は,「秒数sec,auto」を使用してください。

  2. SQL実行時間警告情報を出力するタイミングによっては,「警告情報の出力条件」で説明したSQL実行時間警告情報ファイルの出力条件の両方を満たすことがあります。そのため,同じSQLのSQL実行時間警告情報を2回出力することがあります。

  3. クライアントが処理要求をしてからSQL実行時間の計測を開始するまでの間,及びSQL実行時間の計測を終えてから実行結果がクライアントに届くまでの間に,この機能の出力処理や通信処理が発生します。そのため,ネットワーク負荷又は入出力負荷によってこれらの処理時間が長くなると,次に示す現象が発生することがあります。

    • クライアント側の待ち時間がSQL実行時間警告情報ファイルの出力条件を満たしているのに,SQL実行時間警告情報ファイルが出力されない

    • PDCWAITTIMEオーバでサーバプロセスが強制終了されたが,SQL実行時間警告情報ファイルに出力されているSQL実行時間はSQL実行時間警告情報ファイルの出力条件を満たしていない