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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


6.7.3 例題2(ミラーディスクの機能を使用する場合)

ここでの例は,ミラー機能でLVM(論理ボリューム・マネージャー)を使用したデータのミラー化をしていることを前提としています。したがって,LVMを理解していることを前提としています。LVMを使用したデータのミラー化,及び論理ボリュームの分割によるオンライン・バックアップの実行については,HP-UXのマニュアルを参照してください。ミラー機能を使用したバックアップの例を次の図に示します。

なお,ミラー化してバックアップとオンラインのディスクの入出力の競合を防ぐためには,I/Oチャネル分離の実施を行ってください。

図6‒3 ミラー機能を使用したバックアップの例

[図データ]

HiRDBの稼働中にRDエリア(rdarea01,rdarea02)のバックアップを取得します。

〈この項の構成〉

(1) pdholdコマンドでバックアップ取得対象RDエリアをバックアップ閉塞します

pdhold -r rdarea01,rdarea02 -b -w
〔説明〕

-r:バックアップ取得対象RDエリア名を指定します。

-b -w:参照可能バックアップ閉塞(更新WAITモード)を指定します。

(2) システムログファイルをスワップします

pdlogswapコマンドでシステムログファイルをスワップします。

pdlogswap -d sys -w

(3) ミラー化した論理ボリュームの分割を行います

バックアップ対象RDエリアを構成するHiRDBファイルを格納する論理ボリュームの分割を行います。

(4) pdrelsコマンドでRDエリアのバックアップ閉塞を解除します

pdrels -r rdarea01,rdarea02

(5) オフラインの論理ボリュームでバックアップ取得します

オフラインの論理ボリュームでバックアップ取得します。ミラー機能を利用してバックアップを取得する場合は,バックアップ閉塞期間が論理ボリューム分割時だけになるため,ページの物理ログの出力量が少なくなります。

備考

自動ログアンロード機能を使用している場合は,pdlogatulコマンドを実行してバックアップ取得時点の現用システムログファイルに対するアンロードログファイル名を記録しておいてください。