Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


5.2.6 ステータスファイルを新規追加する場合

ステータスファイルを新規に追加する手順を次に示します。なお,ステータスファイルを追加する前に,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」で,ステータスファイルの設計について読むことをお勧めします。

〈この項の構成〉

(1) HiRDBを正常終了できる場合

〈手順〉
  1. pdfstatfsコマンドで,ステータスファイルを作成するHiRDBファイルシステム領域に空きがあるかを確認します。

    pdfstatfs /sysfile01

    空きがない場合はHiRDBファイルシステム領域を新規作成してください。HiRDBファイルシステム領域の作成方法については,「HiRDBファイルシステム領域を作成(初期設定)する方法」を参照してください。

  2. pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します。

  3. HiRDBシステム定義に次に示すオペランドを追加します。このオペランドには4で追加するステータスファイルを指定します。

    ・pd_syssts_file_nameオペランド(ユニット用ステータスファイルの場合)

    ・pd_sts_file_nameオペランド(サーバ用ステータスファイルの場合)

  4. pdstsinitコマンドでステータスファイルを追加(初期設定)します。

    pdstsinit -s b001 -f /sysfile01/ssts1a -l 4096 -c 1000

    pdstsinit -s b001 -f /sysfile01/ssts1b -l 4096 -c 1000

  5. pdconfchkコマンドでHiRDBシステム定義のチェックを行います。エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。

  6. pdstartコマンドで,HiRDBを正常開始します。

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス」を参照してください。

(2) HiRDBを正常終了できない場合

HiRDBシステム定義を変更するときにシステム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用します。ただし,このコマンドを使用する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。

〈手順〉
  1. pdfstatfsコマンドで,ステータスファイルを作成するHiRDBファイルシステム領域に空きがあるかを確認します。

    pdfstatfs /sysfile01

    空きがない場合はHiRDBファイルシステム領域を新規作成してください。HiRDBファイルシステム領域の作成方法については,「HiRDBファイルシステム領域を作成(初期設定)する方法」を参照してください。

  2. $PDDIR/conf/chgconfディレクトリを作成します。

  3. 使用中のHiRDBシステム定義ファイルを2で作成したディレクトリ下にコピーします。

  4. $PDDIR/conf/chgconfディレクトリ下のHiRDBシステム定義に次に示すオペランドを追加します。このオペランドには5で追加するステータスファイルを指定します。

    ・pd_syssts_file_nameオペランド(ユニット用ステータスファイルの場合)

    ・pd_sts_file_nameオペランド(サーバ用ステータスファイルの場合)

  5. pdstsinitコマンドでステータスファイルを追加(初期設定)します。

    pdstsinit -s b001 -f /sysfile01/ssts1a -l 4096 -c 1000

    pdstsinit -s b001 -f /sysfile01/ssts1b -l 4096 -c 1000

  6. pdconfchkコマンドで,$PDDIR/conf/chgconfディレクトリ下のHiRDBシステム定義のチェックを行います。エラーがある場合はHiRDBシステム定義を修正して,再度pdconfchkコマンドを実行してください。

  7. pdchgconfコマンドで,HiRDBシステム定義を変更後のHiRDBシステム定義に置き換えます。

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス」を参照してください。