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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


3.8.3 運用例1(アンロードログファイル作成ディレクトリが一つの場合)

アンロードログファイル作成ディレクトリが一つの場合は,次に示すような運用が考えられます。

〈この項の構成〉

(1) 1週間ごとにアンロードログファイルを別媒体に移動する運用

アンロードログファイル作成ディレクトリに1週間分のアンロードログファイルが格納できる場合,1週間ごとにアンロードログファイルを別媒体に移動します。このように定期的にアンロードログファイルを別媒体に移動します。

[図データ]

(2) 自動ログアンロード機能を停止して,アンロードログファイルを別媒体に移動する運用

自動ログアンロード機能を停止して,自動作成したアンロードログファイルをディレクトリ単位に移動することでHiRDBを連続稼働させます。

[図データ]

この運用をする場合の手順を次に示します。

<手順>
  1. pdlogatul -t -wコマンドを実行して,自動ログアンロード機能を停止します。

  2. ディレクトリ内の全アンロードログファイルを別の媒体に移動します。

  3. 別の媒体へのデータ移動が正常に完了したかどうか,次の2点を確認します。

    ・表「自動ログアンロード機能の使用時に障害が発生したときの対策方法」にあるメッセージが出力されていないこと

    ・pdlogucatコマンドを実行し,対象のアンロードログファイルのシステムログのアンロードの完了状態が「completed」であること

  4. データ移動が正常に完了した後,アンロードログファイル作成先ディレクトリ内にファイルが残っている場合は全ファイルを削除します。

  5. pdlogatul -bコマンドを実行し,自動ログアンロード機能を再開始します。

バックアップファイルとアンロードログファイルからデータベースを回復する場合,別の媒体に移動したアンロードログファイルをいったん磁気ディスク上に回復した後,アンロードログファイルの指定順を確認し,pdrstrコマンドを実行してください。

(3) 自動ログアンロード機能を停止しないで,アンロードログファイルを別媒体に移動する運用

自動ログアンロード機能を停止しないで,自動作成したアンロードログファイルを別の媒体に移動することで,HiRDBを連続稼働させます。

[図データ]

この運用をする場合の手順を次に示します。

<手順>
  1. 次のどちらかの方法で操作可能なアンロードログファイルの名称を確認してください。

    ・KFPS01212-Iメッセージのアンロードログファイルの名称

    ・pdlogatul -iコマンドの実行結果に表示される現用世代のシステムログ世代番号より若い世代番号のアンロードログファイルの名称

    アンロードログファイルの名称については,「作成されるアンロードログファイルの名称」を参照してください。なお,世代番号がffff以上の場合は,pdlogucatコマンドで確認します。

  2. 1.で取得した名称のアンロードログファイルを別の媒体に移動します。

  3. 別の媒体へのデータ移動が正常に完了したかどうか,次の2点を確認します。

    ・表「自動ログアンロード機能の使用時に障害が発生したときの対策方法」にあるメッセージが出力されていないこと

    ・pdlogucatコマンドを実行し,対象のアンロードログファイルのシステムログのアンロードの完了状態が「completed」であること

  4. データ移動が正常に完了した後,アンロードログファイル作成先ディレクトリ内に2.で移動したアンロードログファイルがある場合は削除します。

バックアップファイルとアンロードログファイルからデータベースを回復する場合,別の媒体に移動したアンロードログファイルをいったん磁気ディスク上に回復した後,アンロードログファイルの指定順を確認し,pdrstrコマンドを実行してください。