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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


2.1.1 ユーザ権限の種類

ユーザ権限の種類を次の表に示します。

表2‒1 ユーザ権限の種類

ユーザ権限の種類

説明

この権限を持っているとできること

権限付与者

H

D

DBA権限

DBA権限,CONNECT権限,及びスキーマ定義権限を与えたり,取り消したりするのに必要な権限です。

  • ほかの人にDBA権限,CONNECT権限,及びスキーマ定義権限を与えられます。

  • 与えたDBA権限,CONNECT権限,及びスキーマ定義権限を取り消せます。

  • ほかの人のスキーマも定義できます。

    スキーマを定義すると,スキーマ所有者は実表,ビュー表,インデクス,抽象データ型,ストアドプロシジャ※2,ストアドファンクション※2,及びトリガを定義できるようになります。

  • ほかの人のスキーマ,実表,ビュー表,インデクス,抽象データ型,ストアドプロシジャ※2,ストアドファンクション※2,及びトリガも削除できます。

  • CONNECT関連セキュリティ機能に関する項目を定義できます。

  • HiRDBに接続できます(CONNECT権限を持っています)。

×

監査権限

監査人に必要な権限です。セキュリティ監査機能を使用する場合に監査権限を設定します。セキュリティ監査機能については,「セキュリティ監査機能の運用」を参照してください。

監査権限を持つユーザは次に示す権限を持っています。

  • CONNECT権限

  • スキーマ定義権限

  • 監査証跡表へのアクセス※1

  • 監査証跡表へのデータロード

  • 監査証跡表のSELECT権限の付与及び削除

  • 監査証跡表の削除

  • 監査人のパスワード変更

  • 監査対象イベントの定義及び削除

×

×

CONNECT権限

HiRDBを利用するために必要な権限です。CONNECT権限を持たないユーザがHiRDBを利用しようとするとエラーになります。

データベースに接続(CONNECT)できるようになります。

×

スキーマ定義権限

スキーマを定義するために必要な権限です。

  • 自分のスキーマを定義できます。

    スキーマを定義すると,スキーマ所有者は実表,ビュー表,インデクス,抽象データ型,ストアドプロシジャ※2,ストアドファンクション※2,及びトリガを定義できるようになります。

  • 自分のスキーマ,実表,ビュー表,インデクス,抽象データ型,ストアドプロシジャ※2,ストアドファンクション※2,及びトリガを削除できます。

×

RDエリア利用権限

私用RDエリアを利用するために必要な権限です。

公用RDエリアに表又はインデクスを作成する場合は,RDエリア利用権限は不要です。

私用RDエリアに表及びインデクスを作成できます。

×

アクセス権限

表(実表及びビュー表)をアクセスするために必要な権限です。アクセス権限は表単位に設定し,次に示す4種類があります。

ほかの人の表をアクセスできます。

×

×

SELECT権限

表の検索(SELECT)ができます。

×

×

INSERT権限

表に行データを追加(INSERT)できます。

×

×

DELETE権限

表の行データを削除(DELETE)できます。

×

×

UPDATE権限

表の行データを更新(UPDATE)できます。

×

×

(凡例)

H:HiRDB管理者

D:DBA権限保持者

ス:スキーマ所有者

○:権限を与えられます。

×:権限を与えられません。

注※1

監査証跡表へのデータの追加及び変更(INSERT及びUPDATE)はできません。

注※2

パブリックプロシジャ及びパブリックファンクションも定義,削除できます。