ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
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26.7.1 HiRDBの運用方法の違いは?
(a) HiRDB/シングルサーバの場合
系切り替え機能使用時のHiRDB/シングルサーバの開始方法を次に示します。
- 〈手順〉
- pdstartコマンドで実行系HiRDBを開始します。
- pdstartコマンドで待機系HiRDBを開始します。待機系HiRDBは待機状態になります。
(b) HiRDB/パラレルサーバの場合
実行系及び待機系のHiRDBをそれぞれpdstartコマンドで開始します。
- ●IPアドレスを引き継ぐ場合
- 実行系のHiRDBの開始方法
IPアドレスを先に割り当てないで実行系のHiRDBを開始する場合は,各ユニットのサーバマシンに直接ログインしてpdstart -qコマンドを実行します。
各サーバマシンのIPアドレスを割り当ててからpdstartコマンドを実行すると,実行系の全ユニットを開始できます。
- 待機系のHiRDBの開始方法
待機系のユニットがあるサーバマシンに直接ログインしてpdstart -qコマンドを実行します。
- ●IPアドレスを引き継がない場合
- 実行系のHiRDBの開始方法
実行系のユニットがあるサーバマシンに直接ログインしてpdstart -qコマンドを実行します。又は,pdstartコマンドを実行すると,実行系の全ユニットが開始します。
- 待機系のHiRDBの開始方法
待機系のユニットがあるサーバマシンに直接ログインしてpdstart -qコマンドを実行します。
- 共通の注意事項
- pdstart -qコマンドを実行する場合は,最初のユニットを開始した時点から20分以内に全ユニットを開始するようにしてください。20分以内に全ユニットを開始できない場合はHiRDBの開始処理を中止します。なお,この20分という制限時間はpd_reduced_check_timeオペランドの値によって変わります。20分はこのオペランドの省略値です。
- 待機系HiRDBでpdstartコマンドを実行する場合はオプションの指定に制限があります。-iオプション,-rオプション,及びdbdestroyオプションを指定できません。
- pdstart -r又はpdstart -Rコマンドを実行する前に共有リソースを活性化してください。なお,HAモニタによるサーバモードの系切り替え機能を使用している場合は,pdstart -r -t又はpdstart -R -tコマンドを実行すると,HiRDBの開始と同時に共有リソースを活性化できます。このとき活性化するリソースは,HAモニタのservers定義ファイルに定義している,共有ディスク,IPアドレスなどです。
- pdstart -r又はpdstart -Rコマンドを実行する場合は,実行系及び待機系HiRDBを終了した後にpdstart -r又はpdstart -Rコマンドを実行してください。pdstart -r又はpdstart -RコマンドでHiRDBを開始した場合,HiRDBは系切り替えの対象になりません。データベースの回復処理などが終了した後に,一度HiRDBを終了してから実行系及び待機系HiRDBを開始してください。
- 高速系切り替え機能使用時の注意事項
- ここで説明する注意事項はHitachi HA Toolkit Extensionを使用しているときだけ該当します。Hitachi HA Toolkit Extensionを使用していない場合は該当しません。
- 高速系切り替え機能を適用した待機系ユニットは,実行系ユニットの開始処理が完了した後に開始してください。実行系ユニットが開始していない状態で待機系ユニットを開始すると,待機系ユニットは実行系ユニットの開始完了を待ち合わせます。待ち合わせ時間内に実行系ユニットが開始しない場合,待機系ユニットはアボートコードPhi1012を出力して異常終了します。
- MC/ServiceGuard使用時の注意事項
- HiRDBを開始する場合は,実行系でMC/ServiceGuardのパッケージが正常に開始されている必要があります。したがって,HiRDBの開始前にパッケージが起動されているかを確認してください。パッケージが開始されているかの確認,及びパッケージの起動はMC/ServiceGuardのコマンドで行います。
- Hitachi HA Toolkit Extension使用時の注意事項
- Hitachi HA Toolkit Extension のサービスプロセスを起動後,実行系のHiRDBを開始する必要があります。もし,Hitachi HA Toolkit Extensionのサービスプロセスを起動しないでHiRDBを開始すると,両系とも待機系として開始してしまいます。この場合は次の表に示す手順で対処してください。
表26-32 Hitachi HA Toolkit Extensionのサービスプロセスを起動しないでHiRDBを開始したときの対処方法
| 条件 |
対処方法 |
| ユーザサーバホットスタンバイを適用しているユニットの場合 |
両系とも待機系として開始したことを示すKFPS01872-Iメッセージが出力されます。このメッセージは両方の系に出力されます。次に示す手順で対処してください。
〈手順〉
- Hitachi HA Toolkit Extensionの待機系停止コマンドで,両方の系を終了します。
- 実行系でクラスタソフトウェアをオンライン化します。
- 実行系ユニットを開始します。
- 実行系ユニットの開始処理が完了したことを確認※してから,待機系ユニットを開始します。
|
| 高速系切り替え機能を適用しているユニットの場合 |
KFPS01854-Eメッセージを出力して現用系ユニットが異常終了します(アボートコードはPsadhfe)。予備系ユニットは,現用系ユニットが実行系ユニットとして開始するのを待ち合わせています。次に示す手順で対処してください。
●現用系を実行系として開始する場合
- 現用系でクラスタソフトウェアをオンライン化します。
- 現用系ユニットを実行系ユニットとして開始します。
- 待ち合わせ時間を経過しているため,予備系(待機系)ユニットが異常終了している場合,実行系ユニットの開始処理が完了したことを確認※してから,待機系ユニットを開始します。
●予備系を実行系として開始する場合
- pdstop -z(HiRDB/シングルサーバの場合はpdstop -f)コマンドで予備系ユニットを強制終了します。
- 予備系でHitachi HA Toolkit Extensionのサービスプロセスを起動します。
- 予備系ユニットを実行系ユニットとして開始します。
- 実行系ユニットの開始処理が完了したことを確認※してから,待機系ユニットを開始します。
|
- 注※
- ユニットの開始処理が完了したことを確認するには次に示す方法があります。
- pdlsコマンドの実行結果のSTATUSにACTIVEと表示されている
- KFPS05210-I又はKFPS05110-Iメッセージが出力されている
- HAモニタ使用時の注意事項
- 実行系ユニットを開始する場合,HAモニタのmonshowコマンドで待機系ユニットが停止していることを確認してから,実行系ユニットを開始してください。なお,monshowコマンドを実行すると,停止している系は表示されません。待機系の状態が表示された場合は停止していないことを示します。
- また,実行系ユニットを停止した直後に実行系ユニットを開始すると,待機系ユニットが停止処理中のために,実行系ユニットがKFPS01878-I及びKFPS00715-Eメッセージを出力して開始できない場合があります。実行系ユニットが開始できなかった場合には,次の手順で開始してください。
- HAモニタのmonshowコマンドで待機系ユニットが停止していることを確認してください。
- pdrpauseコマンドを実行して,プロセスサーバプロセスを再起動してください。
- pdstartコマンドで実行系ユニットを開始してください。
スタンバイ型系切り替え機能使用時のHiRDBの終了方法を次の表に示します。
表26-33 スタンバイ型系切り替え機能使用時のHiRDBの終了方法
| 条件 |
終了方法 |
| クラスタソフトウェアがHAモニタの場合 |
実行系及び待機系の両方を終了する場合 |
pdstopコマンドで実行系HiRDBを終了します。待機系HiRDBも連動して終了します。計画停止又は強制終了のときも同様です。
ユニット単位に終了する場合は,pdstop -uコマンドで実行系ユニットを終了します。待機系ユニットも連動して終了します。pdstop -zコマンドを実行するときも同様です。 |
| 待機系だけを終了する場合 |
HAモニタのmonsbystpコマンドで待機系だけを終了します。 |
| クラスタソフトウェアがHAモニタ以外の場合 |
実行系及び待機系の両方を終了する場合※ |
pdstopコマンドで実行系HiRDBを終了した後に,Hitachi HA Toolkit Extensionのhatesbystpコマンドで待機系HiRDBを終了します。pdstopコマンドを実行しても待機系HiRDBは終了しません。計画停止又は強制終了のときも同様です。
ユニット単位に終了する場合は,pdstop -uコマンドで実行系ユニットを終了した後に,Hitachi HA Toolkit Extensionのhatesbystpコマンドで待機系ユニットを終了します。pdstop -uコマンドを実行しても待機系ユニットは終了しません。pdstop -zコマンドを実行するときも同様です。 |
| 待機系だけを終了する場合 |
Hitachi HA Toolkit Extensionのhatesbystpコマンドで待機系HiRDBを終了します。 |
- 注※
- 実行系HiRDB(又はユニット)を終了した場合は必ず待機系HiRDBも終了してください。
- 実行系HiRDB(又はユニット)を再起動する前に必ず待機系HiRDBを終了してください。
(a) ユニット,及びサーバの稼働状態
系切り替え機能適用時のユニット,及びサーバの稼働状態確認方法を次の表に示します。
表26-34 系切り替え機能適用時のユニット,及びサーバの稼働状態確認方法
| コマンド |
出力情報 |
| pdls -d svr |
- ホスト名(系切り替え後も現用系ホスト名を表示)
- ユニットの稼働状態
- サーバの稼働状態
|
(b) 系の状態確認
系切り替え機能適用時の系の状態の確認方法を次の表に示します。
表26-35 系切り替え機能適用時の系の状態の確認方法
| コマンド |
出力情報 |
| pdls -d ha |
- 現用系のホスト名及び状態(実行中/待機中/停止)
- 予備系のホスト名及び状態(実行中/待機中/停止)
このコマンドでは,IPアドレスを引き継がない場合だけ待機系のホスト名及び状態を確認できます。※1
|
| monshow※2(HAモニタ使用時だけ) |
|
| hateshow(Hitachi HA Toolkit Extension使用時だけ) |
|
- 注※1
- IPアドレスを引き継ぐ場合はクラスタソフトウェアのコマンドで系の状態を確認してください。表示される情報については,各クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- 注※2
- monshowコマンドで表示する状態については,HAモニタのマニュアルを参照してください。
(c) コマンド又はユティリティを実行できるか確認する方法
現用系のシステムマネジャユニットでpdls -d svrコマンドを実行してください。
- 現用系で実行したpdls -d svrコマンドの終了ステータスが0の場合
現用系が実行系のため,現用系でコマンド又はユティリティを実行してください。
- 現用系で実行したpdls -d svrコマンドの終了ステータスが8の場合,又はpdls -d svrコマンドが実行できない場合(リモートシェル実行不可,ログイン不可など)
予備系が実行系の可能性があります。予備系のシステムマネジャユニットで,pdls -d svrコマンドを実行し,予備系が実行系になっていることを確認してください。
- 現用系又は予備系で実行したpdls -d svrコマンドの終了ステータスが4の場合
一部のユニットが停止しているか,HiRDBが開始処理中又は終了処理中の可能性があります。
一部のユニットが停止している場合は,停止中のユニットを開始してください。障害でユニットが停止している場合は,syslogfileに出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いた後に,停止中のユニットを開始してください。
HiRDBが開始処理中又は終了処理中の場合は,5秒程度の間隔でpdls -d svrコマンドを終了ステータスが4でなくなるまで繰り返し実行してください。pd_system_complete_wait_timeオペランドに指定した時間を目安に,pdls -d svrコマンドを繰り返し実行してください。
スタンバイ型系切り替え機能の場合,統計ログファイルはpdstj1とpdstj2の二つのファイルから構成されています。これらのファイルは現用系と予備系にそれぞれ自動的に作成されます。したがって,HiRDB管理者は合計四つのファイルで運用する必要があります。現用系と予備系の統計ログファイルは共用化できません。
(a) アンロード統計ログファイルの作成
系切り替えが発生すると,統計ログファイルが各サーバマシンに分散して作成されるため,特定のサーバマシンにアンロード統計ログファイルを作成してください。次に示すタイミングでアンロード統計ログファイルを作成することをお勧めします。
- HiRDBを開始したとき
- 統計ログファイルがスワップしたとき
- 系切り替えが発生したとき
系切り替え機能使用時のアンロード統計ログファイルの作成例(スタンバイ型系切り替え(サーバモード)の場合)を次の図に示します。
図26-92 系切り替え機能使用時のアンロード統計ログファイルの作成例(スタンバイ型系切り替え(サーバモード)の場合)
![[図データ]](FIGURE/ZU250220.GIF)
- ポイント
- 統計ログファイル名は各サーバマシンで同じになります。そのまま同じ名称でアンロード統計ログファイルを作成しないようにしてください。HiRDBが提供するシェルスクリプト(pdstjacm)を使用する場合も,同じ名称にならないようにシェルスクリプトを変更して使用してください。
(b) 系が切り替わった後の統計情報の取得処理
系の切り替わり後,切り替え先のHiRDBで統計情報を取得するかどうかは,次に示すオペランドの指定に従います。
pd_statisticsオペランドにYを指定している場合,又はpdstbeginオペランドを指定している場合は,系が切り替わった直後から統計情報を取得します。
なお,pdstbeginコマンドで統計情報の取得を開始した場合に系切り替えが発生すると,切り替え先のHiRDBでは統計情報を取得しません。統計情報を取得するには,切り替え先のHiRDBでpdstbeginコマンドを実行する必要があります。
また,切り替え先のHiRDBで,pdstj1とpdstj2のどちらの統計ログファイルを使用するかは,切り替え先のHiRDBが決定します。使用する統計ログファイルの決定手順は系切り替え機能を使用しない場合と同じです。
(c) 統計解析ユティリティの実行
作成したアンロード統計ログファイルを入力情報として,統計解析ユティリティを実行してください。ただし,障害などで系が切り替わった場合,切り替わる直前の統計ログはファイルに正しく取得されていません。このため,統計解析ユティリティを実行しても誤差が生じることがありますので,この点を考慮した上でチューニングなどに使用してください。
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