ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
ここでは,HiRDBに関する準備方法について説明します。
現用系と予備系(ホストBESとゲストBES)で共有する外付けハードディスクが必要です。このハードディスクを共有ディスク装置といいます。
共有ディスクの割り当てを次の図に示します。
図26-81 共有ディスクの割り当て
共有ディスク装置には次に示すHiRDBファイルシステム領域を作成します。
系切り替え機能を使用する場合,系の切り替え元と切り替え先の両方から同時に共有ディスクにアクセスが行われると,データベースが壊れる可能性があります。そのため,両方の系から共有ディスクをアクセスできないように制御を行う必要があります。共有ディスクのアクセス制御は,クラスタソフトウェアが行うか,又はHiRDBが行います。
なお,通常は,「クラスタソフトウェアによる共有ディスクのアクセス制御」の方法で共有ディスクのアクセス制御を行います。「HiRDBによる共有ディスクのアクセス制御」の方法は,HAモニタ 01-08以降が前提条件になります。
図26-82 クラスタソフトウェアによる共有ディスクのアクセス制御
図26-83 HiRDBによる共有ディスクのアクセス制御
影響分散スタンバイレス型系切り替え使用時のシステム定義ファイルの運用方法を次の表に示します。
表26-20 影響分散スタンバイレス型系切り替え使用時のシステム定義ファイルの運用方法
| 定義種別 | 定義ファイルの運用方法 |
|---|---|
| システム共通定義 | システム内全ユニットにファイルをコピーします。 バックエンドサーバ定義のデフォルト値として設定するパラメタは,システム共通定義に記述してください。 |
| ユニット制御情報定義 | 次のオペランド(システム共通定義に記述できないオペランド)だけを記述してください。
|
| サーバ共通定義 | HAグループ内全ユニットにファイルをコピーします。 |
| バックエンドサーバ定義 | HAグループ内全ユニットにファイルをコピーします。 |
ここでは,影響分散スタンバイレス型系切り替えを使用した場合に設定するHiRDBシステム定義のオペランドについて説明します。関連するオペランドを次の表に示します。
表26-21 影響分散スタンバイレス型系切り替えの場合に設定するHiRDBシステム定義のオペランド
| オペランド名 | 説明及び注意事項 | |
|---|---|---|
| pd_ha | 系切り替え機能を使用する場合に指定します。 | |
| pd_ha_unit | ユニットに系切り替え機能を適用している場合は指定しないでください。 システム内で系切り替え機能を適用しないユニットがある場合,又はシステム内に回復不要FESユニットがある場合は,そのユニットのユニット制御情報定義のpd_ha_unitオペランドにnouseを指定します。 |
|
| pd_ha_acttype | 系切り替え機能をモニタモードで運用するか,サーバモードで運用するかを指定します。 monitor:系切り替え機能をモニタモードで運用します。 server:系切り替え機能をサーバモードで運用します。 サーバモードを使用する場合は,serverを指定してください。 |
|
| pd_ha_agent | 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用する場合は,activeunitsを指定します。 | |
| pd_ha_transaction pd_ha_trn_queuing_wait_time pd_ha_trn_restart_retry_time |
|
|
| pd_ha_switch_timeout | このオペランドはサーバモードの場合に指定できます。モニタモードの場合にこのオペランドを指定しても無効になります。 系切り替え時のユニットの内部停止処理がサーバ障害監視時間を超えた場合に,HiRDBの内部停止処理を待たないで系を切り替えるかどうかを指定します。ここでいうサーバ障害監視時間とは,HAモニタ又はHitachi HA Toolkit Extensionのpatrolオペランドに指定した時間のことです。 HAモニタのpatrolオペランドについては,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。Hitachi HA Toolkit Extensionのpatrolオペランドについては,マニュアル「Hitachi HA Toolkit」を参照してください。 Y:系切り替え時のHiRDBの内部停止処理がサーバ障害監視時間を超えた場合,HiRDBの内部停止処理を待たないで系を切り替えます。このとき,HiRDBのスローダウンとして系を切り替えます。 N:系切り替え時のHiRDBの内部停止処理が終わるまで系を切り替えません。 |
|
| pd_ha_prc_cleanup_check | サーバプロセスが終了するまで系の切り替え処理を待ち合わせるかどうかを指定します。詳細については,「26.5.2(2)(b)共有ディスクのアクセス制御」を参照してください。 | |
| pd_mode_conf | HiRDB(ユニット)の開始方法に関するオペランドです。指定値の目安を次に示します。 サーバモードの場合は次のように指定してください。
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|
| pd_hostname | ユニットの標準ホスト名を指定します(系切り替え機能を使用しない場合と同じです)。 | |
| pdunit | -x | ユニットのホスト名を指定します(系切り替え機能を使用しない場合と同じです)。 |
| -u | ユニット識別子を指定します。 | |
| -d | HiRDB運用ディレクトリ名を指定します。HAグループ内の全ユニットで同じディレクトリ名を指定してください。 | |
| -p | HiRDBのポート番号を指定します。HAグループ内の全ユニットで同じポート番号を指定してください。 | |
| -s | スケジューラのポート番号を指定します。HAグループ内の全ユニットで同じポート番号を指定してください。 | |
| -t | トランザクションサーバのポート番号を指定します。HAグループ内の全ユニットで同じポート番号を指定してください。 | |
| pdstart | -g | サーバの移動先となるユニットの集合であるHAグループの識別子を指定します。 |
| pdbuffer | -c | 代替中に代替部が使用するグローバルバッファを割り当てる場合にこのオプションを指定します。「26.5.2(5)グローバルバッファの定義(影響分散スタンバイレス型系切り替え機能の場合)」を参照してください。 |
| pdhagroup | -g | サーバの切り替え先となるユニットの集合としてHAグループを定義します。システム内でHAグループを一意に識別するための識別子を指定します。 |
| -u | HAグループを構成するユニットのユニット識別子を指定します。 | |
| pd_ha_max_act_guest_servers | 該当ユニット内で同時に実行系として稼働できるゲストBES数の最大値を指定します。 | |
| pd_ha_max_server_process | 該当ユニット内の最大起動ユーザサーバプロセス数を指定します。 | |
| pd_ha_resource_act_wait_time | ユニットを開始するときに,実行系サーバのリソースが活性化されるまでの最大待ち時間を指定します。 | |
| pd_service_port | 同一サーバマシン内複数ユニット構成の場合にこのオペランドを指定するときは注意が必要です。同一サーバマシン内複数ユニット構成の場合,このオペランドはユニット制御情報定義でユニットごとに別々のポート番号を指定してください。 次に示す指定をした場合は,ユニットの起動に失敗します。
|
|
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能では,ほかの系切り替え機能とは異なり,切り替え先の定義方法が大きく異なります。
図26-84 HAグループの構成例(その1)
pdhagroup -g hag1 -u unt1,unt2,unt3,unt4 pdstart -t BES -s bes1A -u unt1 -g hag1 pdstart -t BES -s bes1B -u unt1 -g hag1 pdstart -t BES -s bes1C -u unt1 -g hag1 pdstart -t BES -s bes2A -u unt2 -g hag1 pdstart -t BES -s bes2B -u unt2 -g hag1 pdstart -t BES -s bes2C -u unt2 -g hag1 pdstart -t BES -s bes2D -u unt2 -g hag1 pdstart -t BES -s bes3A -u unt3 -g hag1 pdstart -t BES -s bes3B -u unt3 -g hag1 pdstart -t BES -s bes3C -u unt3 -g hag1 pdstart -t BES -s bes4A -u unt4 -g hag1 pdstart -t BES -s bes4B -u unt4 -g hag1 |
図26-85 HAグループの構成例(その2)
pdhagroup -g hag1 -u unt1,unt2 pdhagroup -g hag2 -u unt3,unt4 pdstart -t BES -s bes1A -u unt1 -g hag1 pdstart -t BES -s bes1B -u unt1 -g hag1 pdstart -t BES -s bes1C -u unt1 -g hag1 pdstart -t BES -s bes2A -u unt2 -g hag1 pdstart -t BES -s bes2B -u unt2 -g hag1 pdstart -t BES -s bes2C -u unt2 -g hag1 pdstart -t BES -s bes2D -u unt2 -g hag1 pdstart -t BES -s bes3A -u unt3 -g hag2 pdstart -t BES -s bes3B -u unt3 -g hag2 pdstart -t BES -s bes3C -u unt3 -g hag2 pdstart -t BES -s bes4A -u unt4 -g hag2 pdstart -t BES -s bes4B -u unt4 -g hag2 |
pdhagroup -g hag1 -u unt1,unt2 …1. pdhagroup -g hag2 -u unt3,unt4 …2. |
影響分散スタンバイレス型系切り替えでの系切り替え後の受け入れユニットでは,実行中ゲストサーバ数がpd_ha_max_act_guest_serversオペランドの値になるまでゲストサーバを受け入れできます。
受け入れユニットではホストBES,ゲストBESがそれぞれ独自の最大起動プロセス数(pd_max_bes_processオペランドの値)の範囲でサーバプロセスを起動しますが,そのほかにユニット内のサーバプロセス数合計値がpd_ha_max_server_processオペランドに制限されます。この結果,受け入れユニットの過剰な負荷上昇を抑止できます。ただし,系切り替え発生後に同時に処理できるサービス要求数の上限が制限されることがありますので注意が必要です。系切り替え発生後のユニットの負荷上昇,及び同時に処理できるサービス要求数の両方を考慮してpd_ha_max_server_processオペランドを設定してください。
また,系切り替え発生前の状態でホストBESの常駐プロセス数(pd_process_countオペランドの値)に余裕があり,サービス要求処理中でないプロセスが常駐している状態では,系切り替え発生後にサービス要求処理中でない常駐プロセスをゲストBESの処理に利用できるため,処理性能が向上します。一方で,常駐プロセス数を必要以上に大きくすると,非サービス要求処理中プロセスによってサーバプロセス数がpd_ha_max_server_processオペランドの値に達し,ほかのサーバで起動済みサーバプロセス数がpd_max_bes_processオペランドの値に満たない状態でも追加のサービス要求処理ができないことがあります。一般に,ユニット内の常駐プロセス数の合計と最大実行プロセス数の合計の比率はゲストサーバ受け入れ前後で同じにすることを推奨します。この目的で,ゲストサーバを受け入れた後のユニット内の常駐プロセス数の合計をpd_ha_process_countオペランドで制限します。実際の常駐プロセス数は,pd_ha_process_countオペランドをユニットで実行中サーバのpd_process_countオペランドで比例配分した数とpd_process_countオペランドの小さい方となります。
サーバプロセス数に関連するオペランドの意味を次に示します。
影響分散スタンバイレス型系切り替えでの系切り替え発生後のサーバプロセス割り当て(その1)を次の図に示します。
図26-86 影響分散スタンバイレス型系切り替えでの系切り替え発生後のサーバプロセス割り当て(その1)
系切り替え発生前はホストBES(bes1,bes2)はそれぞれのpd_max_bes_processオペランドの値まで同時に処理できます。また,それぞれのpd_process_countオペランドの値までサーバプロセスを常駐します。
系切り替えが発生するとホストBES(bes1,bes2)の常駐プロセスを流用してゲストBES(bes3)のサーバプロセスを用意します。このため,ゲストBES(bes3)用のサーバプロセスを起動する必要がなく,切り替え後すぐにゲストBES(bes3)の処理が開始できます。また,系切り替え発生前にゲストBES(bes3)用のサーバプロセスを待機起動する必要もありません。
各サーバは必要に応じてそれぞれのpd_max_bes_processオペランドの値までバックエンドサーバプロセスを起動しますが,ユニット内のサーバプロセスの総計はpd_ha_max_server_processオペランドの値に制限されます。
また,常駐プロセス数の総数がユニット内でpd_ha_process_countオペランドの値となるよう,各サーバの常駐プロセスが調整されます。調整後の各サーバの常駐プロセス数は各サーバのpd_process_countオペランドの比率を保つよう,pd_ha_process_countオペランドの値を比例配分します。
影響分散スタンバイレス型系切り替えでの系切り替え発生後のサーバプロセス割り当て(その2)を次の図に示します。
図26-87 影響分散スタンバイレス型系切り替えでの系切り替え発生後のサーバプロセス割り当て(その2)
系切り替え後,ゲストBES(bes3)受け入れ中は,ユニット内のバックエンドサーバプロセス数がpd_ha_max_server_processオペランドの範囲で,必要に応じてホストBES(bes1,bes2),及びゲストBES(bes3)のバックエンドサーバプロセスを起動します。
特定のホストBES(例えばbes1)への処理要求が特に多い場合は,該当ホストBES(bes1)のpd_max_bes_processオペランドの値まで同時に処理できます。ただし,その分,他サーバ(例えばbes3)の同時要求処理数が少なくなります。
共有ディスクに作成したRDエリア用のHiRDBファイルシステム領域にRDエリアを定義します。ユーザ用RDエリアとシステム用RDエリアをそれぞれ異なる共有ディスクのHiRDBファイルシステム領域に作成するときの定義例を次に示すシステム構成例を基に説明します。
図26-88 HiRDB/パラレルサーバのシステム構成例
●create rdarea文の指定例
create rdarea PMAST for masterdirectory 1
server name DIC file name "/dic0111/prd01"
initial 10 segments;
create rdarea PDIR for datadirectory 2
server name DIC file name "/dic0112/prd02"
initial 5 segments;
create rdarea PDIC for datadictionary 3
server name DIC file name "/dic0113/prd03"
initial 20 segments;
create rdarea PUSR01 for user used by PUBLIC 4
server name BACK01 file name "/back0121/prd04"
initial 500 segments;
create rdarea PUSR02 for user used by PUBLIC 5
server name BACK02 file name "/back0231/prd05"
initial 500 segments;
|
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用する場合,ユニット単位でグローバルバッファを割り当てられます。
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用するバックエンドサーバに配置されている,RDエリア,又はインデクスに対して,グローバルバッファを割り当てるには,pdbufferオペランドの-cオプション(共用化オプション)を指定します。-cオプションを指定して割り当てたグローバルバッファをユニット単位のグローバルバッファといい,ユニット単位のグローバルバッファには次の特長があります。
図26-89 ユニット単位のグローバルバッファの共用イメージ
pdbuffer -a bp01 -r RD11,RD12 -n 60 -c |
最初に,共用化設計とするか非共用化設計とするかを選択します。系切り替えで縮退する場合のグローバルバッファ設計には次の考え方があります。
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能の目的はリソース共有,負荷分散にあるため,「1. 共用化設計」をお勧めします。メモリを効率的に利用できるからです。
非共用化設計の場合,受け入れユニットすべてにサーバ専用のグローバルバッファを確保します。そのため,HAグループ全体で,通常のグローバルバッファ用の共用メモリ見積もり値を,HAグループを構成するユニット数で乗算した分のグローバルバッファ用共用メモリ量が必要となります。見積もりを満足する共用メモリがあれば縮退時にも性能を維持できるため,「2. 非共用化設計」を選んでください。
ここではグローバルバッファの共用を行う場合の設計手順について説明します。
1サーバでの必要面数×(ホストBES数+ゲストBES数) |
なお,縮退時も縮退前のバッファ性能を必用とするRDエリアがある場合には,そのRDエリアだけは次に示す「非共用化設計の手順」を参考にサーバ専用のグローバルバッファを割り当ててください。
ここではグローバルバッファの共用をしない場合の設計手順について説明します。
サーバ専用のグローバルバッファは一つのRDエリアに対して割り当てる方法と,同じサーバに属する複数のRDエリアに割り当てる方法があります。
RDエリア用,及びLOB用のユニット単位のグローバルバッファの割り当ては,指定するRDエリアの組み合わせによって,4種類に分類されます。グローバルバッファの共用形態別の推奨条件(-rオプション又は-bオプション指定)を次の表に示します。
表26-22 グローバルバッファの共用形態別の推奨条件(-rオプション又は-bオプション指定)
| 指定方法(-r又は-bで指定したRDエリアの組み合わせ) | バッファ共用形態 | メリット | 推奨条件 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 異なるサーバのRDエリア | 同じユニットのRDエリア | 異なるユニットのRDエリア | |||
| なし | なし | なし | 非共用 | 他サーバと共用しないため,多重障害時でも定常時のバッファ性能を維持できる | すべての受け入れユニットにバッファを確保するためメモリに余裕がある環境で,縮退時も縮退前のバッファ性能を維持したいRDエリアに対する適用をお勧めします。 |
| あり | あり | なし | ユニット内サーバ共用 | 多重障害でも定常時のバッファ性能を維持できる | 非共用タイプ同様縮退時も縮退前のバッファ性能を維持できますが,初回切り替え時のメモリ効率が悪いので非共用タイプをお勧めします。 |
| あり | なし | あり | ユニット間サーバ共用 |
|
現用時の性能を重視し,縮退時にバッファ資源の共用を実現したい場合の適用をお勧めします。 |
| あり | あり | あり | ユニット内ユニット間サーバ共用 |
|
縮退時,バッファ資源の共用,及び均等負荷分散を実現したい場合の適用をお勧めします。 |
次に示す-r,-b指定のバッファの設計指針を参考に適切な共用形態を選択してください。影響分散スタンバイレス型系切り替え機能はリソース共有,負荷分散が目的でもあるため,ユニット間で共用する構成となるユニット間サーバ共用,又はユニット内ユニット間サーバ共用をお勧めします。縮退時に性能を低下させたくない場合は,非共用,又はユニット内サーバ共用としてください。
一つのバックエンドサーバに属するRDエリアだけをpdbufferオペランドの-rオプション,又は-bオプションに指定します。システム構成例を次に示します。
●システム構成例
●グローバルバッファの定義
pdbuffer -a gbuf01 -r RDAREA11,RDAREA12 -n 2000 -c pdbuffer -a gbuf02 -r RDAREA21 -n 1000 -c pdbuffer -a gbuf03 -r RDAREA31 -n 1000 -c |
使用できる共用メモリが十分にある環境で,多点障害時でも定常時と同じバッファ性能を維持したい場合に指定します。同一ユニット内のバックエンドサーバに配置されたRDエリアをpdbufferオペランドの-rオプション,又は-bオプションに指定します。
●システム構成例
●グローバルバッファの定義
pdbuffer -a gbuf01 -r RDAREA11,RDAREA12 -n 1000 -c pdbuffer -a gbuf02 -r RDAREA21,RDAREA22 -n 1000 -c pdbuffer -a gbuf03 -r RDAREA31,RDAREA32 -n 1000 -c |
同一ユニット内のサーバに配置されたRDエリアを指定しないで,異なるユニットのサーバに配置されたRDエリアをpdbufferオペランドの-rオプション,又は-bオプションに指定します。
●システム構成例
●グローバルバッファの定義
pdbuffer -a gbuf01 -r RDAREA11,RDAREA21,RDAREA31 -n 1000 -c |
ユニット内ユニット間サーバ共用のRDエリアをpdbufferオペランドの-rオプション,又は-bオプションに指定します。
●システム構成例
●グローバルバッファの定義
pdbuffer -a gbuf01 -r RDAREA11,RDAREA12,RDAREA21,RDAREA22,RDAREA31,RDAREA32 -n 1000 -c |
特定のインデクスのインデクスページをバッファリングしたい場合にインデクス用グローバルバッファを割り当てます。インデクス格納RDエリアにそのインデクスしか格納されていない場合には,そのRDエリアにRDエリア用グローバルバッファ(-rオプション指定)を割り当てても同じ効果が得られます。インデクスに対するユニット単位グローバルバッファの割り当ては,指定するインデクスのインデクス格納RDエリアの配置によって4種類に分類されます。グローバルバッファの共用形態別の推奨条件(-iオプション指定)を次の表に示します。
表26-23 グローバルバッファの共用形態別の推奨条件(-iオプション指定)
| 指定方法(-iオプションで指定したインデクス格納用RDエリア) | インデクス分割形式 | バッファ共用形態 | メリット | 推奨条件 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 異なるサーバのRDエリア | 同一ユニットのRDエリア | 異なるユニットのRDエリア | ||||
| なし | なし | なし | 非分割で同一サーバ内分割 | 非共用 | 他サーバと共用しないため,多重障害時でも定常時のバッファ性能を維持できる | すべての受け入れユニットにバッファを確保するためメモリに余裕がある環境で,縮退時も縮退前のバッファ性能を維持したいインデクスに対する適用をお勧めします。 |
| あり | あり | なし | 同一ユニット内分割 | ユニット内サーバ共用 | 多重障害でも定常時のバッファ性能を維持できる | すべての受け入れユニットにバッファを確保するためメモリに余裕がある環境で,縮退時も縮退前のバッファ性能を維持したいインデクスに対する適用をお勧めします。 |
| あり | なし | あり | ユニット間分割で同一ユニット内分割なし | ユニット間サーバ共用 |
|
現用時の性能を重視し,縮退時にバッファ資源を共用したい場合の適用をお勧めします。 |
| あり | あり | あり | ユニット間分割で同一ユニット内分割あり | ユニット内ユニット間サーバ共用 |
|
縮退時,バッファ資源の共用,及び均等負荷分散を実現したい場合の適用をお勧めします。 |
次に示す-iオプション指定のバッファ設計指針を参考にインデクス専用バッファを割り当てるかどうか選択してください。
非分割インデクスをpdbufferオペランドの-iオプションで指定します。
●システム構成例
●グローバルバッファの定義
pdbuffer -a gbuf01 -i USER01.INDEX01 -n 200 -c |
同一サーバ内に分割されたインデクスをpdbufferオペランドの-iオプションで指定します。
●システム構成例
●グローバルバッファの定義
pdbuffer -a gbuf01 -i USER01.INDEX01 -n 1000 -c |
同一ユニット内に分割されたインデクスをpdbufferオペランドの-iオプションで指定します。
●システム構成例
●グローバルバッファの定義
pdbuffer -a gbuf01 -i USER01.INDEX01 -n 1000 -c |
異なるユニット間のサーバに分割されたインデクスをpdbufferオペランドの-iオプションで指定します。
●システム構成例
●グローバルバッファの定義
pdbuffer -a gbuf01 -i USER01.INDEX01 -n 1000 -c |
ユニット間分割で同一ユニット内で分割されたインデクスをpdbufferオペランドの-iオプションで指定します。
●システム構成例
●グローバルバッファの定義
pdbuffer -a gbuf01 -i USER01.INDEX01 -n 1000 -c |
OTHER用グローバルバッファは,影響分散スタンバイレス型系切り替え機能の適用ユニットすべてに確保されます。次に示すように割り当てられます。
表26-24 OTHER用グローバルバッファ定義の重複指定時の関係
| -cオプションを指定したOTHER用グローバルバッファ定義 | -cオプションを指定しないOTHER用グローバルバッファ定義 | 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能の適用ユニット | 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能の非適用ユニット |
|---|---|---|---|
| あり | あり | -cオプションありで定義を割り当てる | -cオプションなしで定義を割り当てる |
| あり | なし | -cオプションありで定義を割り当てる | -cオプションありで定義を割り当てる |
| なし | あり | OTHER用バッファを割り当てない | -cオプションなしで定義を割り当てる |
| なし | なし | OTHER用バッファを割り当てない | OTHER用バッファを割り当てない |
pdbufferオペランドの-oオプションを指定します。
●システム構成例
●グローバルバッファの定義
pdbuffer -a gbuf01 -r RDAREA11 -n 500 -c pdbuffer -a gbuf02 -o -n 1000 -c |
データベース構成変更ユティリティの制御文のglobalbufferオペランドに,既にあるグローバルバッファ名を指定して実施します。グローバルバッファはpdbuflsコマンドで確認できます。
●システム構成例
●構成変更定義
create rdarea RDAREA13 globalbuffer gbuf01 server name BES11 : |
監査証跡ファイルはHiRDB管理者が正規ユニットの共有ディスクに作成します。このとき,作成先ディスクには,各サーバに対応する共有ディスク(各サーバのシステムログファイル,シンクポイントダンプファイル,サーバ用ステータスファイルを格納するディスク)以外のディスクを選ぶ必要があります。
なお,系の切り替え先では,受け入れユニットの監査証跡ファイルを共用します。
HiRDB管理者,及び監査人は,正規ユニットの監査証跡ファイルと受け入れユニットの監査証跡ファイルを運用してください。
監査証跡ファイルはHiRDB管理者が共有ディスクに作成します。このとき,作成先ディスクには,各サーバに対応する共有ディスク(各サーバのシステムログファイル,シンクポイントダンプファイル,サーバ用ステータスファイルを格納するディスク)以外のディスクを選ぶ必要があります。
各サーバに対応する共有ディスクに監査証跡ファイルを作成すると,系の切り替えによってディスクが別のホストに切り替わるため,ユニット内のほかの稼働中サーバが監査証跡を出力できなくなります。なお,系の切り替え先では,受け入れユニットの監査証跡ファイルを使用します。
系切り替えが発生した場合,HiRDBは切り替え先の受け入れユニットが使用中の監査証跡ファイルに監査事象を記録します。このとき,監査事象の記録に関する監査証跡ファイルの運用は,受け入れユニットでの運用に統一されます。
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用したシステムで監査証跡を取得する場合は,全ユニットで監査証跡を取得してください。
系切り替えが発生した場合,監査証跡取得については,受け入れユニットの状態に従います。影響分散スタンバイレス型系切り替え機能での監査証跡の取得状況を次の表に示します。
表26-25 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能での監査証跡の取得状況
| ユニット種別 | ユニットの状態 | 受け入れユニット | |
|---|---|---|---|
| 取得中 | 取得していない | ||
| 正規ユニット | 取得中 | 取得する | 取得しない |
| 取得していない | 取得する | 取得しない | |
影響分散スタンバイレス型系切り替え機能適用時の監査証跡取得状況の例を次の図に示します。
図26-90 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能適用時の監査証跡取得状況の例
HiRDB管理者は,正規ユニット及び受け入れユニットの監査証跡ファイルを入力情報として,pdloadを実行してください(認証は監査人)。なお,系切り替え中のサーバの監査証跡は,受け入れユニットに属するサーバの情報として処理されます。
障害などで系が切り替わった場合,HiRDBは切り替わる直前の監査事象を正しく取得しません。このため,pdloadを実行しても切り替え直前のデータを取得できない場合があります。
なお,系切り替えなどによって影響分散スタンバイレス型系切り替え対象ユニットに実行系サーバが0個となった場合,そのユニットに対する監査証跡ファイルのpdloadは実行できません。この場合は,該当するユニットに実行系サーバを1個以上系切り替えした後で,pdloadを実行してください。
系切り替え構成でNetBackup連携機能を使用する場合で,バックアップを取得したNetBackupクライアントとは別のNetBackupクライアントで回復を行うときは,次の環境設定と運用が必要です。ただし,この環境設定と運用は,JP1/VERITAS NetBackup 5.0以降を使用している場合にだけ適用してください。
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