付録B.1 HiRDB/シングルサーバで起動するプロセス
HiRDBで起動するプロセスの構造を次に示します。
HiRDB/シングルサーバで起動するプロセスを次の表に示します。
プロセス名 |
説明 |
プロセス数 |
サーバ名称 |
|
---|---|---|---|---|
マニュアルでの表記 |
プロセス名称 |
|||
プロセスサーバプロセス |
HiRDB関連プロセスの管理 |
1 |
_prc |
|
後処理プロセス |
プロセス異常終了時の後始末処理 |
pd_process_terminatorの指定値がfixedの場合:pd_process_terminator_maxの値 pd_process_terminatorの指定値がresidentの場合:3〜HiRDBが規定したプロセス数 pd_process_terminatorの指定値がnonresidentの場合:0〜異常終了したプロセス数 |
_admrsvr |
|
サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス |
クラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御
|
1(オンライン時はなし) |
_pdstrt2 |
|
メッセージログサーバプロセス |
メッセージ出力制御 |
1 |
_mlg |
|
システムマネジャプロセス |
ユニット起動・停止制御,接続ユーザ管理 (なお,ネームサービス,又はノードマネジャと表記している場合があります) |
1 |
_rdm |
|
ステータスサーバプロセス |
ユニット用ステータスファイルの入出力制御 |
1 |
_sts0 |
|
スケジューラプロセス |
シングルサーバプロセスへのトランザクションの割り当て (なお,ロックサーバと表記している場合があります) |
1 |
_scd |
|
トランザクションサーバプロセス |
トランザクション制御 |
1 |
_trn |
|
トランザクション回復プロセス |
トランザクションの決着・回復制御 |
1〜ダウンしたpdsds数※1 |
_trnrcv |
|
監査証跡管理サーバプロセス |
監査証跡管理 |
pd_aud_file_nameの指定がある場合は1,ない場合は0 |
_aud |
|
監査証跡自動データロード制御プロセス |
自動データロード用pdloadの起動制御 |
pd_aud_file_nameの指定があり,かつpd_aud_auto_loadingにYを指定している場合は1,それ以外は0 |
_audld |
|
トラブルシュート情報取得プロセス |
トラブルシュート機能の制御 |
1 |
− |
|
ログサーバプロセス |
システムログ取得制御,ログ関連プロセス制御 |
1 |
_logN |
|
デファードライトプロセス |
DB格納ディスクへのバックグラウンドライト |
1 |
1dfwN |
|
非同期READプロセス |
非同期READ機能 |
pd_max_ard_processの値 |
1ardN |
|
デファードライト処理用並列WRITEプロセス |
デファードライト処理の並列WRITE機能 |
pd_dfw_awt_processの値 |
1awtN |
|
REDOプロセス |
全面リラン時のDBの前進復帰 |
MIN(接続ディスク数,pd_max_recover_processの値) 接続ディスク数:RDエリアを定義したキャラクタ型スペシャルファイル数 pd_rdarea_open_attribute_useにYを指定している場合はpd_max_recover_processの値※2 |
2rrnM |
|
ログスワッパプロセス |
システムログ関連ファイルの割り当て・解放・入出力管理,シンクポイントダンプ取得 |
1 |
_logNs |
|
デッドロック監視プロセス |
排他制御処理の分散を行っている場合のデッドロック検知 |
pd_lck_pool_partitionに2以上を指定し,かつpd_lck_deadlock_checkにYを指定すると1,それ以外は0 |
_lckmnN |
プロセス名 |
説明 |
プロセス数 |
サーバ名称 |
|
---|---|---|---|---|
マニュアルでの表記 |
プロセス名称 |
|||
シングルサーバプロセス |
SQL処理 |
pd_max_usersの値+pd_max_reflect_process_countの値※3 |
サーバ名※4 |
プロセス名※5 |
説明 |
プロセス数 |
サーバ名称 |
|
---|---|---|---|---|
マニュアルでの表記 |
プロセス名称 |
|||
pdinit制御プロセス |
初期設定ユティリティ実行プロセス |
1 |
0minit0 |
|
pdcopyバックアップ出力プロセス |
バックアップファイル出力 |
多重度数×コマンド同時実行数 |
0bcpy?0※6 |
|
pdcopyデータベース読み込みプロセス |
データベース読み込み |
コマンド同時実行数 |
0rcopy0 |
|
pdrstrバックアップ読み込みプロセス |
バックアップファイル読み込み |
コマンド同時実行数 |
0brstr0 |
|
pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア読み込みプロセス |
マスタディレクトリ用RDエリア読み込み |
コマンド同時実行数 |
0mrstr0 |
|
pdrstrアンロードログ読み込みプロセス |
アンロードログファイル読み込み |
コマンド同時実行数 |
0lrstr0 |
|
pdrstrデータベース書き込みプロセス |
データベース書き込み |
コマンド同時実行数 |
0brstr0 |
|
pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア書き込みプロセス |
マスタディレクトリ用RDエリア書き込み |
コマンド同時実行数 |
0wrstr0 |
|
pdload制御プロセス |
データロード制御 |
pdloadコマンド同時実行数 |
0mload0 |
|
pdrorg制御プロセス |
DB再編成制御(アンロード,リロード,インデクス再編成・再作成,空きページ解放,及びグローバルバッファ常駐化) |
pdrorg,pdreclaim,pdpgbfonコマンド同時実行数 |
0mrorg0 |
|
pdgetcst制御プロセス |
最適化情報収集 |
pdgetcstコマンド同時実行数 |
0mgcst0 |
|
pddbst制御プロセス |
DB状態解析制御 |
pddbstコマンド同時実行数 |
0mdbst0 |
|
pdexp制御プロセス |
ディクショナリ搬出入制御 |
1 |
0mexp0 |
|
pdplgexe制御プロセス |
プラグインユティリティ実行制御 |
プラグインが提供するコマンド同時実行数 |
0mplge0 |
|
pdorend制御プロセス |
オンライン再編成 追い付き反映制御 |
1 |
0more0 |
|
pdorend反映プロセス |
オンライン再編成 追い付き反映処理 |
多重度数(pdorendコマンドの-mオプション指定値数) |
0lore?0※7 |
- 注
-
-
サーバ名称のxxxNはユーザサーバ数によって1,2,…ユニット最大サーバ数と増加します。
-
サーバ名称のxxxMは定義によって2〜11と増加します。
-
サーバ名称はメッセージ出力やコマンド情報出力などで使用されます。
-
- 注※1
-
ダウンしたpdsds数が二つ以上発生した場合に,ダウンした数と同数まで増加します。ダウンしたpdsdsのトランザクションが決着するに従ってプロセス数は減少し,回復対象となるトランザクションがなくなると1に戻ります。上限値を次に示します。
MIN(↓pd_trn_rcvmsg_store_buflenの値÷72↓,(pd_max_usersの値+pd_max_reflect_process_countの値)×2+7)
- 注※2
-
REDOプロセスは,HiRDB開始時に起動され,起動が完了すれば停止します。
- 注※3
-
ユティリティサーバの場合にはプロセス数は0となります。計算後に2000を超える場合には2000までが起動されるプロセスとなります。また,pd_process_countが指定されている場合には起動プロセス数は指定値分となります。pd_process_countを超えるアクセス要求があった場合は,同時処理するために同時アクセス数のプロセスをpd_max_usersの値+pd_max_reflect_process_countの値まで起動します。
- 注※4
-
システム共通定義のpdstartオペランドの-sオプションで指定するサーバ名です。
- 注※5
-
対応するコマンドが実行中のときだけプロセスが起動され,コマンドが終了すればプロセスは停止します。
- 注※6
-
「?」は,バックアップ出力プロセスの多重度数(pdcopyの-fオプションで指定した制御文ファイル中の-bオプション指定値数)によって,0,1,…fと増加します。
- 注※7
-
「?」は,オンライン再編成反映プロセスの多重度数(pdorendコマンドの-mオプション指定値数)によって,1,2,…8と増加します。