6.1.1 データベースを作成する前に必要な作業
実行者 HiRDB管理者
データベースを作成する前に必要な作業について説明します。
(1) クライアント環境定義の設定
次に示すクライアント環境定義を設定してください。クライアント環境定義の設定方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」を参照してください。
-
PDHOST
-
PDUSER
-
PDNAMEPORT
(2) パスワードの変更
HiRDB管理者用の認可識別子のパスワードが,認可識別子と同じ文字列になっている場合,定義系SQLのGRANTでパスワードを変更してください。データベース定義ユティリティ(pddef)又はHiRDB SQL Executerで次に示すSQLを実行します。
GRANT DBA TO HiRDB管理者用の認可識別子 IDENTIFIED BY 新しいパスワード;
(3) スキーマの定義
定義系SQLのCREATE SCHEMAでスキーマを定義します。CREATE SCHEMAは,データベース定義ユティリティ(pddef)又はHiRDB SQL Executerで実行してください。なお,1ユーザに対して1個のスキーマを定義します。
(4) HiRDB管理者以外がデータベースを作成する場合
HiRDB管理者以外がデータベースを作成する場合,ユーザ権限を与える作業が必要になります。定義系SQLのGRANTで,データベースを作成するユーザに必要なユーザ権限を与えてください。必要なユーザ権限を次に示します。
-
CONNECT権限
-
スキーマ定義権限
-
RDエリア利用権限
ユーザ権限については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。
- (例)
-
表を作成するユーザ(認可識別子:USER002,パスワード:HIRDB002)に,CONNECT権限,スキーマ定義権限,RDエリア利用権限(RDエリア名:RDAREA01)を与えます。
GRANT CONNECT TO USER002 IDENTIFIED BY HIRDB002; GRANT SCHEMA TO USER002; GRANT RDAREA RDAREA01 TO USER002;