12.2.3 ペア論理ボリュームグループのペア化

ファイル区分がDBのペア論理ボリュームグループを含む,すべてのペア論理ボリュームグループをペア化します。ペア論理ボリュームグループのペア化は,RAID Managerのpaircreateコマンドで行います。このとき,業務サイトのボリュームがP-VOLになるようにします。paircreateコマンドについては,RAID Managerのマニュアルを参照してください。なお,すでにペア状態となっているペア論理ボリュームグループについては,この項の手順は必要ありません。

paircreateコマンド実行時に指定するフェンスレベル(-fオプションの値)は,保護モード(pd_rise_fence_levelオペランドの値)によって異なります。関係を次の表に示します。

表12-1 paircreateコマンド実行時に指定するフェンスレベル(ログ同期方式でのシステムログ適用化時)

リアルタイムSANレプリ
ケーションの処理方式(pd_rise_pairvolume_
combinationオペランドの値)
保護モード
(pd_rise_fence_level
オペランドの値)
ペア論理ボリューム
グループ名
フェンスレベル
(paircreate
コマンドの
-fオプション
の値)
syssyncdataaaaa_bb....bb_DBdata
aaaa_bb....bb_LOG
aaaa_cccc_USTS
aaaa_bb....bb_SSTS
aaaa_bb....bb_SPD
neveraaaa_bb....bb_DBnever
aaaa_bb....bb_LOG
aaaa_cccc_USTS
aaaa_bb....bb_SSTS
aaaa_bb....bb_SPD
(凡例)
aaaa:HiRDB識別子
bb....bb:サーバ名
cccc:ユニット識別子
 

ペア論理ボリュームグループのペア化の例を次に示します。システム構成は次のとおりとします。

システム定義の例

set pd_system_id = HRD1
set pd_rise_use = Y
set pd_rise_pairvolume_combination = syssync
set pd_rise_fence_level = data
pdunit -u UNT1 -x host1 -d "/opt/HiRDB_S"
pdstart -t SDS -s sds1 -u UNT1

paircreateコマンドの実行例(業務サイトから実行)

paircreate -g HRD1_sds1_DB -f data -vl