付録E.4 サンプルシェルプログラム使用方法

サンプルシェルプログラムの使用方法について説明します。

<この項の構成>
(1) サンプルシェルプログラムの実行
(2) サンプルシェルプログラムのカスタマイズ

(1) サンプルシェルプログラムの実行

サンプルシェルプログラムは,$PDDIR/binからファイルをコピーしてから使用します。

サンプルシェルプログラムは一つの運用例です。運用環境によっては,正しく動作しないことがあるので,必要に応じて内容をカスタマイズしてから使用してください。

なお,サンプルシェルプログラムは,系切り替えの運用には対応していません。

次にサンプルシェルプログラムの使用手順を示します。

<使用手順>
  1. サンプルシェルプログラムを,実行したいディレクトリにコピーします。
  2. 使用環境に応じてサンプルシェルプログラムを変更します。
    詳細については,「(2) サンプルシェルプログラムのカスタマイズ」を参照してください。
  3. サンプルシェルプログラムを次に示す順序と実行者で実行するか,root権限を持つユーザでorg_[対象OS].shを実行します。
<実行順序>
  1. org0_[対象OS].sh
    実行者:root権限所有者
  2. org1_[対象OS].sh
    実行者:HiRDB管理者
  3. org2_run_[対象OS].sh
    実行者:root権限所有者
  4. org3_[対象OS].sh
    実行者:HiRDB管理者
注意
サンプルシェルプログラムでエラーが発生した場合,エラーからの回復はコマンドで行ってください。回復したあと最初からサンプルシェルプログラムを実行し直す場合は,先に実行ディレクトリに残っている次の一時ファイルを削除してください。
  • orgsts
  • orgsts_R

(2) サンプルシェルプログラムのカスタマイズ

サンプルシェルプログラムは,使用環境に応じてシェル変数を変更する必要があります。変更の可能性のあるシェル変数を次の表に示します。これらの変数は,各シェルの先頭のコメント部分「#Set XXXX…」に記述されています。

表E-2 変更の可能性のあるシェル変数

シェル名称変数変数の意味
org_[対象OS].shUSERHiRDB管理者ユーザアカウント
org0_[対象OS].shVOLGP_P正系ボリュームグループ名
VOLGP_S副系ボリュームグループ名
LV_P正系論理ボリューム名
LV_S副系論理ボリューム名
PAIR_VOL_GPペアボリュームグループ
PAIR_VOL_NAMEペアボリューム名称
USERHiRDB管理者ユーザアカウント
RDAREA_NAME更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名
GENERATION更新可能なオンライン再編成の対象レプリカRDエリア世代番号
org1_[対象OS].shRDAREA_NAME更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名
GENERATION更新可能なオンライン再編成のレプリカRDエリア世代番号
org2_run_[対象OS].shVOLGP_P正系ボリュームグループ名
VOLGP_S副系ボリュームグループ名
LV_P正系論理ボリューム名
LV_S副系論理ボリューム名
LV_PFIX論理ボリューム接頭思
PAIR_VOL_GPペアボリュームグループ
PAIR_VOL_NAMEペアボリューム名称
USERHiRDB管理者ユーザアカウント
RDAREA_NAME更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名
GENERATION更新可能なオンライン再編成の対象レプリカRDエリア世代番号
OWNER論理ボリューム所有者
GROUP論理ボリュームグループ名
LU_P正系論理ボリューム名称(AIXだけ)
LU_S副系論理ボリューム名称(AIXだけ)
LU_PFIX論理ボリューム接頭辞(AIXだけ)
DEVNAME副系デバイス名称(HPだけ)
org3_[対象OS].shRDAREA_NAME1更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名(pdcopy用)
RDAREA_NAME2更新可能なオンライン再編成の対象オリジナルRDエリア名(pdrorg用)
TABLE_NAME更新可能なオンライン再編成の対象表名称
SERVER_NAME更新可能なオンライン再編成の対象RDエリア
GENERATION更新可能なオンライン再編成の対象レプリカRDエリア世代番号
CONTROL_FILE再編成前データベース再編成制御ファイル
BACKUP_FILE_B再編成前データベース複写ファイル
BACKUP_FILE_A再編成後データベース複写ファイル
LIST_FILE_B再編成前データベース複写結果リストファイル
LIST_FILE_A再編成後データベース複写結果リストファイル
MASTER_DIRECTORYマスタディレクトリ名称
MAX_REF_TIMEpdorendコマンド追い付き反映最大許容待ち時間
MAX_TRN_TIMEpdorendコマンドトランザクション処理最大許容待ち時間
MAX_RETRY_CNTpdorendコマンド最大リトライ回数
REF_PROCESS_CNTpdorend反映プロセスの多重度
CMD_RETRY_CNTシェル内pdorendコマンドリトライ回数