3.7
インナレプリカグループ内のRDエリアのバックアップと回復
バックアップの取得
インナレプリカグループ内のRDエリアのバックアップは,-qオプションを指定して
pdcopyコマンド
を実行することで取得できます。-qオプションには,バックアップを取得するRDエリアの世代番号を指定します。-qオプションを指定して取得したバックアップファイルは,オリジナルとレプリカのどちらのRDエリアの障害に対しても対応できます。
データベースの回復
-qオプション付きでpdcopyコマンドを実行してバックアップを取得すると,同一インナレプリカグループ内の別の世代のRDエリアの回復ができます。回復するときには,回復対象のRDエリアの世代番号を-qオプションに指定して
pdrstrコマンド
を実行します。
ここでは,インナレプリカグループ内のRDエリアのバックアップと回復に関する運用例を示します。ここで示す運用例は,次の条件下で実施するものとします。
ミラーリング機能をハードウェアで実現する
RDエリア用のHiRDBファイルシステム領域の格納ディスクと,システムログなどのシステムファイル用のHiRDBファイルシステム領域の格納ディスクが別々になっている
ここではRDエリアの格納ディスクだけに障害が発生する
RDエリアの格納ディスクに障害が発生したあとも,システムファイルの格納ディスクは正常に動作している
<この節の構成>
3.7.1 レプリカRDエリアを利用したオリジナルRDエリアの回復
3.7.2 2世代分のRDエリアのシステムログを利用した回復
3.7.3 レプリカRDエリアの差分バックアップの取得と回復
3.7.4 2世代分のRDエリアのシステムログを利用した回復方法を採用できない場合(KFPR26263-Eメッセージが出力される場合)