2.10.8　DMLの記述規則

DMLの記述規則を次に示します。

• 1UAPソースファイル中に記述できるDMLの数は，最大1,024です。

• DMLは手続き部（PROCEDURE DIVISION）に記述します。

• UAPソースファイル中にDMLの記述がなくてもかまいません。DMLの記述がない場合，pdsdbcblコマンドは作業場所節にSQL連絡領域の登録集原文と，ハンドラ用共通エリアとハンドラ用SD固有エリアの登録集原文のCOPY命令だけを展開します。

• 1UAPソースファイル中にDMLとSQLを混在して記述できません。

• COBOLの命令とDMLは同一行に記述できません。記述した場合は，構文エラーになります。

• DML先頭子は1行に記述してください。DML先頭子を複数行にわたって記述した場合，DML先頭子として認識されません。この場合，DMLはCOBOL命令に置換されません。

• DMLはDML先頭子とDML終了子を含めて，12〜72欄の間に記述してください。12〜72欄の外にDMLを記述した場合，構文エラーになります。または，DMLと認識されないので，COBOL命令に置換されません。

• DML先頭子の記述にエラーがある場合，pdsdbcblコマンドはDMLと認識できないため，COBOL命令に置換されません。

• DML先頭子がある行からDML終了子がある行の間のデバッグ行は，注釈行に置換されてポストソースに出力されます。それ以外のデバッグ行は，そのままポストソースに出力されます。

• 一連番号領域（第1〜第6欄の範囲）にタブ文字は記述できません。

• 文字列定数と16進文字列定数の文字列を囲む記号には，アポストロフィ（'）を使用してください。COBOL85の-Xcコンパイラオプション，COBOL2002の-DoubleQuoteコンパイラオプションを指定している場合でも，引用符（"）は使用できません。

• DMLの継続規則は，COBOLの「行のつなぎ」の規則に従います。

  DMLで空白を必ず挿入する個所，または空白を挿入できる個所であれば，自由に行を変えて記述できます。また，複数行にわたって記述することもできます。

• DMLで空白を挿入できない個所で行を変える場合は，72欄まで記述したあとに次の行の標識領域にハイフン（-）を記述し，プログラム原文領域の任意の欄から行の続きを記述してください。

• 文字列定数の途中で行を変える場合は，72欄まで記述したあとに次の行の標識領域にハイフン（-）を記述し，プログラム原文領域の任意の欄からアポストロフィ（'）に続けて，文字列の続きを記述してください。

• 引用符（"）で囲んだ識別子の途中で行を変える場合は，72欄まで記述したあとに次の行の標識領域にハイフン（-）を記述し，プログラム原文領域の任意の欄から引用符（"）に続けて，文字列の続きを記述してください。

• 16進文字列定数の途中で行を変える場合は，先頭のXの直後で改行しないでください。72欄まで記述したあとに次の行の標識領域にハイフン（-）を記述し，プログラム原文領域の任意の欄からアポストロフィ（'）に続けて，16進文字列の続きを記述してください。

• 段落の見出しをDMLと同一行に記述できません。記述した場合は，構文エラーになります。

• 表意定数はDML中に指定できません。指定した場合，表意定数の示す値として解釈されないため，構文エラーになるおそれがあります。

• 文字列定数は，COBOL処理系の定める最大長とDMLの定める最大長のうち，短い方が使用可能な長さの上限になります。

  DMLの定める最大長を超えた場合，UAPのプリプロセス時に構文エラーになります。プリプロセスが正常終了した場合でも，COBOL処理系の定める最大長を超えているときは，UAPのコンパイル時にエラーになります。

  DMLで使用可能な文字列定数の最大長については，マニュアル「HiRDB Version 9 構造型データベース機能」の「DMLのデータ型」の「変換（比較）できるデータ型」を参照してください。

• DML先頭子とDML終了子で囲まれたDMLの途中に，コンパイルリスト出力制御（EJECT，SKIP1，SKIP2，SKIP3，またはTITLE）は記述できません。記述した場合，これらはCOBOLのコンパイルリスト出力制御としては認識されないで，DMLの一部として解析されます。

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