pdrisechk(リアルタイムSANレプリケーションの構成確認)
機能
リアルタイムSANレプリケーションを適用するために必要なシステム定義の内容と,HiRDBファイルに対応したペア論理ボリュームグループのペア属性,ペアステータス,及びフェンスレベルの整合性をチェックします。
なお,このコマンドを実行する前に,RAID Managerが稼働中であるかどうかを確認してください。
実行者
HiRDB管理者が実行できます。
形式
pdrisechk 〔-d {all|db|sys}〕 〔{-u ユニット識別子|-s サーバ名}〕 〔-l〔-n〕〕 〔-r〕 |
オプション
チェックするファイルの区分を指定します。
all:RDエリア及びシステムファイル
db:RDエリア
sys:システムファイル
チェックするユニットのユニット識別子を指定します。-u,及び-sオプションを共に省略した場合,HiRDB全体をチェック対象とします。
チェックするサーバのサーバ名を指定します。
ログ同期方式の場合に,ログ適用サイトのシステム構成が正しいかどうかをチェックします。
副ステータスファイルの状態をチェックしない場合に指定します。-nオプションは,-lオプションを指定している場合に指定できます。
ログ同期方式の場合に,ペア論理ボリュームグループに対してシステムログ適用化を実行できるシステム構成かどうかをチェックします。
規則
表2-20 チェック対象となるファイル区分と-dオプションの関係
ファイル区分 | 対象となるペア論理ボリュームグループ名 | -dオプションの指定値 | ||
---|---|---|---|---|
all又は省略 | sys | db | ||
DB | aaaa_bb....bb_DB | ○ | × | ○ |
LOG | aaaa_bb....bb_LOG | ○ | ○ | × |
SPD | aaaa_bb....bb_SPD | ○ | ○ | × |
USTS | aaaa_cccc_USTS | ○ | ○ | × |
SSTS | aaaa_bb....bb_SSTS | ○ | ○ | × |
表2-21 pdrisechkコマンドのチェック項目とリアルタイムSANレプリケーションの処理方式との関係
項番 | チェック項目 | リアルタイムSANレプリケーションの処理方式 | |||
---|---|---|---|---|---|
全同期方式 | 全非同期方式 | ハイブリット方式 | ログ同期方式 | ||
1 | リアルタイムSANレプリケーションを使用する場合に必要なオペランドを指定しているか | ○ | ○ | ||
2 | 付加PPについて,リアルタイムSANレプリケーションを使用するときにセットアップが必要な付加PPをセットアップしているか | × | ○ | ||
3 | サイト状態が次に示す状態であるか
| × | ○※1 | ||
4 | 更新コピーが必要なペア論理ボリュームグループがすべてそろっているか | ○ | ○ | ||
5 | 項番4のペア論理ボリュームグループのボリューム属性について,pdrisechkコマンドを実行したサイト側が表2-22,及び表2-23に示すボリューム属性か | ○ | ○ | ||
6 | 項番4のペア論理ボリュームグループのペアステータスについて,pdrisechkコマンドを実行したサイト側が表2-24に示すペアステータスか | ○ | ○ | ||
7 | 項番4のペア論理ボリュームグループのフェンスレベルについて,表2-25に示すフェンスレベルか | ○ | ○ | ||
8 | すべての副ステータスファイルが初期状態になっていないか | × | ○※2 |
表2-22 pdrisechkコマンドがチェックするボリューム属性一覧(-lオプションあり)
ペア論理ボリュームグループ名 | リアルタイムSANレプリケーションの処理方式 | |||
---|---|---|---|---|
全同期方式,又はハイブリット方式 | 全非同期方式 | ログ同期方式 | ||
-rオプションあり | -rオプションなし | |||
aaaa_bb....bb_DB | S-VOL | - | S-VOL | SMPL |
aaaa_bb....bb_LOG | S-VOL | |||
aaaa_bb....bb_SPD | ||||
aaaa_cccc_USTS | ||||
aaaa_bb....bb_SSTS | ||||
aaaa_ALL | - | S-VOL | - | - |
表2-23 pdrisechkコマンドがチェックするボリューム属性一覧(-lオプションなし)
ペア論理ボリュームグループ名 | リアルタイムSANレプリケーションの処理方式 | |||
---|---|---|---|---|
全同期方式,又はハイブリット方式 | 全非同期方式 | ログ同期方式 | ||
-rオプションあり | -rオプションなし | |||
aaaa_bb....bb_DB | P-VOL | - | P-VOL | SMPL |
aaaa_bb....bb_LOG | P-VOL | |||
aaaa_bb....bb_SPD | ||||
aaaa_cccc_USTS | ||||
aaaa_bb....bb_SSTS | ||||
aaaa_ALL | - | P-VOL | - | - |
表2-24 pdrisechkコマンドがチェックするペアステータス一覧
ペア論理ボリュームグループ名 | リアルタイムSANレプリケーションの処理方式 | |||
---|---|---|---|---|
全同期方式,又はハイブリット方式 | 全非同期方式 | ログ同期方式 | ||
-rオプションあり | -rオプションなし | |||
aaaa_bb....bb_DB | PAIR | - | PAIR | - |
aaaa_bb....bb_LOG | PAIR | |||
aaaa_bb....bb_SPD | ||||
aaaa_cccc_USTS | ||||
aaaa_bb....bb_SSTS | ||||
aaaa_ALL | - | PAIR | - | - |
表2-25 pdrisechkコマンドがチェックするフェンスレベル一覧
ペア論理ボリュームグループ名 | リアルタイムSANレプリケーションの処理方式※ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全同期方式 | ハイブリット方式 | ログ同期方式 | ||||||
保護モード=data | 保護モード=never | 保護モード=data | 保護モード=never | 保護モード=data | 保護モード=never | |||
-rオプションあり | -rオプションなし | -rオプションあり | -rオプションなし | |||||
aaaa_bb....bb_DB | data | never | async | async | data | - | never | - |
aaaa_bb....bb_LOG | data | data | data | never | ||||
aaaa_bb....bb_SPD | ||||||||
aaaa_cccc_USTS | ||||||||
aaaa_bb....bb_SSTS |
表2-26 副ステータスファイルの初期状態をチェックする条件
リアルタイムSANレプリケーションの処理方式 | オプションの指定 | 副ステータスファイルのチェック | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
-d | -l | -r又は-n | -s | ユニット用副ステータスファイル | サーバ用副ステータスファイル | |
ログ同期方式 | ALL,SYS,又は指定なし | 指定あり | 指定あり | - | × | × |
指定なし | 指定なし | ○ | ○ | |||
指定あり | × | ○ | ||||
指定なし | - | - | × | × | ||
DB | - | - | - | |||
ログ同期方式以外 | - | - | - | - |
注意事項