HiRDBで使用するコマンドには,運用コマンドとユティリティとがあります。入力方法及び記述形式については,どちらも同じです。
HiRDBのコマンドは,シェルから入力します。
コマンドの実行形態(HiRDB/シングルサーバの場合)を図1-1,(HiRDB/パラレルサーバの場合)を図1-2に示します。
図1-1 コマンドの実行形態(HiRDB/シングルサーバの場合)
図1-2 コマンドの実行形態(HiRDB/パラレルサーバの場合)
コマンドの記述形式を次に示します。
コマンド名 オプション コマンド引数 |
コマンド名は,実行するコマンドのファイル名称です。
ファイル名称をコマンドとして使用するため,コマンド実行者の環境の環境変数PDDIRに,HiRDB運用ディレクトリを絶対パス名で指定する必要があります。
HiRDBのコマンドを実行するために,実行者は自分の環境に次の環境変数を指定します。
オプションで指定するのは,コマンドの操作そのものを修飾するか,又は操作の対象物を特定するために,対象物を修飾するかのどちらかです。
次の説明中で使用するcmdは,コマンド名称を示します。
コマンド引数は,コマンド操作の直接の対象となるものを指定します。対象物を修飾指定する場合,オプションで対象物を指定します。
コマンド引数として制御文ファイルを指定した場合,特に明記しないかぎり通常ファイルを対象とします。
OSやほかのプログラムが提供しているコマンド名称とHiRDBのコマンド名称が同一であると,HiRDBのコマンドを実行できないことがあります。そのような場合,次の回避策があります。
しかし,上記の二つの回避策がとれない場合,HiRDBのコマンドを任意の名称で実行できる方法があります。コマンドを別名で実行するためのシェルスクリプトの作成方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。