pdgrprflユーザ情報,ロール情報のリフレッシュ

機能

ディレクトリサーバ連携機能を使用する場合,HiRDBがメモリ上に保持しているユーザ,ロールの情報を,最新の状態に更新します。

pdgrprflコマンドは,次の場合に実行してください。

このコマンドを実行すると,ディレクトリサーバ上の最新のユーザ情報でHiRDBに接続できるようになります。また,ディレクトリサーバ上の最新のロール情報に従って,表のアクセス権限を使用できるようになります。

ディレクトリサーバ連携機能については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。

実行者

HiRDB管理者が実行できます。

形式

 pdgrprfl

オプション

なし。

規則

  1. pdgrprflコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
  2. pdgrprflコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
  3. pdgrprflコマンドは,ディレクトリサーバ連携機能を使用している場合に実行できます。
  4. pdgrprflコマンドは,複数同時に実行しないでください。
  5. pdgrprflコマンドを実行すると,一時的に表定義情報用バッファ,及びユーザ権限情報用バッファのヒット率が低くなります。

注意事項

  1. pdgrprflコマンドのリターンコードは,0の場合は正常終了,8の場合は異常終了となります。

フロントエンドサーバの稼働状態とpdgrprflコマンドの関係

  1. pdgrprflコマンドは,フロントエンドサーバの稼働に関係なく実行できます。ただし,開始準備中,又は停止準備中のフロントエンドサーバがある場合はエラー終了します。
  2. 回復不要FESでないフロントエンドサーバが稼働しているかどうか不明な場合にpdgrprflコマンドを実行したときは,各フロントエンドサーバのユーザ,又はロール情報を更新できないため,エラー終了します。また,回復不要FESが稼働しているかどうか不明な場合にpdgrprflコマンドを実行したときは,該当するフロントエンドサーバに対してコマンド処理をスキップし,フロントエンドサーバが再開始されたときにユーザ,又はロール情報を最新の状態に更新します。
  3. フロントエンドサーバの稼働状態とpdgrprflコマンドの関係の詳細を次に示します。
    pdls -d svrコマンド実行結果フロントエンドサーバの状態pdgrprflコマンド実行時の結果
    ユニットサーバ回復不要FESの場合回復不要FESでないフロントエンドサーバの場合
    STARTINGSTOP初期ステータスコマンドエラー終了コマンドエラー終了
    STARTINGSTARTING開始準備中コマンドエラー終了コマンドエラー終了
    ACTIVESTARTING
    STARTINGSTARTING開始準備中(サーバプロセス起動済み)コマンドエラー終了コマンドエラー終了
    ACTIVESTARTING
    ACTIVESTARTING開始準備完了コマンド処理実行コマンド処理実行
    ACTIVESUSPEND
    ACTIVEACTIVE稼働中コマンド処理実行コマンド処理実行
    ACTIVETRNPAUSE
    STOP縮退状態のため停止中コマンド処理スキップコマンド処理スキップ
    ACTIVESTOPサーバ単独停止コマンドで停止中
    STOP(N)正常停止によって停止中コマンド処理スキップコマンド処理スキップ
    STOP(F)強制停止によって停止中コマンド処理スキップコマンド処理スキップ
    STOP(A)ユニットダウン検知のため,サーバの稼働状態不明コマンド処理スキップコマンドエラー終了
    STOPPING停止準備中コマンドエラー終了コマンドエラー終了
    ACTIVESTOPデータベース回復ユティリティを実行するための状態(pdstart -rコマンド実行後)コマンドエラー終了コマンドエラー終了
(凡例)
-:該当しません。