付録B.2 ユティリティの排他制御モード

各ユティリティの排他制御モードを表B-2表B-18に示します。

なお,次のユティリティについてはユティリティ自身で排他制御をしないため,記述を省略します。また,データベース定義ユティリティについては,定義系SQLの場合と同じであるため,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。

LOB列構成基表だけのデータロードの場合,表単位にデータロードするときは表単位のデータロード,RDエリア単位にデータロードするときはRDエリア単位のデータロードと同じになります。
注※1
RDエリア単位の場合,非横分割インデクスに対して排他は掛かりません。
注※2
データを削除するときはEXモードで排他が掛かります。そのほかの場合,option文がnowait=noのときはEXモード,nowait=yesのときはPUモードで排他が掛かります。
注※3
分割表の場合,データロード対象でないRDエリアに対して排他は掛かりません。

表B-3 データベース作成ユティリティの排他制御モード(共用表の場合)

実行環境資源
インデクス表(NOWAIT検索中)資源管理テーブル順序数生成子
更新可能バックエンドサーバ参照専用バックエンドサーバ更新可能バックエンドサーバの共用RDエリア参照専用バックエンドサーバの共用RDエリアインデクスID順序数生成子IDRDエリア
共用RDエリア表ID共用RDエリア表ID全数一括取得方式全数一括取得方式以外
データロードEXEXEXEXEXEXEXEXSREXSUSU

表B-4 データベース構成変更ユティリティの排他制御モード

実行環境資源
データベース構成変更ユティリティディクショナリ表RDエリア状態RDエリア資源管理テーブルインナレプリカ構成管理情報レプリカグループ構成管理情報
RDエリアの追加EXEXEX※4EX※4
RDエリアの拡張EXEXEX※4PU(EX)※4EX※4
RDエリアの再初期化EXEXEX※4EX※4EX
RDエリアの削除EXEXEX※4EX※4EX※4EX※4
ディクショナリ表の属性定義変更EXEXEX※2
RDエリアの属性変更EXEXEXEX
HiRDB/シングルサーバ構成からHiRDB/パラレルサーバ構成へのRDエリアの変更EXEXEXEX
バックエンドサーバへの構成変更※1EXEXEXEX
RDエリアの移動EXEXEX※4EX※4
HiRDBファイルシステム領域の世代登録EXEX
HiRDBファイルシステム領域の世代削除EXEX
RDエリアのレプリカ定義EXEXEX※4EX※4EX※4EX※4
RDエリアの構成情報複写EXEXEX※4EX※4EX※4EX※4
RDエリアの統合EXEXEX※3※4EX※3※4EX※4EX※4
監査人の登録EXEX
監査証跡表の作成EXEXEXEX
注※1
HiRDB/シングルサーバの場合は該当しません。HiRDB/パラレルサーバの場合だけ該当します。
注※2
データディクショナリ用RDエリアだけ該当します。
注※3
オリジナルRDエリアとレプリカRDエリアの両方が該当します。
注※4
共用RDエリアの場合,更新可能バックエンドサーバ及び参照専用バックエンドサーバの両方が該当します。

表B-5 データベース再編成ユティリティの排他制御モード

実行環境資源
インデクス表(NOWAIT検索中)資源管理テーブルインデクス情報ファイルユーザLOB用RDエリ※1
RDエリア※1表IDRDエリア※1インデクスID
表単位のアンロード
(-k unld)
option文の指定がunldenq=tblenqSRPRSR2SRSR
option文の指定がunldenq=rdenqPRSRPR2SRPR
option文の指定がunldenq=nowaitSRSR2SRSRSR
RDエリア単位のアンロード
(-k unld)
option文の指定がunldenq=tblenqSRPRSR2SRSR
option文の指定がunldenq=rdenqPRSRPR2SRPR
option文の指定がunldenq=nowaitSRSR2SRSRSR
表単位のリロード
(-k reld)
SUEXSUEXEXSRSU
RDエリア単位のリロード(-k reld)EXSRSUEX3SREX
表単位の再編成
(-k rorg)
SUEXSUEXEXSRSU
RDエリア単位の再編成
(-k rorg)
EXSR※7SUEX3SREX
インデクスの一括作成
(-k ixmk)
SRSRSUEXSR
インデクスの再作成
(-k ixrc)
index文指定時4EX→SR5-→SR5SUEXSREX→-5
SU→SR5EX→SR5EX→-5SU→-5
idxname文指定時SUEXSUEXEXSR
インデクスの再編成
(-k ixor)6
SRPRSUEXSR
EX
プラグインインデクスの一括作成(-k ixmk)SRSRSUEXSREX
プラグインインデクスの再作成
(-k ixrc)
index文指定時4EX→SR5-→SR5SUEXSREXEX→-5
SU→SR5EX→SR5EX→-5SU→-5
idxname文指定時SUEXSUEXEXSRSU
LOBデータだけのリロード(-k reld)SRPRSREX
LOBデータだけの再編成(-k rorg)SUEXSR3EXSRSU
LOB列構成基表だけのリロード又は再編成の場合,表単位にリロード又は再編成するときは表単位のリロード又は再編成,RDエリア単位にリロード又は再編成するときはRDエリア単位のリロード又は再編成と同じになります。
注※1
処理対象でないRDエリアには,排他は掛かりません。
注※2
物理順のアンロードの場合,排他は掛かりません。
注※3
非横分割インデクスに対して,リロード中は排他が掛かりません。
注※4
上段が横分割インデクスの場合,下段が非横分割インデクスの場合を示しています。
注※5
インデクス情報のアンロード時(KFPL00725-IからKFPL00726-Iまでの間)の排他モードを,インデクス作成時(KFPL00715-IからKFPL00716-Iまでの間)には変更します。
注※6
上段がインデクス格納RDエリアをコマンド閉塞している場合,下段がインデクス格納RDエリアをコマンド閉塞していない場合を示しています。
注※7
リロード中は排他が掛かりません。

表B-6 データベース再編成ユティリティの排他制御モード(共用表の場合)

実行環境資源
インデクス表(NOWAIT検索中)資源管理テーブルインデクス情報ファイル
更新可能バックエンドサーバ参照専用バックエンドサーバ更新可能バックエンドサーバの共用RDエリア参照専用バックエンドサーバの共用RDエリアインデクスID
共用RDエリア表ID共用RDエリア表ID
表のアンロード
(-k unld)
SRPRSR※1SR
表のリロード
(-k reld)
EXEXEXEXEXEXEXEXSR
表の再編成
(-k rorg)
EXEXEXEXEXEXEXEXSR
インデクスの一括作成
(-k ixmk)
SRSREXEXEXSR
インデクスの再作成
(-k ixrc,及びindex文指定時)※2
EX→SREX→SREXEXEXEXEXEX→-SR
インデクスの再作成
(-k ixrc,及びidxname文指定時)
EXEXEXEXEXEXEXEXSR
インデクスの再編成
(-k ixor)
SRPREXEXEXSR
注※1
物理順のアンロードの場合,排他は掛かりません。
注※2
インデクス情報のアンロード時(KFPL00725-IからKFPL00726-Iまでの間)の排他モードを,インデクス作成時(KFPL00715-IからKFPL00716-Iまでの間)には変更します。

表B-7 リバランスユティリティの排他制御モード

実行環境資源
RDエリア表(NOWAIT検索中)インデクスリバランス前処理表
共有モードSUEXEXEXEXSR
占有モードSUEXEXEXSR
注※
リバランスの資源は,シングルサーバ又はフロントエンドサーバで排他が掛かります。

表B-8 空きページ解放ユティリティの排他制御モード

実行環境資源
表(NOWAIT検索中)インデクス
RDエリア資源管理テーブル表IDpdreclaimトランザクション決着待ちRDエリア資源管理テーブルインデクスIDpdreclaimトランザクション決着待ち
表の空きページ解放SUSREXSR
表の空きセグメント解放(-j)EXSREX
表の空きページ解放,表の空きセグメント解放(-a)SUSRSREXPRSR
インデクスの空きページ解放SRSUSREXEXPR
インデクスの空きセグメント解放(-j)SREXSREX
インデクスの空きページ解放,インデクスの空きセグメント解放(-a)SRSRSUSREXEXPR

表B-9 空きページ解放ユティリティの排他制御モード(共用表の場合)

実行環境資源
インデクス
更新可能バックエンドサーバ参照専用バックエンドサーバ資源管理テーブルpdreclaimトランザクション決着待ち更新可能バックエンドサーバの共用RDエリア参照専用バックエンドサーバの共用RDエリア資源管理テーブルインデクスIDpdreclaimトランザクション決着待ち
共用RDエリア表ID共用RDエリア表ID
表の空きページ解放EXEXEXEXSREX
表の空きセグメント解放(-j)EXEXEXEXSREX
表の空きページ解放,表の空きセグメント解放(-a)EXEXEXEXSREXPR
インデクスの空きページ解放SREXEXSREXEXPR
インデクスの空きセグメント解放(-j)SREXEXSREX
インデクスの空きページ解放,インデクスの空きセグメント解放(-a)SREXEXSREXEXPR

表B-10 グローバルバッファ常駐化ユティリティの排他制御モード

実行環境資源
インデクス
RDエリア資源管理テーブル表(NOWAIT検索中)RDエリア資源管理テーブルインデクスID
データページの読み込み
(-k table)
SRSRSR
インデクスページの読み込み
(-k index)
SRSRSRSR

表B-11 グローバルバッファ常駐化ユティリティの排他制御モード(共用表の場合)

実行環境資源
インデクス
更新可能バックエンドサーバ参照専用バックエンドサーバ更新可能バックエンドサーバ参照専用バックエンドサーバ
RDエリア資源管理テーブル表(NOWAIT検索中)RDエリア資源管理テーブル表(NOWAIT検索中)RDエリア資源管理テーブルインデクスIDRDエリア資源管理テーブルインデクスID
データページの読み込み
(-k table)
SRSRSRSRSRSR
インデクスページの読み込み
(-k index)
SRSRSRSRSRSRSRSR

表B-12 データベース状態解析ユティリティの排他制御モード

実行環境資源
RDエリア資源管理テーブル表(NOWAIT検索中)※1HiRDBファイル
表用インデクス用RDエリア指定
RDエリア単位の解析論理的解析SRSRSR
物理的解析SRSRSR
表単位の解析SRSRSRSR
インデクス単位の解析SRSRSRSR
状態解析結果蓄積機能SRSRSRSRSR
再編成時期予測機能※2SRSRSRSRSRSR
注※1
-dオプションを指定した場合にだけ表(NOWAIT検索中)に排他が掛かります。
注※2
-mオプションを指定した場合の排他です。

表B-13 最適化情報収集ユティリティの排他制御モード

実行環境資源
RDエリア資源管理テーブル表(NOWAIT検索中)ディクショナリ表
表用インデクス用表用インデクス用キー
最適化情報の取得SRSRSRSRSR/SU※1SRPR※2/EX※1PR※2/EX※1
最適化情報の削除SU※1PR※2/EX※1PR※2/EX※1
注※1
ディクショナリ表検索時に,一時的に排他が掛かります。
注※2
ディクショナリ表更新時に排他が掛かります。

表B-14 データベース複写ユティリティの排他制御モード

実行環境資源
ディクショナリ表RDエリアディレクトリブロック6※1資源管理テーブルインメモリ同期
-MオプションxPRPR
r下記以外の場合PRPR
インメモリRDエリアの場合PRPR
sPRSR※2
注※1
ディクショナリセグメント情報又はユーザディレクトリセグメント情報のことです。
注※2
RDエリアの自動増分指定を行っている場合に排他を取得します。

表B-15 データベース回復ユティリティの排他制御モード

実行環境資源
ディクショナリ表RDエリア
RDエリアの回復EXEX
注※
マスタディレクトリ用RDエリアが回復対象の場合に排他が掛かります。

表B-16 レジストリ機能初期設定ユティリティの排他制御モード

実行環境資源
データベース構成変更ユティリティディクショナリ表RDエリア状態RDエリア
レジストリ用RDエリア,
レジストリLOB用RDエリア,
及びレジストリ管理表の追加
(-k all)
EXEXEXEX

表B-17 整合性チェックユティリティの排他制御モード

実行環境資源
ユーザ表ディクショナリ表
RDエリア表(NOWAIT検索中)前処理表RDエリア
表用インデクス用表用インデクス用
整合性チェック(-k check)ディクショナリ表検索時PRPRSRSRSR
RDエリアの検査保留状態取得時SRSRPR
整合性チェック時
検査保留状態設定時SUSUEXEXEXPRSUSUSU
検査保留状態の強制設定(-k set),又は検査保留状態の強制解除(-k release)ディクショナリ表検索時PRPRSRSRSR
RDエリアの検査保留状態取得時SRSRPR
検査保留状態の設定時又は解除時SUEXEXEXPRSUSUSU
注※
UNTIL DISCONNECTで排他を掛けます(検査保留状態設定が完了し,DISCONNECTするまで排他を保持します)。

表B-18 JP1/NETM/Audit用監査ログ出力ユティリティ

実行環境資源
監査証跡表(ユーザ表)ディクショナリ表インナレプリカ構成管理情報
RDエリア前処理表RDエリア
表用インデクス用BLOB表用インデクス用
-k iディクショナリ表検索時PR※1PR※1SR1SR1SR1
-k mディクショナリ表検索時PR※1PR※1SR1SR1SR1
-k rディクショナリ表検索時PR※1PR※1SR1SR1SR1
監査証跡表検索時SRSR2SRPR
注※1
ディクショナリ表(SQL_USERS,SQL_TABLES)検索時に一時的に排他を掛けます。
注※2
監査証跡表に対してインデクスを定義している場合,排他を掛けます。