スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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付録D ユティリティの最大同時実行数

<この節の構成>
(1) 各ユティリティの最大同時実行数
(2) 複数のユティリティの同時実行数
(3) 注意事項

(1) 各ユティリティの最大同時実行数

ユティリティの最大同時実行数を表D-1に示します。この表に示す最大同時実行数は,各ユティリティを単独で同時実行したときの値です。pd_max_usersオペランドの値に依存するユティリティの最大同時実行数は,ほかのユティリティ実行数とUAPの実行数に影響されます。

最大同時接続数を超えると,ユティリティは次に示すどれかの動作をします。

注※1
定義系SQLは同時実行できないため,排他待ちが発生します。

注※2
最大同時実行数は,pdcopyに指定する-bオプション(バックアップファイル)の数に依存します。最大同時実行数の考え方は次のとおりです。
  • 一つの-bオプション(バックアップファイル)を使うデータベース複写ユティリティを六つ同時に実行すると,最大同時実行数は,1×6=6になります。
  • 制御文ファイルを使用して,二つの-bオプション(バックアップファイル)を使うデータベース複写ユティリティを四つ同時に実行すると,最大同時実行数は,2×4=8になります。
  • 上記のデータベース複写ユティリティが,すべて同時に動作している場合,データベース複写ユティリティの実行数は6+4=10ですが,最大同時実行数は6+8=14になります。

注※3
-sオプションを指定しない場合は,更新可能なオンライン再編成で対象としたRDエリアがあるサーバ数です。

(2) 複数のユティリティの同時実行数

複数のユティリティを同時実行して,次に示す式を満たす場合,pd_utl_exec_modeオペランドに1を指定してください。

HiRDB/パラレルサーバの場合
システム内のバックエンドサーバ数×2×すべてのユティリティの同時実行数≧824

HiRDB/シングルサーバの場合
2×すべてのユティリティの同時実行数≧824

(3) 注意事項

HiRDB/パラレルサーバで,システムマネジャがあるユニットの,フロントエンドサーバの接続ユーザ数がpd_max_usersオペランド指定値に達した場合,「表D-1 ユティリティの最大同時実行数」に示すユティリティは,同時接続ユーザ数オーバーを検知してエラー終了します。