スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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20.4 規則及び注意事項

<この節の構成>
(1) 規則
(2) 注意事項

(1) 規則

  1. レジストリ機能初期設定ユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
  2. レジストリ機能初期設定ユティリティは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
  3. レジストリ機能が使用できるようになるのは,レジストリ機能初期設定ユティリティの終了後,追加したレジストリLOB用RDエリアにグローバルバッファが割り当てられたときです。レジストリ機能が使用可能となった後,各プラグインのレジストリ情報を登録できます。
  4. レジストリ機能初期設定ユティリティの実行前に,あらかじめHiRDBファイルシステム領域をシングルサーバ,又はディクショナリサーバに定義しておく必要があります。HiRDBファイルシステム領域は,pdfmkfsコマンドで初期設定します。
  5. レジストリ機能初期設定ユティリティを実行する場合,クライアント環境変数(PDNAMEPORT,PDHOST,PDUSER(CONNECT権限のある認可識別子))を設定しておく必要があります。クライアント環境変数の詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。
  6. レジストリ機能初期設定ユティリティの終了後は,データベース複写ユティリティ(pdcopy)を使用して,必ず追加したレジストリ用RDエリア,レジストリLOB用RDエリア,マスタディレクトリ,及びデータディクショナリ用RDエリアのバックアップを取得してください。

(2) 注意事項

  1. pdreginitのリターンコードを次に示します。
    0:正常終了。
    4:正常終了(警告レベルのエラーがありましたが,処理は正常に終了しました)。
    8:異常終了。
  2. レジストリ用RDエリアとレジストリLOB用RDエリアの追加,及びレジストリ管理表の作成は,データベース構成変更ユティリティ(pdmod)に制御が渡され処理されます。
  3. レジストリ操作用ストアドプロシジャの登録は,データベース構成変更ユティリティが正常終了(KFPX24200-Iメッセージのリターンコードが0又は4)した後に実行されます。データベース構成変更ユティリティが異常終了(KFPX24200-Iメッセージのリターンコードが12)した場合は,RDエリアの追加処理,及びレジストリ管理表の作成処理は,すべてロールバックされます。
  4. レジストリ操作用ストアドプロシジャの登録処理でエラーが発生した場合は,次回のレジストリ機能初期設定ユティリティの実行時に,-kオプションでレジストリ操作用ストアドプロシジャの登録だけの指定をする必要があります。レジストリ操作用ストアドプロシジャを登録しないで,レジストリ用RDエリア及びレジストリLOB用RDエリアの追加を指定するとエラーになります。
  5. pdsetupコマンドで文字コードとしてutf-8を選択した場合,制御文ファイル中にBOMが存在しても問題ありません。ただし,制御文ファイル中のコメントには,ASCIIコード以外の文字コードを使用できません。ASCIIコード以外の文字コードを使用した場合,pdreginitが誤動作するおそれがあるため,使用しないでください。