スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
再編成時期予測機能とは,状態解析結果蓄積機能で蓄積した情報(解析情報表)と運用履歴表の情報を分析して,RDエリアのメンテナンスが必要となる時期(DBメンテナンス予定日)を予測し,メンテナンスの予定日と方法を通知する機能です。再編成時期予測機能については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
再編成時期予測機能の概要を次の図に示します。
図15-7 再編成時期予測機能の概要
再編成時期予測機能には,次の二つのレベルがあります。
再編成時期予測機能を使用する場合,次の準備をしておく必要があります。
再編成時期の予測の仕方を次に示します。
予測レベル1では,RDエリアの使用中セグメント数の比率が,基準値を超える時期(DBメンテナンス予定日)を予測します。指定した日数以内(監視期間※1)に,その基準値に到達すると予測されたRDエリアについて,メンテナンスが必要であると判断します。メンテナンスが必要な場合,そのメンテナンス方法も通知します。メンテナンス方法は,メンテナンス延長期間※1の指定値によって,再編成した方がよいのか,又はRDエリアの拡張をした方がよいのかを判断します。
なお,基準値については,基準値定義ファイル※2を指定することで変更できます。
RDエリアの使用中セグメント数の比率と,メンテナンス予定日,監視期間,及びメンテナンス延長期間の関係を次の図に示します。
図15-8 RDエリアの使用中セグメント数の比率と,メンテナンス予定日,監視期間,及びメンテナンス延長期間の関係
予測レベル2では,予測レベル1のRDエリアの容量不足の予測のほかに,表及びインデクスの格納効率の悪化についても予測をします。
障害発生時に,データベースを最新の状態に回復しない場合(バックアップ取得時点への回復,又は範囲指定の回復),そのデータベースの状態で再編成時期予測機能を実行すると,正しい予測ができなくなります。このような運用を行っているシステムで再編成時期予測機能を使用する場合は,状態解析結果蓄積情報のリセットをすれば,正しい予測ができます。
例えば,状態解析結果蓄積機能を実行した後に障害が発生し,バックアップ取得時点(状態解析結果蓄積機能を実行する前の時点)までデータベースを回復したとします。この状態で再編成時期予測機能を実行すると,状態解析結果蓄積情報よりデータベースの内容が古い状態であるため,正しい予測ができなくなります。このような場合に,バックアップ取得時点に回復したときに状態解析結果蓄積情報のリセットを行うと,状態解析結果蓄積情報とデータベースの内容が同じになるため,正しい予測ができるようになります。
状態解析結果蓄積機能のリセットを行う場合,-Iオプションを指定します。
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