スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
〜《sys》
編集する項目を指定します。
sop,dop,pcd,obj,sqh,cnc,fsv,及びhbaを指定した場合,必ず-oオプションも指定してください(指定しなかった場合はエラーとなります)。
sop,dop,pcd,obj,sqh,cnc,fsv,及びhbaを指定した場合,DAT形式ファイルには統計情報を出力しますが,統計情報の編集出力はしません。また,allを指定して-oオプションを指定しなかった場合,エラーにはならないで処理は続行します。
〜<符号なし整数>((1〜1440))《60》
統計情報を編集するときに,各統計情報の合計値を出す時間間隔を,分単位で指定します。ここで指定した時間間隔で各統計情報の合計値を出力します。
なお,標準出力に統計情報の編集結果を出力する場合に,このオプションの指定値が有効になります。DAT形式ファイルに出力する場合は,このオプションの指定は無視されます。
統計情報の出力範囲を,ログレコードの出力時刻の開始時刻と終了時刻で指定します。開始時刻及び終了時刻の指定範囲は,1970年1月1日0時0分0秒から当年当月当日の現在時刻までです。
このオプションを省略した場合,統計入力アンロードファイル,及びシステムログファイル内のすべての統計情報が編集されます。
開始時刻を省略した場合,統計入力アンロードファイル,及びシステムログファイルの先頭から指定した終了時刻までが編集対象となります。終了時刻を省略した場合,指定した開始時刻から統計入力アンロードファイル,及びシステムログファイルの最後までが編集対象となります。
オプションフラグを指定した場合は,開始時刻か終了時刻のどちらかは必ず指定してください。
開始時刻及び終了時刻は,hhmmss〔MMDD〔YYYY〕〕の形式で指定してください。
〜<文字列>((1〜30))
UAPに関する統計情報,SQLに関する統計情報,外部サーバの稼働に関する統計情報,又は外部サーバの利用状況に関する統計情報を編集する場合,編集対象とするUAP名(クライアント環境定義のPDCLTAPNAMEで指定したUAPの識別名称)を指定します。
UAP名は最大16個指定できます。省略した場合,-tオプションで指定した範囲のUAPに関する統計情報又はSQLに関する統計情報が編集されます。
〜<識別子>((1〜32))
編集対象のホストの名称を指定します。ホスト名は最大32個指定できます。省略した場合,すべてのホストが編集対象となります。
〜<識別子>((1〜8))
編集対象のサーバの名称を指定します。サーバ名は最大32個指定できます。省略した場合,すべてのサーバが編集対象となります。
〜<識別子>((1〜30))
外部サーバの稼働に関する統計情報,又は外部サーバの利用状況に関する統計情報を編集する場合,編集対象とする外部サーバ名を指定します。
外部サーバ名は最大32個指定できます。省略した場合,すべての外部サーバが編集対象となります。
統計解析の入力情報となる統計入力アンロードファイルを指定します。
統計入力アンロードファイルは,pdsteditを実行するホストから参照できるファイルでなければなりません。なお,統計入力アンロードファイルとは,アンロード統計ログファイル又はアンロードログファイルのことをいいます。
このオプションを省略した場合,標準入力からの入力とみなされます。
-iオプション指定値 | ファイル種別 | 解析処理 | |
---|---|---|---|
ファイル | 通常ファイル | 処理を続行します。 | |
RAWファイル | 処理を続行します。 | ||
パイプファイル(FIFO)※ | 別プロセスがライトモードで該当するファイルをオープンするまで待ち状態となります。 | ||
上記以外 | 該当するファイルの解析処理をスキップします。 | ||
ディレクトリ | ディレクトリ下のファイル | 通常ファイル | 処理を続行します。 |
RAWファイル | 処理を続行します。 | ||
パイプファイル(FIFO) | ワーニングメッセージが出力されます。 | ||
上記以外 | 該当するファイルの解析処理をスキップします。 |
注※ 統計ログファイルが一つだけの場合,パイプファイル(FIFO)で指定できます。
システムログファイルをpdlogunldコマンドでアンロードする場合は,-nオプションを指定してください(システムログのステータスが変更されないようにするためです)。システムログのステータスを変更してしまうと,次のようにシステムログファイルのアンロードができなくなることがあります。
キャラクタ型スペシャルファイルのHiRDBファイルシステム領域のアンロードログファイルは,rcpなどで他ホストに転送できないため,解析用に一箇所に集めることが困難です。この場合,次の方法でアンロードログファイルを他ホストに転送します。
pdsteditで複数のファイルを入力する場合,解析対象のファイルを同じディレクトリ下に集めて,ディレクトリ指定で解析します。しかし,キャラクタ型スペシャルファイルのHiRDBファイルシステム領域のアンロードログファイルの場合は,cpコマンドなどでコピーできないため,ほかのファイルと同時に入力することが困難となります。
この場合,解析対象のファイルがあるディレクトリ下から,アンロードログファイルがあるキャラクタ型スペシャルファイルのHiRDBファイルシステム領域へシンボリックリンクを張ることで,コピーしなくても解析できるようになります。
〜<パス名>((1〜128))
統計入力アンロードファイルから統計情報を収集し,DAT形式ファイルを作成したい場合,そのDAT形式ファイルを作成するディレクトリの名称を指定します。
〜<パス名>((1〜128))
統計解析ユティリティで使用する,ワーク用一時ファイルを作成するディレクトリの名称を指定します。省略した場合,次の表に示すディレクトリが仮定されます。
表14-2 pdsteditがワーク用一時ファイルを出力するディレクトリ
-wオプションの指定 | システム定義のpd_tmp_directoryオペランドの指定 | ||
---|---|---|---|
あり | なし | ||
環境変数TMPDIR※の指定 | |||
あり | なし | ||
あり | -wオプションに指定したディレクトリ | ||
なし | pd_tmp_directoryに指定したディレクトリ | TMPDIRに指定したディレクトリ | /tmpディレクトリ |
何らかの要因で表14-2に示すディレクトリにワーク用一時ファイルが作成できない場合は,エラーとなります。
統計解析ユティリティの実行中にプロセスを強制終了したり,異常終了したりするなど,統計解析ユティリティの実行が途中で中断したとき,ワーク用一時ファイルのディレクトリ下にファイルが残ることがあります。ワーク用一時ファイルが不要な場合は,ユーザがそのファイルを削除する必要があります。ワーク用一時ファイルのディレクトリ下に作成されるファイル名を次に示します。
-kオプションの指定値 | 作成されるファイルの名称 |
---|---|
sys | PID.syi,PID.syo |
uap | PID.uai,PID.uao |
sql | PID.sqi,PID.sqo |
buf | PID.bui,PID.buo |
fil | PID.fii,PID.fio |
dfw | PID.dfi,PID.dfo |
idx | PID.ixi,PID.ixo,PID.isi,PID.iso |
sop | PID.soi,PID.soo |
dop | PID.doi,PID.doo |
pcd | PID.pci,PID.pco |
obj | PID.obi,PID.obo |
sqh | PID.qhi,PID.qho |
cnc | PID.cni,PID.cno |
fsv | PID.fsi,PID.fso |
hba | PID.hbi,PID.hbo |
〜<パス名>
統計解析ユティリティの入力情報のシステムログが格納されたファイルグループ名を記述した制御文ファイルの名称を指定します。
-dオプションが指定されていても,-iオプションが指定されていない場合,標準入力待ち状態になります。
制御文(file_group文)のファイルの形式を次に示します。なお,制御文は,最大34個指定できます。
|
DAT形式ファイルにタイトルバーを出力する場合に指定します。このオプションを指定する場合,同時に-oオプションも指定する必要があります。-oオプションを指定していない場合,このオプションの指定は無視されます。
DAT形式ファイル出力時に,出力フォーマットを変更する場合に指定します。このオプションを指定する場合,同時に-oオプションも指定する必要があります。
拡張フォーマット指定値には,「sec」及び「er1」を指定できます。
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