スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
pdpgbfonは,該当する資源(表又はインデクス)のページをグローバルバッファに読み込むことによって,オンライン業務開始直後でもバッファヒット率を上げる目的で使用します。この場合,既にグローバルバッファに対象となるページが読み込まれていたときは,ページの読み込み処理は発生しません。
pdpgbfonを実行する場合,グローバルバッファの面数は対象資源が格納されているページ数より多く必要です(pdpgbfon実行前に,対象資源の全データが読み込めるだけのグローバルバッファを,表やインデクスに割り当てていることが前提です)。
pdpgbfonの処理方式は格納ページ順の読み込みとなるため,プリフェッチ機能が有効となります。したがって,グローバルバッファを定義する場合,プリフェッチ数を指定することで実行時間の短縮が図れます。
グローバルバッファの面数が十分でない場合,LRU管理方式によってグローバルバッファから古いページ情報が追い出されます(システム定義のpd_dbbuff_lru_optionオペランドの値に従って,アクセスしたグローバルバッファ中の最も古いページが追い出されます)。グローバルバッファの面数が十分でない場合,pdpgbfonを実行しても意味がありません。なお,グローバルバッファ面数はpdbuflsコマンドで,対象資源の格納ページ数はデータベース状態解析ユティリティ(pddbst)で確認できます。
pdpgbfonを実行した結果,該当する資源の全ページがグローバルバッファ上に読み込まれたかどうかは,pdpgbfonのリターンコード,又はコマンドを実行した標準出力に処理結果(参照バッファフラッシュ回数)が出力されます。なお,pdpgbfonが出力する処理結果は,pdpgbfonで処理した資源の情報だけです。グローバルバッファ全体の処理結果や,詳細なグローバルバッファの状態については,pdbuflsコマンドで確認してください。
pdpgbfonの運用方法の例を次の図に示します。
図12-2 pdpgbfonの運用方法の例
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