スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
オンラインを停止する時間を確保できる場合,及びインナレプリカ機能を使用したオンライン中の再編成ができる場合は,pdrorgで再編成をする方がよいです。理由は,pdreclaimよりpdrorgの再編成の方がデータを再配置する機能が多いためです。pdrorgを実行すると,次の図のように再配置されるため,より多くの使用中空きページ,及び使用中空きセグメントが解放されます。
図11-6 pdrorgを実行した場合の使用中空きページ,及び使用中空きセグメントの解放
ただし,pdreclaimは,pdrorgと比較して次の利点があります。
したがって,次の条件をすべて満たす場合は,pdreclaimの実行を推奨します。
クラスタキーインデクスを定義していないFIX属性のSEGMENT REUSE表は,pdreclaimで運用するのに最適な表となります。また,上記の条件を満たさない表でも,pdreclaimを実行することで使用中空きページの解放はされるため,使用中ページ内の空き領域サーチ処理で発生する極端な性能劣化は回避できます。これによって,毎週末にpdrorgを実行していた運用を,月末にだけ実行する運用に変えることもできます。
インデクスについては,削除したキー値を再度登録することがない場合は,pdreclaimでの運用は最適です。また,キー値の更新,削除が多い場合は,pdrorgでのインデクスの再編成をしなくても,インデクス格納用RDエリアの容量不足が発生しにくくすることができます。
pdrorg,又はpdreclaimのどちらを実行するかについては,データベース状態解析ユティリティの結果を参照して決めてください。ページ使用率が0%のページが大量にある場合はpdreclaimを実行してください。CREATE TABLEのPCTFREEで指定した値と,大きく異なるページ使用率のページが大量にある場合は,pdrorgを実行してください。
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