スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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10.1.1 リバランスユティリティの機能

ハッシュ分割表のデータ量が増加した場合にRDエリアを追加すると,既存のRDエリアと追加したRDエリアとの間でデータ量の偏りが生じます。リバランスユティリティ(pdrbal)は,このデータ量の偏りを修正するためのユティリティです。リバランスユティリティを実行してハッシュ分割表のデータ量の偏りを修正することを,ハッシュ分割表のリバランス機能といいます。

リバランスユティリティを実行すると,ハッシュグループ単位にデータを再配置します。これを表のリバランスといいます。また,ハッシュ関数(HASHA〜HASHF)で分割した表のことをリバランス表といいます。

リバランスユティリティの概要を図10-1に,リバランスの概念を図10-2に示します。

図10-1 リバランスユティリティの概要

[図データ]

図10-2 リバランスの概念

[図データ]

[説明]

リバランス開始:
リバランス表に対して,RDエリアの追加(ALTER TABLE ADD RDAREA)をした後,最初にpdrbalを実行した時点をいいます。

リバランス初期化処理:
RDエリア追加後,最初にpdrbalを実行したときの初期化処理をいいます。

リバランス完了処理:
pdrbalがリターンコード0で終了したときの完了処理をいいます。

リバランス終了:
すべての表データのリバランスが完了(pdrbalがリターンコード0で終了)した時点をいいます。

リバランス中:
リバランス開始からリバランス終了までの間のことをいいます。