スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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8.13.2 リロード時

リロード中にエラーが発生したときの,データベースの状態とその回復方法を次の表に示します。pdrorg実行時のオプションの指定によって回復方法が異なります。リロード中にエラーが発生したときは,そのときに指定したオプションとエラー発生直前に出力されたメッセージを次の表で調べて,回復してください。

表8-47 リロード中にエラーが発生したときのデータベースの状態とその回復方法

オプション 区分 エラー発生直前の出力メッセージ
-l
指定
-i
指定
なし KFPL00721-I KFPL00712-I,KFPL00732-I KFPL00714-I,KFPL00734-I KFPL00715-I KFPL00716-I
行データ削除完了 リロード開始 リロード完了 インデクス作成開始 インデクス作成完了
a s 状態 実行前状態 ※2 ※2※4 表作成完了
回復 再実行 リロード再実行※1 リロード再実行※1 不要
c 状態 実行前状態 ※2 ※2※4 表作成完了 インデクス未作成 インデクス作成完了
回復 再実行 リロード再実行※1 リロード再実行※1 インデクス作成 インデクス作成 不要
p s 状態 実行前状態 ※2 ※2※4 表作成完了
回復 再実行 リロード再実行※1 リロード再実行※1 不要
c 状態 実行前状態 ※2 ※2※4 表作成完了 インデクス未作成 インデクス作成完了
回復 再実行 リロード再実行※1 リロード再実行※1 インデクス作成 インデクス作成 不要
n s 状態 保証なし ※2 保証なし 表作成完了
回復 DB回復後再実行 DB回復後リロード再実行 DB回復後リロード再実行 不要
c 状態 保証なし ※2 保証なし 表作成完了 インデクス未作成 インデクス作成完了
回復 DB回復後再実行 DB回復後リロード再実行 DB回復後リロード再実行 DB回復後リロード再実行※3 DB回復後リロード再実行※3 不要

(凡例)

−:
該当しません。

区分:
状態 エラー発生時のデータベースの状態
回復 回復方法

注※1
ログ取得モード又は更新前ログ取得モード実行時にエラーが発生した場合,表データが空になっている場合があるので注意してください。この場合,アンロードから再実行すると空のデータをアンロードするため,表データがなくなります。したがって,この場合はリロードだけ再実行してください。
また,-jオプションなしでunload文及びlobunld文を指定して再編成をしている場合に,リロード再実行となったときは,次の手順で実行してください。
  1. unload文だけを指定してLOB列構成基表へリロードをする。
  2. lobunld文だけを指定して表の再編成をする。

注※2
KFPL00721-Iメッセージで出力されたRDエリアだけデータが空になります。

注※3
表格納用RDエリアとインデクス格納用RDエリアが異なる場合,表格納用RDエリアの閉塞を解除した後,インデクス格納用RDエリアを再初期化して,インデクスの再作成(-k ixrc)だけ実行する方法もあります。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」のインデクスの一括作成処理中にエラーが発生したときの対処方法を参照してください。

注※4
同期点指定の場合,KFPL00800-Iメッセージに出力されている行数までデータは格納されます。