スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
HiRDB/パラレルサーバの場合に,RDエリアを別のサーバに移動する機能です。RDエリアの移動の概要を次の図に示します。
図7-8 RDエリアの移動の概要
- ●前提条件
- RDエリアを移動する場合,移動対象のRDエリアは閉塞状態かつクローズ状態でなければなりません。共用RDエリアの場合は,すべてのバックエンドサーバで閉塞状態かつクローズ状態でなければなりません。
- RDエリアを移動する場合,事前にpdcopyで移動対象のRDエリア,マスタディレクトリ用RDエリア,及びデータディクショナリ用RDエリアのバックアップを取得してください。
- RDエリアを移動する場合,移動先のサーバのリソース所要量を見直しておく必要があります。
- RDエリアを移動する場合,関連するRDエリアをすべて移動しないとエラーとなります。関連するRDエリアとは,次のようなRDエリアのことをいいます。
- 非分割表の場合は,表,インデクス,及びLOBデータを格納しているRDエリア
- 横分割表の場合は,分割条件に対応する表,インデクス,及びLOBデータを格納しているRDエリア
非分割キーインデクス(サーバ内分割をしている非分割キーインデクスも含む)がある場合は,削除しておく必要があります。RDエリアの移動完了後,非分割キーインデクスを再作成してください。非分割キーインデクスにUNIQUEを指定している場合は,再作成できないこともあります。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 SQLリファレンス」のCREATE INDEXのUNIQUEを参照してください。
非分割キー以外に主キーを定義している場合は,対象となる表のデータを退避した後に表を削除し,RDエリアの移動完了後に表の再定義,及びデータの回復をする必要があります。ただし,分割キー以外に主キーを定義するとユニーク指定のインデクスとなるため,表を再定義できないこともあります。
- インナレプリカ機能を使用している場合,オリジナルRDエリアとレプリカRDエリア
移動先のサーバに対して,あらかじめHiRDBファイルシステム領域の世代登録をしておく必要があります。
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