次に示す要因で,再度RDエリアを初期化したい場合に使用する機能です。
- RDエリアを構成するHiRDBファイルの容量,個数,及び名称を変更したい場合
- RDエリアのセグメントサイズ及びページ長を変更したい場合(ただし,ユーザ用RDエリア,及びリスト用RDエリアの場合)
- RDエリアの障害発生時,バックアップを使用しないで回復したい場合
ただし,RDエリアの再初期化後は,表,及びインデクスの定義だけが引き継がれデータは削除されるため,pdload,又はpdrorgで再作成する必要があります。
RDエリアの再初期化の概要を次の図に示します。
図7-3 RDエリアの再初期化の概要
注 RDエリアの再初期化後は,必ずそのRDエリアのバックアップを取得してください。
注※1 空きページを示します。
注※2 アンロード及びリロードについては,「8. データベース再編成ユティリティ(pdrorg)」を参照してください。
- ●前提条件
- RDエリアを再初期化する場合,RDエリアが閉塞状態かつクローズ状態でなければなりません。共用RDエリアの場合は,すべてのバックエンドサーバで閉塞状態かつクローズ状態でなければなりません。
- RDエリアを再初期化する場合は,システム共通定義の最大RDエリア構成ファイル数(pd_max_file_no)を超えないようにしてください。超える場合は,pdchgconfコマンドでシステム共通定義を変更するか,又はHiRDBシステムを正常終了させてから,システム共通定義を変更する必要があります。
- 共用RDエリアを再初期化する場合,そのRDエリアはすべてのバックエンドサーバで再初期化したものとしてカウントされます(共用RDエリアを再初期化していないバックエンドサーバも,RDエリアを再初期化したとみなされます)。したがって,どれかのバックエンドサーバがRDエリアを構成するHiRDBファイルの最大数を超える場合,共用RDエリアは再初期化できません。
- データディクショナリLOB用RDエリアを再初期化する場合,ストアドプロシジャ,又はストアドファンクションのオブジェクトを格納しているRDエリアだけ実行できます。実行後は,ALTER PROCEDURE(ALL指定),又はALTER ROUTINEですべてのSQLオブジェクトを再作成する必要があります。ALTER PROCEDURE,又はALTER ROUTINEについては,マニュアル「HiRDB Version 8 SQLリファレンス」を参照してください。ストアドプロシジャ,又はストアドファンクションのオブジェクトを格納しているRDエリアは,ディクショナリ表を検索すれば分かります。ディクショナリ表の検索方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。
- レジストリLOB用RDエリアを再初期化する場合,レジストリ用RDエリアも再初期化する必要があります(レジストリLOB用RDエリアだけの再初期化はできません)。また,再初期化後にプラグインモジュールが使用するレジストリ情報の再登録が必要です。
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