スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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7.3.4 注意事項

  1. 追加したRDエリアは,次の契機で使用できるようになります。
    • 制御文でグローバルバッファの割り当てを指定していない場合
      次回HiRDBの正常開始後に使用できます。ただし,-oオプション指定のグローバルバッファがある場合で,そのグローバルバッファのバッファ長が追加したRDエリアのページサイズよりも大きいときは,再開始時にも使用できます。なお,再開始後はRDエリアがクローズ状態となっているため,pdopenコマンドでRDエリアをオープン状態にしてから使用してください。
    • 制御文でグローバルバッファの割り当てを指定している場合
      RDエリア追加完了後に使用できます。共用RDエリアを追加する場合,割り当てるグローバルバッファがすべてのバックエンドサーバになければなりません。
    どちらの場合も,次回HiRDBの正常開始のときに,追加したRDエリアをグローバルバッファに割り当てるように,システム共通定義を変更する必要があります。システム共通定義については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。システム共通定義を変更しない場合,システム共通定義のpdbufferオペランドに-oオプションを指定したグローバルバッファがあるときは,次回HiRDBの正常開始時に自動的に-oオプション指定のグローバルバッファに,追加したRDエリアが割り当てられます。また,-oオプション指定のグローバルバッファがある場合,又は制御文でグローバルバッファを指定している場合は,HiRDBの再開始時にグローバルバッファが割り当てられます。
  2. RDエリアの追加後は,データベース複写ユティリティ(pdcopy)で追加したRDエリア,マスタディレクトリ用RDエリア,及びデータディクショナリ用RDエリアのバックアップを取得しておいてください。データベース複写ユティリティについては,「18. データベース複写ユティリティ(pdcopy)」を参照してください。
  3. データディクショナリLOB用RDエリアを追加すると,ストアドプロシジャ又はストアドファンクションを使用できるようになります。データディクショナリLOB用RDエリアを追加した場合,同時にディクショナリ表が作成されます。そのため,データディクショナリ用RDエリアに空きがあるかどうか確認し,空きがない場合はあらかじめデータディクショナリ用RDエリアを拡張しておく必要があります。RDエリアの容量を確認する場合は,データベース状態解析ユティリティを実行してください。
    また,ストアドプロシジャ又はストアドファンクションに関するディクショナリ表をほかのディクショナリ表と別のデータディクショナリ用RDエリアに格納したい場合は,同時にデータディクショナリ用RDエリアも追加できます。
    データディクショナリLOB用RDエリアを追加した後,ストアドプロシジャ又はストアドファンクションを使用できるようになる契機は,追加したRDエリアにグローバルバッファが割り当てられたときです。
  4. RDエリアを追加する場合,世代管理していないHiRDBファイルシステム領域のHiRDBファイルを指定してください。