スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
データロード中にエラーが発生した場合の,データベースの状態とその回復方法を表5-59〜表5-61に,LOB列へのデータロード中にエラーが発生した場合の,データベースの状態とその回復方法を表5-62に示します。また,入力データエラー時の,データベースの状態とその回復方法を表5-63に示します。
表中の区分の状態とは,エラー発生時のデータベースの状態を示します。また,回復とは,回復方法を示します。
回復方法の実施は,発生したエラー原因を取り除いた後に行ってください。
表5-59 データベースの状態とその回復方法(データロード中にエラーが発生した場合)(1/3)
オプション | 区分 | エラー発生直前の出力メッセージ | |||
---|---|---|---|---|---|
-l | -i | 1. | 2. | 3. | |
なし(制御文エラーは除く) | KFPL00721-I 行データ削除 |
KFPL00702-I データロード開始 |
|||
a又はp | s | 状態 | 実行前の状態 | 空 | 空 |
回復 | 再実行 | 再実行 | 再実行 | ||
c | 状態 | 実行前の状態 | 空 | 空 | |
回復 | 再実行 | 再実行 | 再実行 | ||
n | 状態 | 実行前の状態 | 空 | 空 | |
回復 | 再実行 | 再実行 | 再実行 | ||
x | 状態 | 実行前の状態 | 空 | 空 | |
回復 | 再実行 | 再実行 | 再実行 | ||
n | s | 状態 | 保証なし | 保証なし | 保証なし |
回復 | DB回復後再実行 | DB回復後再実行 | DB回復後再実行 | ||
c | 状態 | 保証なし | 保証なし | 保証なし | |
回復 | DB回復後再実行 | DB回復後再実行 | DB回復後再実行 | ||
n | 状態 | 保証なし | 保証なし | 保証なし | |
回復 | DB回復後再実行 | DB回復後再実行 | DB回復後再実行 | ||
x | 状態 | 保証なし | 保証なし | 保証なし | |
回復 | DB回復後再実行 | DB回復後再実行 | DB回復後再実行 |
表5-60 データベースの状態とその回復方法(データロード中にエラーが発生した場合)(2/3)
オプション | 区分 | エラー発生直前の出力メッセージ | |||
---|---|---|---|---|---|
-l | -i | 4. | 5. | 6. | |
KFPL00800-I 同期点通知 |
KFPL15225-E ロールバック |
KFPL24510-E エラーデータ検知 |
|||
a又はp | s | 状態 | KFPL00800-Iに出力された行まで格納済み | 3.又は4.の状態 | KFPL15225-Eが出力されている場合は5.の状態。 出力されていない場合は,KFPL24509-Eに出力された行の直前の行まで格納済み。 |
回復 | 再実行 | 再実行 | 5.の状態の場合は再実行。 途中まで行が格納されている場合は,-rオプション指定で再実行。※ |
||
c | 状態 | KFPL00800-Iに出力された行まで格納済み | 3.又は4.の状態 | KFPL15225-Eが出力されている場合は5.の状態。 出力されていない場合は,KFPL24509-Eに出力された行の直前の行まで格納済み。 |
|
回復 | 再実行 | 再実行 | 5.の状態の場合は再実行。 途中まで行が格納されている場合は,-rオプション指定で再実行。※ |
||
n | 状態 | KFPL00800-Iに出力された行まで格納済み | 3.又は4.の状態 | KFPL15225-Eが出力されている場合は5.の状態。 出力されていない場合は,KFPL24509-Eに出力された行の直前の行まで格納済み。 |
|
回復 | 再実行 | 再実行 | 5.の状態の場合は再実行。 途中まで行が格納されている場合は,-rオプション指定で再実行。※ |
||
x | 状態 | KFPL00800-Iに出力された行まで格納済み | 3.又は4.の状態 | KFPL15225-Eが出力されている場合は5.の状態。 出力されていない場合は,KFPL24509-Eに出力された行の直前の行まで格納済み。 |
|
回復 | 再実行 | 再実行 | 5.の状態の場合は再実行。 途中まで行が格納されている場合は,-rオプション指定で再実行。※ |
||
n | s | 状態 | − | 保証なし | KFPL15225-Eが出力されている場合は5.の状態。 出力されていない場合は,KFPL24509-Eに出力された行の直前の行まで格納済み。 |
回復 | − | DB回復後再実行 | 5.の状態の場合は再実行。 途中まで行が格納されている場合は,-rオプション指定で再実行。※ |
||
c | 状態 | − | 保証なし | KFPL15225-Eが出力されている場合は5.の状態。 出力されていない場合は,KFPL24509-Eに出力された行の直前の行まで格納済み。 |
|
回復 | − | DB回復後再実行 | 5.の状態の場合は再実行。 途中まで行が格納されている場合は,-rオプション指定で再実行。※ |
||
n | 状態 | − | 保証なし | KFPL15225-Eが出力されている場合は5.の状態。 出力されていない場合は,KFPL24509-Eに出力された行の直前の行まで格納済み。 |
|
回復 | − | DB回復後再実行 | 5.の状態の場合は再実行。 途中まで行が格納されている場合は,-rオプション指定で再実行。※ |
||
x | 状態 | − | 保証なし | KFPL15225-Eが出力されている場合は5.の状態。 出力されていない場合は,KFPL24509-Eに出力された行の直前の行まで格納済み。 |
|
回復 | − | DB回復後再実行 | 5.の状態の場合は再実行。 途中まで行が格納されている場合は,-rオプション指定で再実行。※ |
表5-61 データベースの状態とその回復方法(データロード中にエラーが発生した場合)(3/3)
オプション | 区分 | エラー発生直前の出力メッセージ | |||
---|---|---|---|---|---|
-l | -i | 7. | 8. | 9. | |
KFPL00703-I データロード完了 |
KFPL00715-I インデクスの作成開始 |
KFPL00716-I インデクスの作成完了 |
|||
a又はp | s | 状態 | 表及びインデクス作成完了 | − | − |
回復 | 不要※1 | − | − | ||
c | 状態 | 表作成完了 | 表作成完了 | 表及びインデクス作成完了 | |
回復 | pdrorg -k ixmkで,インデクスの一括作成を実行 | pdrorg -k ixmkで,インデクスの一括作成を実行※2 | 不要※1※2 | ||
n | 状態 | 表作成完了 | − | − | |
回復 | pdrorg -k ixmkで,インデクスの一括作成を実行※1 | − | − | ||
x | 状態 | 表作成完了 | − | − | |
回復 | pdrorg -k ixmkで,インデクスの一括作成を実行※1 | − | − | ||
n | s | 状態 | 表作成完了 | − | − |
回復 | pdrorg -k ixmkで,インデクスの一括作成を実行※1 | − | − | ||
c | 状態 | 表作成完了 | 表作成完了 | 表及びインデクス作成完了 | |
回復 | DB回復後再実行※3 | DB回復後再実行※3 | 不要※1 | ||
n | 状態 | 表作成完了 | − | − | |
回復 | pdrorg -k ixmkで,インデクスの一括作成を実行※1 | − | − | ||
x | 状態 | 表作成完了 | − | − | |
回復 | pdrorg -k ixmkで,インデクスの一括作成を実行※1 | − | − |
表5-62 データベースの状態とその回復方法(LOB列へのデータロード中にエラーが発生した場合)
制御文 | -lオプション | 区分 | エラー発生直前の出力メッセージ | ||
---|---|---|---|---|---|
KFPL00707-I LOB列へのデータロード開始 |
KFPL00708-I LOB列へのデータロード完了 |
||||
LOB列構成基表とLOB列を同時にデータロードする場合: source文 lobmid文 lobdata文 |
a又はp | 状態 | USER | LOB列構成基表とインデクス作成完了 | 表作成完了 |
ULOB | -dオプション指定の場合は空。なしの場合は実行前状態。 | LOB列作成完了 | |||
回復 | USER | 不要 | 不要 | ||
ULOB | LOB列にだけデータロード※2 | 不要※2 | |||
n | 状態 | USER | ログレス閉塞 | 表作成完了 | |
ULOB | 保証なし | LOB列作成完了 | |||
回復 | USER | DB回復後再実行※1 | 不要 | ||
ULOB | DB回復後再実行※1 | 不要 | |||
LOB列にだけデータロードする場合: lobmid文 lobdata文 |
a又はp | 状態 | USER | − | − |
ULOB | 実行前状態(-dオプションは無視されます) | LOB列作成完了 | |||
回復 | USER | − | − | ||
ULOB | 再実行 | 不要 | |||
n | 状態 | USER | − | − | |
ULOB | 保証なし | LOB列作成完了 | |||
回復 | USER | − | − | ||
ULOB | DB回復後再実行 | 不要 |
表5-63 データベースの状態とその回復方法(入力データエラーの場合)
-eオプション | source文のerrdataオペランド | 区分 | ロールバック不要エラー (リターンコード4で終了) |
ロールバック要エラー (リターンコード8で終了) |
---|---|---|---|---|
なし | なし | 状態 | エラー情報ファイルに出力された行以外はDBに格納済み | -l n以外の場合はpdload実行前状態。 -l nの場合は保証なし。 |
回復 | 入力データファイル中の該当するデータを別ファイルにして修正し,再度データロード | -l n以外の場合は,入力データを修正して再度データロード。 -l nの場合は,DB回復後,入力データを修正して再度データロード。 |
||
あり | 状態 | エラー情報ファイルに出力された行以外はDBに格納済み | -l n以外の場合はpdload実行前状態。 -l nの場合は保証なし。 |
|
回復 | エラーデータファイルに出力されたデータを修正し,再度データロード | -l n以外の場合は,入力データを修正して再度データロード。 -l nの場合は,DB回復後,入力データを修正して再度データロード。 |
||
あり | 該当しません | 状態 | KFPL24509-Eに出力された行の直前までDBに格納済み | -l n以外の場合はpdload実行前状態。 -l nの場合は保証なし。 |
回復 | KFPL24509-Eに出力された行のデータを修正して,-rオプション指定で再度データロード | -l n以外の場合は,入力データを修正して再度データロード。 -l nの場合は,DB回復後,入力データを修正して再度データロード。 |
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