スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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5.7.2 スキップデータ文

<この項の構成>
(1) 形式
(2) オペランドの説明
(3) 注意事項

(1) 形式

 
 *skipdata* 〔{,length=バイト数|,type=データ型〔,element=要素数〕}〕
 

(2) オペランドの説明

(a) length=バイト数

   〜<符号なし整数>((1〜32000))

固定長データ形式の入力データファイルの場合に,スキップする列のバイト数を指定します。

<規則>
  1. DAT形式の場合には指定する必要はありません。
  2. 改行文字をスキップする場合,改行記号(¥n)と復帰記号(¥r)で改行文字が構成されるときには,length=2と指定してください。
(b) type=データ型

pdload用アンロードファイルの入力データファイルの場合,スキップする列のデータ型を指定します。

データ型の記述方法及びデータ型の指定可否について次の表に示します。

表5-47 データ型の記述方法及びデータ型の指定可否

パラメタのデータ型 データ型の記述方法 pdload用アンロードファイルの指定可否
分類 データ型
数データ INTEGER integer
SMALLINT smallint
DECIMAL dec(精度[,位取り])
adec(精度[,位取り]) ×
bdec(n) ×
FLOAT float
SMALLFLT smallflt
文字データ CHARACTER char(n)
VARCHAR varchar(n)
各国文字データ NCHAR nchar(m)
NVARCHAR nvarchar(m)
混在文字データ MCHAR mchar(n)
MVARCHAR mvarchar(n)
日付データ DATE date
yy-mm-dd ×
yymmdd ×
時刻データ TIME time
時刻印データ TIMESTAMP timestamp(p)
日間隔データ INTERVAL YEAR TO DAY interval-year-to-day
時間隔データ INTERVAL HOUR TO SECOND interval-hour-to-second
長大データ BLOB blob
blobprm ×
バイナリデータ BINARY binary(n)
binaryprm ×

(凡例)
○:指定できます。
×:指定できません。

抽象データ型の列を持つ表をpdrorgのアンロード処理でバイナリ形式の入力データファイルに出力した場合,ファイル中の抽象データ型列のデータは,アンロード時に指定したコンストラクタパラメタ逆生成関数によって,コンストラクタ関数の引数のデータ型に変換されて出力されています。そのため,typeオペランドに指定するデータ型は,コンストラクタパラメタ逆生成関数が生成するデータ型にしてください。コンストラクタパラメタ逆生成関数が生成するデータ型については,各プラグインマニュアルを参照してください。

(c) element=要素数

pdrorg出力バイナリ形式の入力データファイルの場合,スキップする列が繰返し列のときに,その繰返し列の最大要素数を指定します。

このオペランドは,必ずtypeオペランドの後に指定してください。

(3) 注意事項

  1. 固定長データ形式の入力データファイルがテキストファイルの場合,行の終端の改行文字を格納しないようにするときにスキップデータ文を指定します。
  2. スキップデータ文は列に対して指定するため,関数の引数に対しては指定できません。
  3. 入力データファイルごとの,オペランドの指定可否を次に示します。
    オペランド 入力データファイルの形式
    DAT形式 固定長データ形式 pdrorg出力バイナリ形式
    length × ×
    type × ×
    (凡例)
    ○:必ず指定します。
    ×:指定できません。