スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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5.5.1 DAT形式の場合

DAT形式の場合,入力データ,及びコンストラクタ関数への入力パラメタは文字データで記述します。

<この項の構成>
(1) 記述形式
(2) 規則
(3) 記述例

(1) 記述形式

列データと列データの間をセパレータ文字で区切って指定します。

各データ型に対する列データ,及びコンストラクタ関数のパラメタの記述形式(DAT形式)を次の表に示します。

表5-23 各データ型に対する列データ・パラメタの記述形式(DAT形式)

データ型 列データ・パラメタ記述形式
一般データ ナル値又は既定値※1の指定方法
数データ INTEGER 数値を文字で記述します。
マイナスは,"−"符号を付けます。
小数点は,整数.小数で記述します。
浮動小数点は,仮数部e指数部で記述します。
整数(例:−1234 … 0 … 1234)
小数点(例:−1.56 … 0 … 1.56)
浮動小数点(例:−2.4e+9 … 0e0 … 2.4e+9)
’*’又は記述しません。
SMALLINT
DECIMAL
FLOAT
SMALLFLT
文字データ CHARACTER 文字,又は前後を囲み文字(")で囲んである文字で記述します。
(例:abcdefやABCDEFなど)
(例:"abcd"や"ABCD"など)
記述しません。
VARCHAR
各国文字データ NCHAR
NVARCHAR
混在文字データ MCHAR
MVARCHAR
日付データ DATE 数値yyyy−mm−ddの形式で記述します。
yyyy:西暦 mm:月 dd:日
(例:1995年1月1日 → 1995−01−01)
’*’又は記述しません。
日間隔データ INTERVAL YEAR TO DAY 数値〔−〕yyyymmdd.の形式で記述します。マイナスは"−"符号を付けます。
(例:1111年1か月1日間 → 11110101.)
時刻データ TIME 数値hh:mm:ssの形式で記述します。
hh:時 mm:分 ss:秒
(例:12時1分1秒 → 12:01:01)
時間隔データ INTERVAL HOUR TO SECOND 数値〔−〕hhmmss.の形式で記述します。マイナスは"−"符号を付けます。
(例:1時間1分1秒 → 010101.)
時刻印データ TIMESTAMP 数値YYYY-MM-DD hh:mm:ss〔.nnnnnn〕の形式で記述します。
小数秒部は,0〜6けたの値を指定します。小数部が定義したけた数に満たない場合は0を仮定し,長ければ切り捨てます。ただし,けた数が7以上の場合はエラー(KFPL31002-E)となります。※2
バイナリデータ BINARY バイナリデータ,又はバイナリデータを囲み文字で囲んで記述します。
(例:abc 123又は"abc 123")
記述しません。
XML型のBINARY属性パラメタ -K fの場合に,XML文書,又はESIS-B形式のデータを格納したファイルの名称を記述します。
(例:/user/xml_dir/xml001.txt)
長大データ BLOB <-k fの場合>
LOB入力ファイルの名称を記述します。
(例:lobfile01)
<-k cの場合>
セパレータ文字を含まない1〜1023バイトの文字列で記述します。なお,この文字列は LOB列作成時には無視されます。
(例:@)

各データ型でのナル値の扱いは次のようになります。
  • 固定長の文字データ型,各国文字データ型,混在文字データ型,バイナリデータ型,及び長大データ型の場合,次の記述をナル値又は既定値として扱います。
     …,,…   …,"",…
  • -zオプション指定ありの可変長の文字データ型,各国文字データ型,混在文字データ型,及びバイナリデータ型の場合,次の記述をナル値又は既定値として扱います。
     …,,…
    なお,…,"",…は長さ0のデータとして扱います。
  • そのほかのデータ型の場合,次の記述をナル値又は既定値として扱います。
     …,,…   …,"",…   …,*,…
extdat文でencloseオペランドを指定した場合,引用符(")はencloseオペランドに指定した囲み文字となります。

注※1
option文のnull_stringオペランドの指定値によって,格納される値が決まります。

注※2
TIMESTAMP型の小数秒部のけた数を指定した場合の格納方法を次に示します。
定義けた数 入力データの小数秒部のけた数
0 1 2 3 4 5 6 7以上
0 そのまま格納します。※1 定義けた数以降を切り捨てます。 エラー(KFPL31002-E)
2 定義けた数まで0を埋めます。※2 そのまま格納します。※1 定義けた数以降を切り捨てます。
4 定義けた数まで0を埋めます。※2 そのまま格納します。※1 定義けた数以降を切り捨てます。
6 定義けた数まで0を埋めます。※2 そのまま格納します。※1

注※1
入力データをTIMESTAMP型に変換して,そのまま格納します。

注※2
実データはバイト単位のため,定義けた数が奇数の場合,定義けた+1の箇所まで0を埋めます。

(2) 規則

 

 

 

 

(3) 記述例

DAT形式のデータ記述例を次の図に示します。

図5-15 DAT形式のデータ記述例

[図データ]