スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
列データと列データの間をセパレータ文字で区切って指定します。
各データ型に対する列データ,及びコンストラクタ関数のパラメタの記述形式(DAT形式)を次の表に示します。
表5-23 各データ型に対する列データ・パラメタの記述形式(DAT形式)
データ型 | 列データ・パラメタ記述形式 | ||
---|---|---|---|
一般データ | ナル値又は既定値※1の指定方法 | ||
数データ | INTEGER | 数値を文字で記述します。 マイナスは,"−"符号を付けます。 小数点は,整数.小数で記述します。 浮動小数点は,仮数部e指数部で記述します。 整数(例:−1234 … 0 … 1234) 小数点(例:−1.56 … 0 … 1.56) 浮動小数点(例:−2.4e+9 … 0e0 … 2.4e+9) |
’*’又は記述しません。 |
SMALLINT | |||
DECIMAL | |||
FLOAT | |||
SMALLFLT | |||
文字データ | CHARACTER | 文字,又は前後を囲み文字(")で囲んである文字で記述します。 (例:abcdefやABCDEFなど) (例:"abcd"や"ABCD"など) |
記述しません。 |
VARCHAR | |||
各国文字データ | NCHAR | ||
NVARCHAR | |||
混在文字データ | MCHAR | ||
MVARCHAR | |||
日付データ | DATE | 数値yyyy−mm−ddの形式で記述します。 yyyy:西暦 mm:月 dd:日 (例:1995年1月1日 → 1995−01−01) |
’*’又は記述しません。 |
日間隔データ | INTERVAL YEAR TO DAY | 数値〔−〕yyyymmdd.の形式で記述します。マイナスは"−"符号を付けます。 (例:1111年1か月1日間 → 11110101.) |
|
時刻データ | TIME | 数値hh:mm:ssの形式で記述します。 hh:時 mm:分 ss:秒 (例:12時1分1秒 → 12:01:01) |
|
時間隔データ | INTERVAL HOUR TO SECOND | 数値〔−〕hhmmss.の形式で記述します。マイナスは"−"符号を付けます。 (例:1時間1分1秒 → 010101.) |
|
時刻印データ | TIMESTAMP | 数値YYYY-MM-DD hh:mm:ss〔.nnnnnn〕の形式で記述します。 小数秒部は,0〜6けたの値を指定します。小数部が定義したけた数に満たない場合は0を仮定し,長ければ切り捨てます。ただし,けた数が7以上の場合はエラー(KFPL31002-E)となります。※2 |
|
バイナリデータ | BINARY | バイナリデータ,又はバイナリデータを囲み文字で囲んで記述します。 (例:abc 123又は"abc 123") |
記述しません。 |
XML型のBINARY属性パラメタ | -K fの場合に,XML文書,又はESIS-B形式のデータを格納したファイルの名称を記述します。 (例:/user/xml_dir/xml001.txt) |
||
長大データ | BLOB | <-k fの場合> LOB入力ファイルの名称を記述します。 (例:lobfile01) <-k cの場合> セパレータ文字を含まない1〜1023バイトの文字列で記述します。なお,この文字列は LOB列作成時には無視されます。 (例:@) |
定義けた数 | 入力データの小数秒部のけた数 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7以上 | |
0 | そのまま格納します。※1 | 定義けた数以降を切り捨てます。 | エラー(KFPL31002-E) | |||||
2 | 定義けた数まで0を埋めます。※2 | そのまま格納します。※1 | 定義けた数以降を切り捨てます。 | |||||
4 | 定義けた数まで0を埋めます。※2 | そのまま格納します。※1 | 定義けた数以降を切り捨てます。 | |||||
6 | 定義けた数まで0を埋めます。※2 | そのまま格納します。※1 |
表5-24 文字データの入力と囲み文字の扱い
入力データファイル内の文字データ | 表へ格納されるデータ | |
---|---|---|
DAT形式 | 拡張DAT形式 | |
〜,ABCD,〜 | ABCD | ABCD |
〜,AB"CD,〜 | AB"CD | 入力データエラー |
〜,AB""CD,〜 | AB""CD | AB"CD |
〜,"ABCD",〜 | ABCD | ABCD |
〜,"AB"CD",〜 | AB"CD | 入力データエラー |
〜,"AB""CD",〜 | AB""CD | AB"CD |
〜,""ABCD"",〜 | "ABCD" | 入力データエラー |
〜,"""ABCD""",〜 | ""ABCD"" | "ABCD" |
〜,,〜 | ナル値又は既定値※ | ナル値又は既定値※ |
〜,"",〜 | ナル値又は既定値※ | ナル値又は既定値※ |
〜,"""",〜 | "" | " |
〜,"AB,CD",〜 | AB,CD | AB,CD |
〜,AB\0CD,〜 | 入力データエラー | 入力データエラー |
〜,AB\nCD,〜 | 入力データエラー | 入力データエラー |
〜,"AB\0CD",〜 | 入力データエラー | AB\0CD |
〜,"AB\nCD",〜 | 入力データエラー | AB\nCD |
表5-25 数値型データに変換する文字データの記述形式
文字型データで表す数値 | 表記法 | |
---|---|---|
指定形式 | 指定例(指定→格納値) | |
整数 |
|
+10△ → 10 −009 → −9 △△△0△ → 0 |
10進数 |
|
△.05△ → 0.05 −0.8△ → −0.8 1.0△△ → 1.0 +1.△ → 1.0 |
浮動小数点数 |
|
.3e → 0.3×10 2.4e−02 → 2.4×10−2 67e−5△ → 67×10−5 |
(凡例)△:空白を指定してもしなくてもよい箇所を示します。
表5-26 入力データのデータ長と表のデータ長が異なるときの格納データの扱い
表のデータ長(m) | 入力データのデータ長(n) | |
---|---|---|
固定長文字データ | 可変長文字データ,又はバイナリデータ | |
m=nの場合 | 入力データはそのまま格納されます。 | |
m<nの場合 | option文のlengoverオペランドを指定していない場合,入力データの(m+1)以降のデータは切り捨てて格納されます。※ option文のlengoverオペランドを指定している場合,入力データエラーとして扱うため,データは格納されません。 |
|
m>nの場合 | 入力データの(n+1)以降に空白が埋められた形式で格納されます。 | 入力データはそのまま格納されます。 |
表5-27 extdat文にenclose="を指定した場合に,格納されるデータ及びナル値の指定方法
データ型 | 入力データ | 表へ格納されるデータ | ナル値又は既定値の指定方法※ | |
---|---|---|---|---|
数データ | INTEGER | "1234" | 1234 | *,"","*",又は記述しません。 |
SMALLINT | "1234" | 1234 | ||
DECIMAL(6,1) | "000001" | 00001.0 | ||
FLOAT | "2.225075e-308" | +2.225075000000000E-308 | ||
SMALLFLT | "1.175495e-38" | +1.175495051471520E-38 | ||
文字データ | CHAR | "ABCDE" | ABCDE | "",又は記述しません。 |
VARCHAR | "ABCDE" | ABCDE | ||
各国文字データ | NCHAR | "あいうえお" | あいうえお | |
NVARCHAR | "あいうえお" | あいうえお | ||
混在文字データ | MCHAR | "ABCDE" | ABCDE | |
MVARCHAR | "ABCDE" | ABCDE | ||
日付データ | DATE | "2000-05-31" | 2000-05-31 | *,"","*",又は記述しません。 |
日間隔データ | INTERVAL YEAR TO DAY | "+00000000." | 00000000 | |
時刻データ | TIME | "09:00:00" | 09:00:00 | |
時間隔データ | INTERVAL HOUR TO SECOND | "+000000." | 000000 | |
時刻印データ | TIMESTAMP(6) | "2002-08-08△20:25:43.39" | 2002-08-08 20:25:43.390000 | |
バイナリデータ | BINARY | "ABCDE" | ABCDE | "",又は記述しません。 |
XML型のBINARY属性パラメタ | "XML文書ファイルパス名" | XML文書ファイルの内容 | ||
長大データ | BLOB | "LOB入力ファイル名" | LOB入力ファイルの内容 |
表5-28 extdat文にenclose="を指定した場合の空白削除の例
データ型 | 入力データ | 表へ格納されるデータ | |
---|---|---|---|
数データ | INTEGER | "△1234△" | 1234 |
SMALLINT | "△" | ナル値 | |
DECIMAL(6,1) | "△000001" | 00001.0 | |
FLOAT | "△2.225075e-308" | +2.225075000000000E-308 | |
SMALLFLT | "1.175495e-38△" | +1.175495051471520E-38 | |
日付データ | DATE | "△2000-05-31" | 2000-05-31 |
日間隔データ | INTERVAL YEAR TO DAY | "+△00000000." | 00000000 |
時刻データ | TIME | "△09:00:00" | 09:00:00 |
時間隔データ | INTERVAL HOUR TO SECOND | "△+△000000." | 000000 |
時刻印データ | TIMESTAMP | "△2002-08-08△△20:25:43.39△" | 2002-08-08 20:25:43.39 |
DAT形式のデータ記述例を次の図に示します。
図5-15 DAT形式のデータ記述例
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