スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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5.1.7 同期点指定のデータロード

通常,データロードをするときは,すべてのデータを格納した後にトランザクションを決着します。ユティリティが途中で異常終了した場合は,最初の時点までロールバックしてしまいます。このため,再実行時は最初からし直すことになります。

同期点指定のデータロードの場合,任意のデータ件数を格納するごとにトランザクションを決着できます。これによって,ユティリティが異常終了した場合でもロールバック時間及びデータロード再実行時間を短縮できるので,大量のデータロードをするときに適しています。

なお,インデクスの作成処理(インデクス一括作成モード),及びLOB列へのデータロード処理の場合は,同期点指定のデータロードは適用されません。この場合は,すべての処理が完了してからトランザクションが決着します。

同期点指定のデータロードをする場合,option文(jobオペランド)を指定します。同期点指定のデータロードの概要を次の図に示します。

図5-5 同期点指定のデータロードの概要

[図データ]

[説明]
最初の実行では,障害発生後にロールバックします。200万件の時点でトランザクションが決着しているため,ロールバックするのは200万件の時点までです。
再実行では,200万件までのデータ格納処理をスキップし,それ以降のデータ格納処理をします。