スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

[目次][索引][前へ][次へ]

pdstsclsステータスファイルのクローズ

機能

オープン状態のステータスファイルをクローズします。このコマンドでクローズできるファイルは,HiRDBシステム定義で定義したステータスファイルだけで,HiRDBが稼働中のときに有効です。現用のファイルはクローズできません。

実行者

HiRDB管理者が実行できます。

形式

ユニット用ステータスファイル
 
 pdstscls 〔{-x ホスト名|-u ユニット識別子}〕
 
      {-n 論理ファイル名|-f 物理ファイル名}
 

サーバ用ステータスファイル
 
 pdstscls -s サーバ名
 
     {-n 論理ファイル名|-f 物理ファイル名}
 

 

ユニット用ステータスファイル
 
 pdstscls {-x ホスト名|-u ユニット識別子}
 
      {-n 論理ファイル名|-f 物理ファイル名}
 

サーバ用ステータスファイル
 
 pdstscls -s サーバ名
 
     {-n 論理ファイル名|-f 物理ファイル名}
 

オプション

ユニット用ステータスファイルをクローズする場合,ユニット用ステータスファイルに対応するホストのホスト名,又はユニットのユニット識別子を指定します。HiRDB/シングルサーバの場合,自ホスト又は自ユニットに固定されているので省略できます。

-x ホスト名 〜<識別子>((1〜32))
ユニット用ステータスファイルに対応するホストのホスト名を指定します。

-u ユニット識別子 〜<識別子>((4文字))
ユニット用ステータスファイルに対応するユニットのユニット識別子を指定します。

サーバ用ステータスファイルをクローズする場合,サーバ用ステータスファイルに対応するサーバの名称を指定します。

論理ファイルごとにステータスファイルをクローズする場合,クローズする論理ファイルの名称を指定します。指定した論理ファイルを構成するA系とB系のファイルを両方同時にクローズします。ただし,A系及びB系のファイルが,次の状態でないとクローズできません。

物理ファイルごとにステータスファイルをクローズする場合,クローズする物理ファイルの名称を絶対パス名で指定します。物理ファイル名は,HiRDBファイルシステム領域名/HiRDBファイル名で指定してください。ステータスファイルに障害が発生した場合に,閉塞状態になった系のファイルではなく,STANDBY状態の系のファイルをクローズするときに指定します。

規則

  1. pdstsclsコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
  2. pdstsclsコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

注意事項

  1. pdstsclsコマンドのリターンコードを次に示します。
    0:正常終了
    8:異常終了(オプション指定不正,rsh失敗など)
  2. pdstsclsコマンドの結果は,pdlsコマンド(-d sts指定)で確認できます。
  3. ログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションを適用している場合,コマンドを実行したサイトによってクローズ対象のステータスファイルが異なります。
    • 業務サイトの場合
      正ステータスファイルをクローズ対象とします。副ステータスファイルに対してはクローズできません。
    • ログ適用サイトの場合
      副ステータスファイルをクローズ対象とします。正ステータスファイルに対してはクローズできません。