スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)
機能
サーバプロセスをリフレッシュします。リフレッシュとは,稼働中のプロセスを終了させ,代わりに新しいプロセスを起動することをいいます。
リフレッシュ対象となるのは,シングルサーバ,バックエンドサーバ,及びディクショナリサーバです。
更新可能なオンライン再編成を使用する場合,pdpfreshコマンドを実行することで,RDエリアのオープン属性がINITIAL又はDEFERのときでも,ユーザのサーバプロセスが該当サーバのRDエリアにアクセスしていない状態(RDエリアの切り離しができる状態)を作り出すことができます。
実行者
HiRDB管理者が実行できます。
形式
pdpfresh 〔-s サーバ名〕 〔{-f|-c}〕 |
オプション
リフレッシュをするサーバの名称を指定します。
指定できるサーバは,HiRDB/シングルサーバの場合はシングルサーバ,HiRDB/パラレルサーバの場合はバックエンドサーバ又はディクショナリサーバ(フロントエンドサーバは指定できません)です。
省略した場合,すべてのサーバ(フロントエンドサーバを除く)を対象とします。
強制的にリフレッシュする場合に指定します。
-fオプションの指定有無によるプロセス終了契機,及びエラー発生有無の違いを次の表に示します。
表2-19 -fオプションの指定有無によるプロセス終了契機,及びエラー発生有無の違い(pdpfreshコマンド)
プロセス | -fオプションの指定 | |
---|---|---|
なし | あり | |
ユティリティの内部処理中のシングルサーバ,バックエンドサーバ,及びディクショナリサーバのプロセス | ユティリティ実行中にpdpfreshコマンドを実行した場合,サーバプロセスのリフレッシュはされないで,エラー終了(リターンコード=6)します。この場合,ユティリティの動作に影響はありません。 | トランザクション終了時点で強制終了します。この場合,ユティリティが異常終了することがあります。 |
次のサーバプロセス
|
サーバプロセスは強制終了しません。これらのプロセスは,左記の条件を満たさなくなった場合,又は次回のDISCONNECT時に終了します。シングルサーバの場合は,HiRDBクライアントとHiRDBサーバとの間で接続エラーになることがあります。バックエンドサーバの場合はエラーは発生しません。 左記のプロセスがあるかぎり,サーバプロセスのリフレッシュは完了しないため,注意してください。 |
トランザクション終了時点で強制終了します。以降,これらのプロセスに対して実行したSQLは接続エラーとなります。 |
バックエンドサーバ接続保持機能を使用しているバックエンドサーバのプロセス | トランザクション実行中の場合,トランザクション終了後にプロセスがリフレッシュされます。トランザクション中でない場合は,次回のトランザクション終了後にプロセスがリフレッシュされます。 | トランザクション終了時点で強制終了します。この後,これらのプロセスに対して発行されたSQLは接続エラーとなります。 |
pdpfreshコマンドでプロセス終了要求を受けたプロセスが,すべて終了しているかどうかを調べる場合に指定します。シェルを使用してプロセスのリフレッシュ状態を監視したい場合に指定してください。
結果は,pdpfreshコマンドのリターンコードで分かります(KFPS00730-Iメッセージにも表示されます)。
プロセスごとのリフレッシュ状態を調べたい場合は,pdls -d prc -cコマンドを実行してください。
規則
注意事項
リターンコード | 実行結果 | 備考 | |
---|---|---|---|
0 | -cオプションあり | リフレッシュするプロセスはありません。 | − |
-cオプションなし | リフレッシュ処理を開始しました。 | ||
1 | -cオプションあり | リフレッシュ中のプロセスがあります。 | -cオプション指定時にだけ出力されます。 |
-cオプションなし | − | ||
4 | 警告終了しました(一つ以上のサーバでエラーが発生)。※ | HiRDB/パラレルサーバの場合にだけ出力されます。 | |
6 | ユティリティ実行中のため,リフレッシュ処理をしないで終了しました。 | -fオプションを指定していない場合にだけ出力されます。 | |
8 | 異常終了 | − |
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.